キューバのマイカーとマイホーム

マイカーやマイホームを持つことは世界の多くの国々の一般市民にとって、人生の目標にもなり得る憧れの対象です。ところが世界に残る数少ない共産主義国キューバには変わった事情があり、こうした夢の実現が今までは不可能でした。

[空所A~Fを聴き取りましょう。]

They rumble down city ( A ) and country roads across Cuba — 1950s Fords, Buicks and Pontiacs, some in mint condition, others ( B ) collapse.
(それらはキューバ中の都市の大通りや田舎道を重々しい音を立てて走る。1950年代のフォード、ビュイックやポンティアックで新車同様のものもあれば今にも壊れそうなものもある。)

というように、何故か通りを走っている車は1950年代の古いアメリカ車ばかりです。経済が発展していないため中古車しか買えないのかと思われるかもしれませんが、それにしても古過ぎます。実はその理由は自由主義国に暮らす我々には想像もつかないものでした。

The reason there are so many classic American cars on the streets of Cuba is because ( C ) Cubans can only freely ( D ) those cars that were already here before Fidel Castro’s 1959 revolution.
(キューバの通りに米国製クラシックカーがこんなにある理由は、同国の法律で、1959年のフィデル・カストロによる革命以前に既にキューバ内にあった車のみ売買してよいことになっているからだ。)

これではあまりにも不自由なので、最近フィデル・カストロの弟にあたる現大統領は法律の変更を発表しました。

また、家にも同様の法律がありました。マイホームを持つこと自体は禁じていないのですが、それを売買することはできなかったのです。どうしても取引したいときはストリートフェアなどで他の家と交換し、しばしば闇取引もあったようです。従って、キューバの家族はお金を持っていても新しい家や大きな家が買えず、次のような状態に甘んじてきました。

( E ), you can find three, even four generations ( F ) under one roof.
(その結果、3世代が、あるいは4世代でさえもひとつ屋根の下に所狭しと暮らしている様子が見られる。)

今回の法律変更でようやく憧れの新品のマイカーやマイホーム入手が可能になるのです。ソ連崩壊から約20年、ようやくキューバにも自由主義経済が本格的に導入されようとしています。

正解:
A: boulevards
B: on the verge of
C: under local law
D: buy and sell
E: As a result
F: crammed

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