用語英訳問題に強くなろう!<第5回>
今回はシリーズ5回目ですが、前回に続き正月特集とさせていただきます。次の用語を英語に訳してみましょう。
設問
(1) 初詣
(2) 獅子舞
(3) 書初め
(4) 凧揚げ(たこあげ)
(5) 鏡餅
解説&解答例
(1) one’s first visit of the year to a shrine or temple
new year’s visit to a shrine or templeとしてもいいですね。用語英訳では小文字・大文字が気になりますが、一般に「新しい年」というときはnew year、「正月」という期間を示すときにはNew Yearと頭文字を大文字にします。さて、初詣の人気場所はというと、参拝者数日本一の連続記録を更新中なのが「明治神宮」だそうで、統計では三が日で毎年300万前後の人が明治神宮に参拝に訪れています。混みあうはずですね。
(2) lion dance
獅子はライオンが元ですが、沖縄の「シーサー」同様、古くから魔除けとして伝説上の生き物のように扱われてきました。ちなみにシーズーという犬種がありますが、この名称は中国語の「獅子」からきていて、その外見がライオンに似ていることから、この小さな犬も大切にされてきたそうです。そういえば、神社の神殿や社寺の前庭に置かれる「狛犬」も獅子が原型ですよね。国語辞典で狛犬を調べると、「ライオンを基に形象化されたもので、初めは犬に似ていたが、平安末期に獅子に近い形になった」とあります。《ライオン→犬→獅子》という順番から考えると、最初にモチーフになったのが、シーズーだったのかもしれませんね。
(3) the first writing of the New Year
元々は若水(わかみず:神棚に供えるために元日の早朝に井戸から汲んだ水)で墨を摺り、恵方(えほう:陰陽道でその年の歳徳神(としとくじん)のいる方角)に向かって詩歌を書くという宮中での儀式が、江戸時代以降庶民にも広まったものだとか。そうそう、恵方(lucky direction)というと節分(the eve of the beginning of spring)に食べる「恵方巻」が最近人気ですが、2007年の恵方は北北西(north-northwest)だそうです。セブン・イレブンによると2006年は367万人が食べたとのこと、コンビニでは今、恵方巻の予約合戦が熾烈なようです。
(4) kiteflying
「凧を揚げる」という動詞句はfly a kiteとします。凧(kite)は「たこ」とも「いか」とも発音します。凧揚げの風習は全国にありますが、凧を「たこ」(octopus)と呼ぶのは関東の方言で、関西では「いか」(cuttlefish)と呼び、凧揚げは「いかのぼり」と呼んでいたそうです。凧が紙の尾を垂らして空に舞い上がる姿が蛸(たこ)や烏賊(いか)に似ているのがその理由だそうです。なるほど。
(5) round rice cakes offered to the gods during the New Year
長くなってしまいましたが、名詞のofferingを使ってround rice cake offeringと簡単にすることもできます。国語辞典には「鏡のように丸く平たく作った餅。大小二個を重ねて、正月に神や仏に供えたり、めでたいことのある日の祝い物としたりする」とあります。この定義の「鏡」は昔、神事などに用いられた銅鏡(bronze mirror)のことで、三種の神器の一つ、八咫鏡(やたのかがみ)を模ったものといわれます。鏡開き(the day for eating New Year’s rice cakes)は一般的には1月11日ですが、神様への供物なので、包丁で「切る」のは礼を欠き、縁起が悪いとされ、木槌(wooden mallet)などで砕き割るのが風習となっています。
鏡餅(round rice cakes offered to the gods during the New Year)
今年ウチで飾った、プラスチックの容器(plastic case)入りのミニ鏡餅です。この台座(wooden stand)は「三方」といいますが、橙(Japanese bitter orange)と半紙(Japanese writing paper)とセットで売っていました。鏡開きにはお雑煮(rice cakes boiled with vegetables)にしていただこうかな。
では、また次回をお楽しみに。
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