英検準1級試験情報

英検準1級試験情報

英検(実用英語技能検定)準1級1次試験速報
2011年度第1回 --2011年6月12日実施--

解答一覧(CEL英語ソリューションズ作成)>>

全体的な問題傾向・難易度・合格ライン予想は?

 全体を見渡すと、第1問の語彙問題のレベルが高めだったものの、長文読解問題、リスニング問題ともに解きやすい問題が多く、難問はほとんど見受けられませんでした。準1級合格レベルの力のある受験者であれば、実力が発揮できて確実に点が取れ、日頃の学習が実ったと実感できる問題セットでした。

 下記大問ごとの分析の結果、2011年度第1回英検準1級1次試験の合格最低点は、99点満点中、70点前後と予想いたします。合格のための目標得点の内訳は以下のとおりです。

 1番 17点、2番 5点、3番 18点、4番 9点、 リスニング Part 1: 9点、Part 2: 10点、Part 3: 8点

 合計76点(99点満点)

 ただし、これはあくまで合格目標得点ですので、自己採点で68点以上と判断される場合は、すみやかに2次試験への準備を始められるようお勧めします。

大問ごとの分析

[1]語彙問題

★ 難易度:前回とほぼ同レベル ★ 目標得点:17点(25点満点)

 ここ数回、難化傾向にある第一問語彙問題ですが、今回もその傾向が続いています。最初の(1) halted 〜 (5) inventoryまでは準1級レベルの語彙で確実に正解したい問題ですが、 (6) amendments, (7) aspired,(8) intimidated は1級でも出題されるレベルの語彙です。(12) foiledは難易度の高い語彙で、(16) uproot は知らなくても、消去法でなんとか正解を選ぶことができれば良かったです。(17) mischievous も準1級受験者の場合、知らなかった人は多かったと思われます。熟語問題に関しては、(23) sell out を「売る」という意味合いしか思いつかないと正解するのは困難だったでしょう。他の(22) lay down, (24) make up for,(25) fell on はよく出てくる熟語なので正解したいところです。

 レベルの高い語句が問われたことを考慮すると、25問中17問正解で十分です。

[2]長文空所補充問題

★ 難易度:やや易化 ★ 目標得点:5点(6点満点)

1題目:The Sundance Film Festival

★ 目標得点:3点(3点満点)

 アメリカで行われている映画祭、サンダンス映画祭の話。(26)の前後に注目すると、「この映画祭は大きく成長してきた」という次の文で、thoughがあることと、「セレブリティーに対するメディアの関心の方が高い」という記述があることから、正解は 2 less important than と決まります。(27)も同様で、空所の前の流れをつかめば正解できます。「デジタルビデオの登場によって質の低い作品が増えた」という内容のあとで、He insists, however,that 〜とあり、このhowever をしっかり捉えれば、正解は4 has not been affected とわかるでしょう。

 話の展開は明快で、流れを捉え適切な接続語句が選べるかどうかを問う典型的な出題でした。3問全問正解したいところです。

2題目:Geoengineering

★ 目標得点:2点(3点満点)

 地球工学に関する話。(29)は直前・直後だけでは決まりませんが、第1パラグラフの最後、"a growing number of nations are now considering geoengineering as a possible solution"という部分で、多くの国が注目しているという事実が判明するので、正解は、2 attracted greater attention であるとわかります。(31)は最終パラグラフの大意がつかめれば、それがそのまま答えとなります。熱波に苦しむ国が二酸化硫黄方式の必要性を主張しても、それが別の国の異常気象を引き起こすのであれば、政治的紛争につながりうるという文脈をしっかり把握すれば、1 raises another problem withを選ぶことができるはずです。

 3問中2問正解を目指しましょう。

[3]長文読解内容一致問題

★ 難易度:やや易化 ★ 目標得点:18点(20点満点)

1題目:Horses of the Desert

★ 目標得点:6点(6点満点)

 アラブ種の馬に関する話。ベドウィン族が他の部族を攻撃するのに用いたことや、Thomas Darleyの購入したアラブ種が、現在の競走馬のもとになっている背景などは大変わかりやすく、混乱するような箇所もほとんどありません。選択肢もすべて正誤が明快な選択肢となっており、全問正解を目指したい問題です。


2題目:U.S. Seniors and the Internet

★ 目標得点:6点(6点満点)

 アメリカでは、インターネットを利用する高齢者が増えているという話。高齢者が社会とのつながりを持つことができたり、自分で買い物などをすることで自立感が得られる、など理解しやすい内容の文章です。最終パラグラフのトピックであるネット詐欺が特に高齢者をターゲットにしていることは社会常識であるので、インターネットのありがちなネガティブな側面として先読みしやすい話だったことと思います。パラグラフの冒頭"On the downside,"を見てすぐに、「やはり出てきたか」と思えるくらい流れを捉えたいところです。それぞれの選択肢も無難な言い換えとなっており、本文の内容が理解できていれば迷うものはありません。これも3問すべて正解しておきたいです。


3題目:Is Boxing Too Dangerous?

★ 目標得点:6点(8点満点)

 ボクシングは危険すぎるかという話。ボクシングでは脳が深刻な損傷を受けるため、危険であるという医師の見解や、第3パラグラフでは健康面に関する懸念により導入されたルールの変更についての言及があります。第4パラグラフでは、MRIを用いても深刻な損傷を捉えることができないこともあり、100%安全とは言えないという記述があるので、最後の"the horse is already out of the barn"というフレーズの意味は容易に推測が可能だったでしょう。内容がわかりやすい上に、選択肢も無理のないものばかりでした。サイエンスの文章ではあるものの、科学的な記述は少ないために、理解に苦しむような箇所はなかったはずです。落ち着いて考える時間さえあれば、全問正解も可能ですが、ここは4問中3問正解を目標としておきます。

[4]E-mail Writing

★ 難易度:やや易化 ★ 目標得点:9点(14点満点)

TOPIC:
(1) 教室でのインターネットの利用は生徒にとって有益か?
(2) 映画の違法ダウンロードに対して厳しい罰則が必要か?
(3) 電子書籍は良いものだと思うか?

 馴染みのあるインターネット関連のトピックで、しかも実生活と関わる部分が多い上、賛成・反対の立場も取りやすいので、筆が進んだ方も多かったと思われます。ただし、方向性を定めるのに苦労して書きにくかった前回とは逆に、今回の問題では、書くことがいろいろと思い浮かんでしまって、まとめるのに苦労したことが予想されます。最初のトピック2つだけでもすぐに100語越えてしまいそうですね。3つのトピックそれぞれに対して簡潔に自分の意見をまとめることが求められました。CEL作成のModel Answerは今回2種類準備しましたので、十分に参考になさってください。

[5]リスニング

★難易度:全体として、難易度は前回と同じ。 ★目標得点:リスニング全体で27点(34点満点)

  1. Part1:Dialogue
    ★ 難易度:やや難化
    ★目標得点:9点(12点満点)

     今回もいつも通り多様なトピックでの出題でしたが、前回よりやや難化しました。No.1 では、会話に出てくる語句が選択肢に入っているので、気をつけないと出だしでひっかかってしまいます。No.4とNo.5 は、話が単純ではないので、なんとなく聴いていただけでは正解が選べません。No.5の"too good to be true"などの表現は、耳で聴いて瞬時に意味を理解できたでしょうか。No.7ではtidy という単語にだまされないように注意が必要でした。No.10では、誰がどう考えているのかを正確に抑えないと正解できません。
     今回のPart1では、スピーカー同士の意見が食い違うような内容になっている問題が見受けられました。このようなdialogueでは、話のテーマがわかっただけでは正解できないため、難易度の高い問題となります。
     12問中9問正解を目指してください。


  2. Part2: Passage
    ★ 難易度:やや易化
    ★目標得点:10点(12点満点)

     リスニング試験ではいつも最難関のPart 2ですが、今回はやや難易度が下がりました。
     (A)はPart 2らしい問題セットで、チンパンジーが食糧を求めて他のチンパンジーを襲うという内容から始まりますが、No.13では、本文中のresourcesを、選択肢では4 To gain greater access to food. と言い換えています。
     (B)は男性の薄毛に関する話でしたが、No.15では、意外と女性は気にしていないという部分を理解できれば正解が選べました。
     (D)のストレスの話は、科学的な内容ですが、決して難しくはなく、問題も本文に即した素直な出題で、正解を選びやすい問題でした。
     その他の問題もシンプルな内容がほとんどで、紛らわしい選択肢も見受けられませんでした。Part 2では当然ながら情報量は多く、選択肢を速読する必要性はいつも通りなので、決して簡単とは言えないものの、内容と設問を
    慮すると全体として易化しており、12点中10点獲得が目標です。

  3. Part3:Real Life Situation
    ★ 難易度:前回とほぼ同レベル 
    ★目標得点:8点(10点満点)

    (G)は解答の該当箇所が出てきた時点ですぐに正解の選択肢を選ぶべきですが、リスニング的な要素よりも、選択肢4 Keep your arm raised whenever possible. の言い換えがすぐに分かったでしょうか。
     音声で4つの選択肢がそれぞれ説明される(H)と(I)は迷うところはないはずですので、確実に正解しておきたい問題です。特に(I)は明快で、天候に言及がありますが、選択肢を選ぶのにまったく関係なく、日付のみ捉えれば正解できます。
     (J) は状況に応じて対応しなければならないため、少し分かりにくかったかもしれません。
     いずれもSituation をきちんと読んでから臨めば無理のない問題ばかりでした。
    5題中4題正解で8点獲得が目標です。

  以上、受験された皆様の手応えはいかがでしたでしょうか?

 合格最低点は近年67〜70点前後で推移しています。ご自身の予想得点が70点を上回る方はもちろん、60点代後半の方は、すぐにも2次試験の準備を開始しておくことをお勧めします。

 Wish you a good luck!

( 2011/6/16更新 )

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