2006年度第1回(2006年6月11日実施)

難易度は?
読解問題は、全体的に英文が読みやすく、比較的易しい設問だった。リスニング問題は、話されるスピードがそれほど速くなく、発音も明瞭で聴き取りやすかったため、前回より難易度は下がった。
問題傾向は?
- 1番単語問題では、基本語彙が多く出題された。
- 2番・3番の長文読解問題は、宇宙科学・環境問題・文化人類学分野からの出題だった。いずれも専門性が高い内容ではなかっため、予備知識がなくても読み解ける問題だった。
- 4番英論文は、TOPICがand/orのパターンで出題された。散漫な印象をあたえないよう、論旨の通った論文に仕上げる工夫が求められる。
- リスニングパートは、全体的に発音が明瞭で、話されるスピードもゆっくりだったため、比較的容易に内容が理解できる問題ばかりだった。
合格ライン予想
1次試験の合格最低点は、82〜84点(113点満点)と予想します。
大問ごとの分析
[1]語彙問題
選択肢の単語は一般に使用されているものがほとんどであり、比較的容易に解答できたと思われる。特に、(1)(2)(3)(4)(8)(9)(13)(21)の選択肢は、正解・不正解もすべて英検1級受験生としては、確実に覚えておくべき語彙ばかりである。また、3単語のphrasal verb問題が出題されたのは、2005年第2回以来で2回目だが、こういったphrasal verbも今後要チェックである。
25問中20問は正解して欲しい。
[2]長文空所補充問題
1つ目の "The Elusive Thylacine"は自然環境、2つ目の"The Resergence of Vinyl" は文化人類学の内容だった。いずれも選択肢の前後を読めば正解が特定できる、解きやすい問題だった。特に(27)、(29)は、選択肢を見ただけで正解を推測できる。
6問中5問正解、あるいは6問全問正解も可能だろう。
[3]長文読解内容一致問題
1つ目の "Searching for ETs" は宇宙科学、2つ目の "Micronation Monarchs"は政治、3つ目の "Why Human Executives Ape the Primates" は文化人類学の話題だった。
いずれも専門性は高くなく、予備知識がなくても十分に解答できたと思われる。しかし、3つ目の一番長文の800 wordsの問題は、かなり広範囲にわたって本文を読まないと正解を特定しにくい、真の読解力を問われる問題だっため、時間に追われている中では、やや難しく感じられたかも知れない。
3番は配点が1問2点であるので、10問中8問正解で16点は取りたい。
[4]英論文(200 words)
与えられたTOPICは、"When future generations look back on this era, for what will they praise and/or criticize us?"で、これまでになく長く、前提条件の付いた出題だった。また、and/orの形式は論旨をまとめる際に戸惑ったかも知れない。この場合、A and B、A、 B、の3パターンのいずれかを選ぶことになる。
書き始める前に、パラグラフ構成を考え、POINTをどのように配置するかを決めて、効率よく時間を使って書き上げることが高得点のカギになる。
過去6回の本試験において4番英論文の合格者平均は20〜22点(28点満点)だった。今回も、やはり最低でも20点は取っておきたい。
[5]リスニング
- Part1:Dialogue
会話の長さが、96 words以上と長いものばかりになった。一方で、前回出題された 260 words という格段に長い会話は出題されなかった。今回のPart 1は会話のスピードは比較的ゆっくりで、聴き取りにくいような癖のある発音もなかったので、余裕をもって正解を選べたのではないだろうか。
10問中8問は正解しておきたい。
- Part2: Passage
専門的な分野からの出題はなく、順にポイントをつかんでいけば容易に正解を選べるような、素直な問題だった。
10問中8問は正解して欲しい。
- Part3:Real Life Situation
Questionに関連する情報が順番に聞こえてくる、答えやすい問題だった。ただ、No.23はナレーションで "put in extra hours"と言っていた部分が、正解の選択肢では"work longer"と言い換えられていたり、No.25では、「最初にするべきこと」を選ぶのに、ナレーションの中で "Before doing that"と出てくるなど、漫然と聞いてしまうと正解選びの際に迷うような工夫がされていた。
配点が1問2点なので5問中4問は正解して欲しいところだが、まずは3問正解で6点を確保したい。
- Part4:Interview
口ごもったり、早口になったりすることなく、淡々とした会話だった。日本人ピアニストへのインタビューということで、比較的身近な話題に終始しており、内容の把握がしやすい問題だった。
2問ともに正解で、ここで4点確保は必須。
まとめ
はじめに述べましたように、全体的な難易度は前回に比べ若干下がった印象です。正解しておいていただきたい問題の得点を合計すると87点になりますが、直近3回の合格ライン(76点、82点、80点)から考えて、今回の本試験の実際の1次試験合格ライン(合格最低点)は、82〜84点と予想いたします。
(
2006/6/18更新)
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