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英検1級試験情報

英検1級試験情報
英検1級1次試験速報まとめ

2017年度第3回試験 (2018年1月21日実施)

全体の講評

 1次試験では、Reading、Listening、Writingの3技能が測定されますが、昨年度のリニューアル以降さらにバランスの取れた良い試験となりました。前回と比較するとやや難化傾向が見られますが、出題傾向などが大きく変化したことはなく、英検1級の適切な測定レベルの範囲内と言えるでしょう。
 大問の1番から3番がReadingの分野に入ります。41問中、大問1番の25問が語彙・句動詞の問題となりますので、合格するためにはここでできるだけ多く正解しておきたいところです。さらに、語彙力は読解力・リスニング力にも当然関連し、良き波及効果をもたらしますので普段から積み上げておくよう心がけましょう。
 英検の大きな魅力の一つに内容の面白さがあります。今回もReading/Listeningのパッセージでは、様々な分野から新しい話題が出題されていました。試験を受けて終わりにするのではなく、しっかりと復習し、是非隅々まで楽しさを堪能していただければと思います。
 最後にWritingについて。今回のTOPICは、これまでとは少し色合いが異なるものでした。2016年度のリニューアル後に扱われたTOPICは、「世界平和」、「民主化」、「死刑制度」、「言論の自由」、「移民問題」です。一方、今回の「日米関係」は、政治がらみの特定な分野に限られたTOPICでした。ただし、常にニュースでも取り上げられている身近な話題であるとも言えます。今後もより幅広い分野からTOPICが選ばれるようになると、心の準備をしておいた方が良さそうです。

 試験終了。前回と比較すると、Reading、Listeningはともにやや難化。終了直後にいつもよりため息多し!!今日英検1級を受験された方から「難しかった!」「難しすぎる!!もう無理〜〜」との声があちらこちらから。はい、難しいです。でも大きな声で叫びたい「難しくなければ1級でない!」と。
大問1番の語彙・句動詞は通常どおりと思いながら解いていました。けれども進むにしたがって、いつもよりやや難しいか?正解以外の選択肢にも出会う頻度の少ない単語が多めか?という印象。大問1で笑ったのが最後の(25)。「スクールバスを20分待っていて、あっ今日は土曜日だった」なんてあるでしょうか?土曜日だったら町の様子も違うと思うのですが…。(22)〜(25)の句動詞は、以前と比較してかなり選びやすくなりました。最近では、1級の勉強をしていると出会うものばかりが出題されています。
大問2 番空所補充問題は、アーレントとアイヒマンの歴史関連物と人類学者シャグノンのヤノマミ族の研究について。新たな傾向は見られませんが、前回易し目だったせいなのか今回は、特に「ヤノマミ族」の空所が選びにくいものでした。大問2番はこのところ回によって「難」と「易」が交互です。
大問3 番内容一致問題。1題目は生物分野から菌根(mycorrhizae)の役割について。2題目は天文分野から「フェルミのパラドックス(逆説)」。大問2が難しいときには大問3は通常易し目なのですが、今日の「相手」は違いました。ここもかなり読ませます。3題目は、米国大統領の選出方法がテーマ。これが今回最も解きやすいパッセージでした。前回10月の空所補充問題でも2016年のアメリカ大統領選挙について出題されていたので、また?という印象。これは背景知識があることでかなり読みやすくなります。注目の大統領選挙が一昨年あったばかりなので、かなり知識があった方も多いのではないかと思います。「菌根」や「フェルミのパラドックス」のように多くの方が予備知識を持たないテーマの方が出題としては1級らしいと感じますが、今回はこのパッセージでちょっとホッとできたかもしれません。
大問4番英作文。「始めてください」の合図があるとまずエッセーのTOPICを見るのですが、今日は最初に“Japan” が目に入ってきて「エェ〜!日本限定トピック?」と驚き、その先を読んで少し笑ってしまうような。だれもが思い出すのは就任して1年が経つあの大統領ですよね。非常にup-to-dateな話題で勝負してきました。今回のエッセーは、Yes/Noどちらの立場でも書けそうです。どちらで書いた方が多かったのだろうかと思いアンケートを取っています。受験されていない方も興味があるかもしれませんので、現時点での結果を貼っておきます。ちなみに私はNoで書きました。
リスニングは、全体に読解問題大問2番、3番ほどの難化は見られませんでした。
Part 1は通常どおり。過去に聞いたことのある会話も多くゆっくりと読まれています。前半の選択肢が最近では見られない短さ! No. 1の4番はなんとわずかに3語です。
現時点までのアンケートで最も多くの方が難しかったとお返事くださったPart 2。パッセージの難易度は通常とそれほど変わらないですが、選択肢が工夫されていた印象です。各問題のテーマは通常どおり。環境、医療、宇宙、生態系など。(D)のドーピングは、来月の冬季オリンピックや2020年の東京オリンピックを意識してでしょうか?
Part 3は、現時点まででのアンケートでも難しいと感じた方が最少であるとおり、驚くような出題もなく易し目でした。注目されるのは(I)のSituation。前回10月の(G)と同様に「状況」が与えられているだけで、特に満たすべき条件がありません。今回は、(J)も条件はdeadlineのみ。(I) は大人の猫と子猫をどう一緒に飼ったら良いのか?というとてもカワイイもの。最初は別の部屋で、その後は同じ部屋でケージを使って、、、頭の中で思い浮かべてしまいました。以前もPart 3では病気のネコをvetに連れて行く話題がありました。愛猫家のライターさん作でしょうか?
Part 4は、前回比較的易しかったのですが、今回は聴き取りづらいものでした。テーマは環境ですが、内容が広範囲にわたっているためフォローするのが大変だったかもしれません。途中で突然farmingの話に変わったのですが、その直前で少し音が変わったような?つなぎ目の音だったのでしょうか?

CEL解答はこちら>>

☆試験問題(リスニング含む)はこちらの日本英語検定協会のサイトで公開されます。

問題毎の講評

[1]短文の語句空所補充問題

(1) 最後のthe most skilled candidatesがヒントとなり、正解は3 caliber。もともとは「銃の口径」のことですが、転じて「能力、品質」の意味。いきなり最初の選択肢1 moniker(= nickname)が見たこともない単語で焦ってしまったかも知れません。大丈夫!落ち着きましょう。
(2) 1行目のpaid offから、売上が上がったのだとわかる。正解は1 burgeoning。「芽がでる」「花が咲く」の意味から、企業などが成長するときにも使われる。
(3) 2行目の逆接の副詞thoughに注目する。「…だけれど、数週間後には忘れた」ということは、前半は「完全に忘れるには時間がかかった」となるはず。「忘れる」に当たるのが、正解 1 dissipate(= disappear)。
(4) 2行目のunfriendliness、lack of enthusiasmがヒントとなり、正解は4 aloof (= unfriendly, distant, indifferent)。他の3つはすべてプラスの意味。
(5) 最後の The public is clearly unhappy with his leadership から、人気が下がったと判断できる。正解は1 waning。月の満ち欠けが wax and wane。月が欠けることから、wane = decrease, decline。美しい!! お気に入りの単語のうちのひとつです。
(6) 宗教の指導者に関する意見が分かれています。空所にはgenuineの反対の意味が入り、最後のlyingもヒントに。正解は1 charlatan(詐欺師、ペテン師)。過去にも出題されていて単語集にも載っています。対策をすることで正解できる単語が今回も非常に多く出題されました。
(7) これはかなり答えやすかったと思います。正解は4 offshoots(派生物、分派)。2つの言語が共通のroot languageから派生したものであれば類似点が多いのも納得です。
(8) Blakeの「不正な取引など一切知らない」との主張が、メールの証拠によって論破された。正解は2 refuted。どこかで聞いたことのあるような話です。
(9) 2行目のbeforeがヒント。rebellionがserious threatになる前に先制攻撃をかける、という内容で正解は 4 preemptive。過去にも出題されていますが、接頭辞のpre-からも正解できたでしょうか。1 complicit(共犯の)は、昨年アメリカで話題になった Word of the Year 2017。
(10) temperaturesに続くのは、1 Frigid(極寒の)のみ。refrigerator(冷蔵庫)からも想像できたかも知れません。略して、fridgeと呼ばれることも多いですし。
(11) 前問のfrigid temperaturesと同様に、形容詞には相性の良い名詞があります。正解は3 explicit。「あからさまな、露骨な(暴力)」。
(12) 姉妹の揉め事の原因はお金。それにしても20年も口をきかなかったとは…。正解は2 rift。「すき間、亀裂」→「不和、対立、けんか」。
(13) これは正答率が高いでしょう。正解は4 adorned。adorn = decorate。-ornの部分がornament(飾り)と同じであることからもわかります。
(14) volcanoを見た瞬間に2 dormantが選べたかも知れません。dormant volcano(休火山)。active volcano(活火山)、extinct volcano(死火山)と合わせて。dormantは「眠っている」の意味なので、dormant talent(眠っている才能)、dormant account(休眠口座)など。
(15) ヒントは、... has created too much supplyの部分で正解は3 glut(供給過剰)。過去にも派生語であるglutton(大食漢)、gluttonous(大食の)が出題されています。
(16) レオの両親は、彼が幼少の頃から読み聞かせをし、図書館にも連れて行って読書の楽しさを「教え込んだ、植え付けた」の意味で正解は2 inculcated。1級では無理のないレベルの単語です。
(17) lengthy prison sentencesと言えば、nuclear weaponと並んで、2 deterrent(抑止する物)がすぐに思いつくのではないでしょうか?前回の内容一致問題「ミシェル・フーコー」のパッセージでも出てきました。空所後のagainstもヒントになっています。
(18) 自動車会社に対する訴訟がどうであったか?... there was absolutely no evidence the company had done anything wrong がヒントとなり、正解は3 frivolous(取るに足りない、馬鹿げている)。
(19) ジュリーの両親に会うことを心配する彼氏。worryの言い換えで正解は3 fretting。4 chuckling(クスクス笑う)の選択肢には笑ってしまいました。
(20) 専門家は住宅市場の崩壊後にそれ以上状況が悪化することはないと考えていたが、実際にはそれは大変な経済破綻の「前兆」であった。正解は1 precursor(前兆)。
(21) シャロンはハムレットを深く分析し理解していたことから、正解は1 astute(鋭い、明敏な)。これも1級ではおなじみの単語です。
(22) 正解は4 ease up(〜を緩める)。スピードを出しすぎているので、アクセルを緩めるようにと言っています。2 chip in、3 act out は、過去にも出題されていておなじみであったかも知れません。
(23) 知事は在職中にスキャンダルを「乗り越えた」という内容なので、正解は2 ride out。ride outは「(大変な状況を)切り抜ける」の意味。ride out a crisis / recessionなど。
(24) スタッフの30%をリストラするように言われました。cutの言い換えで正解は1 weeding out。weed out = get rid of, eliminate。weed(雑草)を取り除くようなイメージです。
(25) 正解は1 dawned on。itが仮主語で、that以下のことが「わかり始めた」の意味。dawn(夜明け)から、夜が明けていくように明るくなる様子を思い浮かべられると良いでしょう。

大問1番まとめ

 これまでと同様に過去にも見られた選択肢が繰り返し出題されていますので、しっかりと対策をしておけば無理なく正解できるものも多くありました。不正解の選択肢が通常よりも難しく感じられたかも知れませんが、正解の選択肢がわかっていればその他は見る必要のないものですので大きな影響はないはずです。最低でも7割、できれば8割正解したいところです。

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[2]長文の語句空所補充問題

1題目 : Hannah Arendt and Adolf Eichmann

 ドイツ出身の哲学者アーレントによるユダヤ人大量虐殺を指揮したナチス親衛隊将校であったアイヒマンの心理分析。1題目から歴史物、しかも重いテーマです。難易度はパッセージ、設問ともに中程度。
(26) 逃亡先のアルゼンチンからイスラエルに連行され、裁判にかけられ死刑に処されたアイヒマン。裁判に立ち会ったアーレントは彼が普通の人間と変わらないことに驚いた。正解は1番。 第1パラグラフ後半のunremarkable bureaucrat(平凡な官僚)が空所のヒント。ユダヤ人に対して憎悪を抱いていたわけではなく、官僚として命令に従っていただけだった。
(27) アイヒマンの従順さが問題だったとするアーレントの主張は一般には受け入れられなかった。第2パラグラフ最後の、She was seen as failing to perceive Eichmann’s hatred of Jews ... がヒントとなり、正解は3番。彼女の認識には誤りがあると非難された。
(28) 第3パラグラフはアーレントを擁護するRoger Berkowitzの見解について。2行目のdetractorは重要単語で「中傷する人」→「反対者(critic, opponent)」の意味。空所を含む文がnotで否定され、Rather, … と続く。Rather以下を読むと、アイヒマンは悪いことであると認識しながらも命令に従い、良心に反する行動をしたと書かれている。従って正解は2番。彼は道徳心を欠いているわけではなかった。悲しい。。。
いつも1級を受験して思うこと。受験すると問題を2度楽しめる。もちろん会場で初見で読むのも新鮮で楽しいが、後で読み直すとまた別の発見が。ひとつひとつのセンテンスがいとおしい。2度と言わず何度でも、噛めば噛むほどスルメイカのように?このパッセージも「名作」です。

2題目 : Napoleon Chagnon and the Yanomami

 アマゾンに居住する先住民族であるヤノマミ族の研究をしたアメリカの人類学者シャグノン。彼の研究内容とそれに対する批判について。テーマも英検らしくパッセージの構成もよくあるパターンです。帰宅して読み直すと通常レベルだと感じますが、試験場ではなぜか「難化」の印象でした。パッセージもやや読みづらく選択肢も選びにくいような。大問2番を後回しにする方にとってはこれが最後の問題となり、疲れや焦りから実際以上に難しく感じた方も多かったのではないかと推測します。
(29) 第1パラグラフ中ほど、material concerns ... are the seed of human conflict とあり、通常は食糧や領土を求めて争いが起きる。空所を含む文の前半で、ヤノマミ族ではそれらが争いの原因ではなかったことがわかることから、正解は4番。
(30) シャグノンはヤノマミ族では争いに勝利した男性が生殖的に優位であり、彼らの好戦性は自然淘汰によるものだとしているが、第2パラグラフ中ほどにhoweverがあり、その後の後半はシャグノンに対する反論。空所を含む文は These critics insisted … から始まり、空所後はシャグノンの見解であるため、正解は1番。好戦的で生殖的に優位であるunokaisは、空所後(= シャグノンの主張)の証拠にはならない。空所(30)の2行前のconflate。初めて出会う単語かも知れませんが、そんな時にはcon (= together)と-flateに分解して考えましょう。思い出すのはinflationなどで、-flate (= blow) は膨らむイメージ。conflateだと、combineして膨らます、、、つまりシャグノンは「話を盛った」(笑)
(31) 第3パラグラフの2行目からのPinkerの主張により、正解は2番。ヤノマミ族は自然の中で暮らす初期の人間社会の典型だった。最終文でのstand-insがrepresentativeの言い換えになっており、ここもヒントに。
ところで、Yanomamiとはヤノマミ語で「人間(people)」という意味だそうです。外から何と言われようが、彼らは独自の伝統文化を持つ「人々」だと考えているのでしょう。それをとやかく論争し試験問題にまでしてしまうなんて、、、。ヤノマミ族の“Yanomami”は夢にも思わないことでしょう。

大問2番まとめ

  前回が易しかったことを考えると難化と言えますが、極端に難しいことはなく、1級として適切なレベルの問題セットでした。2題を比較すると2題目の“Yanomami”の方が読みにくく、選択肢も選びにくいものでした。ただし、2題とも英検らしいテーマであり、後半で反論が出てくるパターンも通常どおり。予想しやすい話の展開です。気になったのは2つのタイトル。どちらもただ固有名詞2つをandでつなげただけ。味気ないというか、、、。タイトルから内容が推測されてはいけないという配慮からでしょうか?

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[3]長文の内容一致選択問題

1題目: The Hidden Life of Plants

  生物学からmycorrhizae(菌根)のネットワークについて。地中では生物が「会話」をして助け合いながら生きているという壮大なロマンを感じる素敵なパッセージ、、、で・す・が、試験場では重く厳しい「生存競争」を感じるパッセージでもあります。専門でない限りは「菌根」に関する予備知識はおそらくゼロでしょう。ただし、第1パラグラフできちんと説明されていますので理解できます。「英語がいざなう新たな世界」も英検1級が持つ多くの魅力のうちのひとつです。
(32) 第1パラグラフの3行目 whileからの文。植物は根から栄養分を吸収できるが、菌類との複合体(= 菌根)となることで、菌糸の成長と共により効率的に栄養を吸収できることから正解は3番。正解しやすい問題でした。
(33) 第2パラグラフでは、Simardによるカバノキとモミの木を使った実験について。結論はパラグラフ下から2行目のSimard concluded ... から。カバノキとモミの木は、菌根ネットワークを駆使して、季節ごとに他方のニーズを補い支え合って生きている。正解は3番。地面の下の隠れた所で繰り広げられる「助け合いネットワーク」。アンパンマンがお腹をすかしているお友達に「僕の顔を食べていいよ!」と顔(頭?)の一部をちぎってあげるシーンを思い出します。感動!カバとモミの実験をされたSimard教授のスピーチをTEDで見つけました。とても魅力的な女性で、お話も引き込まれます。
 (34) 第3パラグラフではZengや他の研究者による実験について。結論はパラグラフ下から4行目の groups of connected plants から。一部を犠牲にすることで菌根ネットワークの他の植物が守られることから、正解は4番。

2題目: The Fermi Paradox

 地球外にも文明が存在する可能性は非常に高いにも関わらず、そのような文明との接触の証拠がこれまでないという「フェルミ・パラドックス(逆説)」。前の「菌根」とは全く異なる宇宙物。時と空間を超越したストーリーです。これも力作。設問は「菌根」よりもやや難しめです。
(35) 第1パラグラフ4行目 the rise of numerous extraterrestrial civilizations is practically inevitable と、下から2行目のhowever以降、scientists have yet to discover evidence of alien civilizations から、正解は4番。
(36) Coxの仮説は第2パラグラフの後半。文明はある程度まで繁栄すると“great filter”がかかり、それ以上の発展は期待できない。何らかの事象が妨げとなりエネルギー消費もある程度で止まることから、正解は4番。第2パラグラフ下から2行目のoutstrip(= surpass, exceed)は重要単語。科学技術の進歩がpolitical expertiseのそれを上回ってしまい、その結果大惨事に。。。これを考えると地球の将来も心配です。
(37) 第3パラグラフは「動物園仮説」について。地球は他の文明が立ち入れない「保護区」のようになっているという考え方。銀河における各文明に多様性を持たせるため、他の文明からの干渉なく独自の発展をさせるよう取り決めがなされているのではないか、、、。まるでSF映画のよう。ただしこの仮説には条件があり、第3パラグラフ中ほど、this explanation could only be possible if there were numerous alien civilizations in the galaxy. 地球外文明が多く存在することが前提となっている。したがって正解は2番。
“Hidden Life”では地中での「コミュニケーション」、“Fermi”では時空を超えた「コミュニケーション」。意図的に並べているとは思えませんが、なんてお洒落なのでしょう!

3題目: The Electoral College

 米国の選挙人団による大統領・副大統領の選出方法について。前回の空所補充問題に続いて、連続の大統領選関連の出題。これは、内容一致問題3題の中では最も読みやすく、背景知識があれば英文をそれほど読まなくても正解できる問題セットでした。
(38) 第1パラグラフ中ほどのhoweverを含む文がヒントとなり、the separation of powers between Congress, the president, and the courts が民主主義の根本であるため、正解は2番。迷う選択肢もなく易しい問題。
(39) Kimberlingの見解は第4パラグラフの後半に書かれている。... the Electoral College requires candidates to “pull together coalitions of states and regions rather than ...” の部分から正解は1番。pull together coalitionsをcreate unityに言い換え。
(40) 選挙人団による大統領選出の問題点は第5パラグラフ。候補者はその州の選挙人を獲得しようと、激戦州でのキャンペーンに集中し、圧倒的勝敗が予想される州は軽視されてしまうことから、正解は3番。このパッセージの4問の中では最も難しい問題でした。
(41) 第7パラグラフでは新たに提案されている大統領の選出方法であるNPVIC(全国一般投票州際協定)について。憲法の曖昧さを利用し、全国の一般投票最多得票者に協定を結んだ州のすべての選挙人枠を与える方法。正解は1番。vague, loopholeがambiguityに言い換え。第7パラグラフ中ほどのrubber stampは「形式的に承認する人」の意味。つまりNPVICにおいては、選挙人団は形式的なものとなり、制度としては残るものの事実上nationwide popular voteの最多得票者が選出されることになる。

3番まとめ

 「菌根」と「フェルミ・パラドックス」のパッセージは少し読みづらく、正確に内容を理解していないと答えられない設問が並んでいました。どちらも大変興味深く「さすが英検!」と思わせる良問。是非ここで全問正解して合格したいところです。最後の「選挙人団」のパッセージは最初の2つに比べると、馴染みのある話題でもあり、読み易いものでした。大問3番全体として見ると、前回よりやや難化という程度。ただし英検1級のレベルからすると適切である幅の範囲内です。

読解問題まとめ

昨年度のリニューアル以降、大問の1、2、3番の計41問の正解数がCSE2.0に換算され、Readingのスコア(850点満点)として算出されるようになりました。合格の目安として7割の正解率、つまり41問中29問の正解を目標とすると良いでしょう。ただし、ListeningやWritingのスコアとのバランスは問われません。したがって、どれか得意な分野で高得点を取っていれば、たとえReadingで29問以上の正解ができなくても合格することは十分可能です。

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[4] 英作文

* Write an essay on the given TOPIC.
* Give THREE reasons to support your answer.
* Structure: introduction, main body, and conclusion
* Suggested length: 200-240 words
* Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet. Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC : Should Japan rethink its relationship with the United States?

 TOPICは、Should Japan rethink its relationship with the United States?「日本は米国との関係を再考するべきか?」つまり、日米関係は今のままで良いかどうか?やや意表を突くトピックに驚いた方も多いのではないかと思います。トランプ大統領の就任から約1年。英検1級のエッセーでついに「日米関係」が出題されました。ちなみに、ツイートの中で皆さまにお願いしたアンケートによると「再考すべき」で書いた方が約6割でした。前回の「移民問題」に続き、報道などで触れることの多いup-to-dateなトピックでしたが、アイデアは浮かびやすかったでしょうか?Readingでの時間配分を考えると、30分以内でまとめるのが理想。普段から制限時間を意識して書く練習をする必要があります。
エッセーは2016年度のリニューアル以降、POINTSが廃止され、3つの理由は受験者が考えるようになりました。まずは、YES/NOそれぞれでどのような理由が考えられるかを書き出してみましょう。その上でどちらの立場をとるのかを決めます。
TOPICに対してYESで「日米関係は再考すべき」の立場で書くとしたら、1) 世界情勢の変化により日米同盟のメリットが薄れた、2) 新政権が外交政策について「内向き」、3) 日本の軍事費の負担、4) 米軍基地に対する地元の反対、5) 日本が攻撃される可能性 etc.。その他にも、米政権の方針(移民・難民の受け入れ、温暖化対策、TPP)や日本国内の米軍基地に関する問題(頻発する事故や事件など)に触れることもできるでしょう。
NOとして「日米関係はこのままで良い」という立場で書くとすると、1) 安全保障の面で軍事協力が必要、2) 米国による核の抑止力、3) 米国のおかげで経済発展。この関係を変えるべきでない、4) 日米関係は良い状態にある、5) 変わらぬ協力関係が世界平和に貢献できる、などが理由として使えるでしょう。
IntroductionでYES/NOどちらかの立場を表明し、ここでできればBodyで述べる3つの理由に軽く触れると良いでしょう。ただし、これをするとIntroductionが長くなりがちなのでコンパクトにまとめることが重要。
Bodyは3つのパラグラフ構成にするのが基本。各パラグラフはトピックセンテンスから始め、その後具体例などを挙げながらサポートします。今回のトピックだと様々な例が挙げられますが、語数が限られているため、いかに端的にまとめるかが非常に悩ましいところ。
Conclusionでは、自身の立場を別の表現で再度書くようにします。ここでBodyの内容をrecapできると良いのですが、実際にはそこまでスペースがないことが多いでしょう。普段から本番と同じ解答用紙でどの程度書けるのか感覚をつかんでおくと、本番での書き直しが少なくなります。
エッセーは「内容・構成・語彙・文法」の4つの観点が各8点満点(合計32点満点)で採点され、CSE2.0のスコアに換算されます。Readingでの1問はCSE2.0に換算すると「合格点」あたりでは5点ほどに相当しますが、Writingでの1点はCSEでは15点以上に相当します。したがって、エッセーは時間切れにならないよう、必ず最後まで書くことが合格するためには非常に重要です。

CEL解答はこちら>>

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 昨夜からお届けしていました速報ツイートですが、大問4番までのツイートはこれで終了いたします。フォローいただきどうもありがとうございました。復習などにお役立ていただければ大変嬉しく思います。

なお英検ウェブサイトにて全問題の解答が公開されています。

問題、リスニング音声及びスクリプトの公開は26日金曜日午後の予定です。

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以下2018/1/31追加

[5]リスニング

Part 1

No. 1 以前の職場でリストラに遭い(I was a victim of budget cuts)、別のクリニックにオンコールナースとして勤務する女性。現在の職場の不満点は、I don’t have a regular shift – my hours change every week. だと発言していることから、正解は3番。
No. 2 住居に関して異なる意見を持つ男女。女性は家賃を払い続けるよりも頭金(deposit)を工面し購入を考えている。一方、男性は自動車関連の出費が多く、住宅購入は選択肢にない。2人の意見が異なる際には、質問をきちんと聴き取るように注意する必要がある。女性の意見が問われているので、正解は1番。会話では、I’m sick of throwing away money every month on a place that’ll never be mine. の部分。
No. 3 ビジネスシーンでの同僚同士の会話。顧客への配達に誤りがあり、届けるべき商品(copy paper)は別のトラックに載せられてしまった。最後の女性の発言がヒント。get on the line and see if the driver can swing by … to sort out this mess. の内容から、正解は4番。this messは、配達商品を取り違えたこと。redirect the delivery(配達の方向を変える)は、コピー用紙を本来の顧客へ届けること。
No. 4 スポーツバッグを返品したい女性。商品が30%引きになる前に購入したが、レシートがないために現在の割引価格分のストア・クレジットしかもらえないと伝えられた。したがって正解は2番。レシートが無いため全額の返金は認めらなかった。
No. 5 冒頭の女性の発言から人事部の同僚同士の会話であることが判断できる。話題はこの日面接した女性応募者について。男性は概ね好印象を持ったが、女性は口数が多すぎることを理由に高く評価していない。質問は男性の意見であるため、正解は4番。1番や2番は女性の意見であることに注意。get a word in edgewise「うまく会話に割り込む」。
No. 6 女性がだれに投票するのかを判断させる問題。Turnerの戦争に関する考えにもGreenの教育改革にもどちらも同意すると述べた上で、It would’ve been impossible to choose if I weren’t a teacher.(教師でなければ、どちらかに選べなかった)としているため、正解は4番。教師であるため教育改革をより重視していると考えられる。
No. 7 男女が共通の友人であるミランダについて話している。膝の手術をしてバレーボールの試合に出られず落ち込む彼女をなんとか元気付けようと知恵をしぼる。最後の男性の発言、we should get in touch with her coach. There might be something she can do for the team to stay involved. がヒントとなり、正解は3番。会話での to make her feel better  が to cheer Miranda up に言い換えられている。
No. 8 オーガニック食品店で立ち話をする友人同士。最近食事に気を使うようになり、有機食品を求めるようになったが、It’s a tough choice だと話す。最後に If I don’t notice any improvements in my health, I may switch back to my regular place. と述べていることから、正解は1番。my regular placeとは、オーガニックではない通常の店のこと。健康状態が改善されなければ、高価な有機食品を買うことを控える。fork out「(多額の金を)支払う」。
No. 9 女性が同僚男性(Max)に対して不満を漏らしている。男性は女性とのメールのやり取りを海外部門のLarryにも転送していたが、彼には知られたくない内容も含まれていた。男性も I should have deleted that part before forwarding it. と非を認めていることから、正解は4番。ticked off「怒って、イライラして」。on the same page「同意して」。keep 〜 in the loop「〜に最新情報を伝える」。
No. 10 大学教員2人が上司に相談をしている。学生の人数が増えたため教員の仕事量が限度を超えてしまった。上司は学生のカウンセリングに多くの時間が割かれていることを指摘し、I don’t think our department (= English Center) can be offering services that are available elsewhere (= Counseling Center). と述べていることから、正解は1番。選択肢だけを見ると「カウンセリングが今後行われない(廃止される)」ように読めるが、質問文では “at the English Center” と限定されているため、今後カウンセリングはCounseling Centerが担当することになる。

Part 1まとめ

  このところビジネスシーンでの会話が多かったPart 1ですが、今回は友人同士の会話が10問中5問ありました。その他の傾向・難易度に変化は見られず、全体にゆっくりと読まれ聴きやすい問題セットでした。難解な口語表現も散見されますが、どれも会話の流れから推測可能な範囲。No. 2、No. 5は、男女の意見が異なる会話なので、質問をしっかり聴き取りどちらの意見が問われているのかをしっかりと押さえる必要があります。正答率が低いと予想される問題は、No. 3、No. 6、No. 10です。

Part 2
  1. : CO2 and the Global Food Supply
    No. 11 大気中の二酸化炭素量が作物の栄養価に及ぼす影響に関する実験について。正解は1番。噴霧器を使い60年後に予想される二酸化炭素量を大気中に注入してシミュレーションをした結果、作物中の栄養価(鉄分、亜鉛、タンバク質)が15%ほど低下した。
    No. 12 単に食料供給を増やすのでは、肥満などの健康上の問題も考えられる。そこで、科学者はより栄養価の高い作物を遺伝子操作により作ろうと考えている。Laboratory scientists are therefore focusing on developing crop varieties that will deliver more nutrients … から、正解は2番。
  2. :Homeopathy
    No. 13 代替医療として使われるホメオパシーは、問題を引き起こす物質の微量を水で薄め投与する治療法。第1パラグラフ後半の a main belief of homeopathy, however, is that … からがヒント。watering down the substance increases its effectiveness の部分から、正解は2番。実際には、過度に薄められているため、原因となる物質はほぼ残っていない。watering down を lower concentrations に、increases its effectiveness をmake more powerful に、それぞれ言い換えている。
    No. 14 ほぼ水で薄められているため無害のように思えるが、ホメオパシーには科学的根拠はない。英国医師会が懸念するのは、健康を害している患者が正式な医療行為を受けずにホメオパシーに頼り、さらに病状を悪化させてしまうこと。正解は1番。effective treatments は、proven medical treatments の言い換え。ホメオパシーが効果的な医療行為の代用として使われてしまうことに懸念を抱いている。言い換えが難しい難問。
  3. : Mapping the Ocean Floors
    No. 15 衛星レーダーを利用することで、月や他の惑星の地形が明らかになっている。第1パラグラフ最後のIn fact以下がヒント。they are more accurate than current maps of our own planet’s ocean floors. から、正解は3番。実際には地球の海底の地形よりも正確なマッピングが可能。パッセージでは地球以外の惑星などの地形が主語になっていたので more accurate だったが、質問は地球の海底の地形に関してなので less precise が正解。これも正解率が低い難問。言い換えが意地悪!
    No. 16 第3パラグラフ最初の文がヒント。… satellite radar can be used to detect physical differences on the surface of an ocean. からdifferencesがvariationsに言い換えられ、4番が正解。海底地形による重力変化が海面にも影響を与え、衛星レーダーによりその変化が探知される。
  4. : Doping in Sports
    No. 17 ドーピングは昔から行われていたが、禁止されたのは1928年。ただし、1960年までは予算不足などの理由から検査も行われず、事実上、禁止が守られることはなかった。正解は4番。ドーピングテストが行われるようになったのは1960年。それ以前は実施されていなかった。
    No. 18 その後、ドーピングテストは実施されるが、当然スポーツ選手は見つからないようにと対策を練る。彼らは薬物注射のタイミングを見計らい、ドーピングテスト時にはすでに薬物が分解され、陽性とならないよう配慮をしていた。これに対して研究者たちは、第3パラグラフ最初で、scientists recently developed a procedure that uses chemical agents to make these fragments detectable とあることから、正解は3番。近年では、分解された薬物でもテストでの検出が可能になっている。
  5. :The Hunt for Missing Frogs
    No. 19 30年に渡り、カエルなどの両生類が真菌病により絶滅の危機に瀕してきた。そこでRobin Mooreのチームは、両生類の絶滅に関して一般の意識を高めるためにプロジェクトを立ち上げた。正解は2番。to raise public awareness が、選択肢では bring attention to … に言い換えられている。
    No. 20 驚くことに、絶滅したと考えられていた何種ものカエルが発見された。それらが真菌病の影響を受けなかった理由の一つとして … to have beneficial bacteria on their skin that protected them from infection とあることから、正解は1番。
Part 2まとめ

 前回より多少難化したと言えます。パッセージが特に難しいわけでもなく、大変ゆっくりと読まれてはいますが、内容的に聴きづらいテーマがそろったという印象。リスニング力に加えて集中力が求められました。特に難しかったのは、(B)と(C)のパッセージ。設問としては、No. 14、No. 15は正解しづらい問題でした。最近はPart 2の選択肢が長い傾向ですので、素早く読み、言い換えを見つけなければなりません。まるでリスニングとリーディングを合体させたPartのようです。

Part 3
  1. No.21
    フランスをサイクリングで回りたい。条件は、1) ワイナリー見学ができるコースの中で、2) 最も安く、3) きつい坂道は含まれないコース、ということで旅行会社に電話をしています。Loire Valley Adventureはとても豪華で良いけれど高くつく(one of the priciest)。Burgundy Bike Tourはワイナリーに寄るしコースも良くLoireよりお手頃価格(more affordable option)。Lyon UnlimitedはBurgundyと同価格帯で(at a similar price)景色の良いワイナリー地域を回るが登り坂あり。Pedal Powerは、ツール・ド・フランスで使われる厳しいコースで高額(the most expensive tour)。正解は2番。
  2. No. 22
    ゴルフから帰ってきて3日後にクラブを見てみると、そのうち2本に配送中に付けられた傷が。航空会社に電話しています。旅行保険に入っていたなら、それを使うのが一番。もし入っていなかったら、損賠保障は上限500ドル。手荷物損害整理番号の申請は到着時に空港で手続きするため、もう遅い。それ以外は、手荷物取扱窓口に連絡を。(if you don’t have one you’ll need to get in touch with our baggage department.)その上で損害に応じての賠償額が提示される。不服なら、ゴルフクラブに修理代金を請求することもできる。始めの方で Since you don’t have it(= travel insurance)と言っているので保険はかけていなかった。正解は2番。
  3. No. 23
    フリーランスのビジネスコンサルタント。6月までは仕事をあまり受けることができず、それ以降はパートタイムの仕事であれば可能。4月2日にHDCのBrentから留守番電話に伝言が。次の仕事に関して、1) ハードウェア開発部門の新規立ち上げでlead consultantとして5月中旬から。2) implementation adviserは6月始めからでフルタイム。4週間で延長可能性あり。希望しないのなら、他の候補者をあたる。3) HDCのconsultの仕事で6月から週1〜2回。正解は4番。HDCでは、プロジェクトの進行状況をチェックするのが仕事内容。最後に、I’d appreciate any input you could give us. とあり、inputがfeedbackに言い換えられている。
  4. No. 24
    すでに大人の猫を飼っているが、アニマルシェルターから子猫を引き取った。veterinarian(獣医)からアドバイスをもらう。1週間程度は子猫を大人の猫とは別の部屋で世話をし(keep the incoming kitten isolated in just one room for a week or so)、2〜3日経ったところで大人の猫と会わせても良いが、間に仕切りを置くこと。その後、仕切りをはずす、という順番が良い。Questionが「最初にすべきこと」なので、正解は1番。
  5. No. 25
    大学院生でSociology Journal誌に提出する論文を執筆中。締め切りは4月。留守番電話に教授からのメッセージが。論文はまだデータの裏付けが弱いので、分析を見直し結論を手直しするように(You’ll need to rework your data analysis and conclusions substantially)。これは3月までにはできるだろう。もしまだ時間に余裕があったら、あといくつかのグループと共同で研究を進めると面白い結果が期待できる。6月までには間に合うだろう。正解は2番。まず締め切りに間に合わなければ。。。。

Part 3まとめ

 通常よりも易し目のセットでした。シチュエーション、パッセージともさほど複雑なものはなく、落ち着いて読み、聴くことができれば迷うことも少ないでしょう。最も答えづらかったのは(H)。シチュエーションの Your availability is limited until June の部分は、試験場で瞬時に理解するにはやや曖昧です。前回から続いての傾向としては、シチュエーションに「条件」が含まれない(I)、条件がdeadlineのみの(J)。このようなパターンは煩雑な条件がない分、かえって聴きやすいかもしれません。

Part 4

 生物地球化学と土壌専門家である女性へのインタビュー。環境問題から地域再生、教育、農業関連のプロジェクトなど多岐にわたる活動をしているため、インタビューの内容も広範囲にわたっている。
No. 26 所属するthe Applegate Watershed Councilの発足のきっかけはMurphyの4回目の発言、they were looking at conflicts between logging and stream health… they formed to try to help resolve those conflicts... の部分から、正解は3番。groups with different interests とは、loggingとstream healthに関わる双方を指す。対立する利害を持つ両者を和解させるのが協議会の目的だった。
No. 27 川の状態に関しては、5回目の発言。森林を伐採することが川に大きな影響を及ぼす。… you get less shading, which means the temperature of the stream rises. の箇所から、正解は3番。樹木を伐採すると日陰がなくなる。その結果、川の水温が上昇し鮭の稚魚が育たなくなってしまう。

Part 4まとめ

 インタビューを受けるのは米国人女性。話す速度は決して速くはないが、比較的カジュアルな様子で話しているため、時々発音が多少不明瞭であったり聴き取りづらい箇所が見受けられる。前回が非常に聴き取りやすいインタビューであったこと考えるとやや難化と言えるでしょう。またwatershed(分水界)など、あまり馴染みのない話題が出てきたことも「難化」と感じさせる原因の一つ。インタビューの最後に、farmingに関するそれまでとは関連のない質問がいきなりされて意表を突かれましたが、これもPart 4では時々見られることです。

 受験された皆さま、大変お疲れさまでした。今回の本試験問題もどれも興味深く勉強になるものばかりでした。終わった試験問題をそのままにするのではなく必ず復習をなさってください。なぜ不正解だったのかを明らかするとともに、正解した問題も本当に理解して正解したのかも確認しておきましょう。必ず今後の受験にも役立つことと思います。合わせて当校実施の本試験解説セミナーもご利用いただければ嬉しく思います。皆さまが、英検1級に見事合格されることを心よりお祈り申し上げます。

(2018/1/31更新)

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