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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生36

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

到着後、受付を行い、受験者待合室に案内される。そこで全体向けの説明(5分程度、資料あり)があり、その後、グループに分かれて試験室近くの直前控室に移動。控室から順番に各試験室に移動し、中から日本人試験官が試験室のドアを開け、「Please come in」と声をかけて入室。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

日本人試験官は男性、50‐60代、外国人試験官は女性30‐40代、イギリス風(オーストラリアか?)のとてもクリアな英語。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

名前、生年月日、どこから来たか。

(4) 通訳の日本文

偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三名園」のひとつで、1842年に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。斉昭は、千波湖(せんばこ)に臨む七面山(しちめんさん)を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、「偕楽園」をつくりました。

(5) 英語訳の再現

Kairakuen in Mito, Ibaraki prefecture is one of the Japan’s best Japanese gardens, along with Kenrokuen in Kanazawa, Korakuen in Okayama. It was founded by Nariaki, 9th lord of Mito Tokugawa. He made this garden by making some space around Mt. Shichimen overlooking Senba Lake for people to gather here to enjoy. (うろ覚えです・・)

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

七五三/お伊勢参り/納豆

(7) 選択したトピック

七五三

(8) プレゼンテーションの再現

・ 七五三とは、数字の7,5,3の意味で、この年になった子どもたちが、神社に行くおめでたいイベント。
・ 5歳と3歳の男の子、7歳と3歳の女の子が、両親や祖父母に連れられて神社に行きます。
・ 神社では、これまでのご加護に対する感謝と、これからの健やかな成長を願います。
・ 子どもたちは着物を着ます。女の子は長い袖の着物を、男の子は袴をつけます。袴とは、ちょうど私が今日着ているもの(ガウチョパンツでした)に似たひだのある長いスカートのようなものです。
・ このイベントは11月15日にあたります。その前後で日本を旅行していたら、ぜひ神社を訪れてみてください。着物を着た子どもたちに会えるかもしれません。
・ 神社でのお参りのあと、子どもたちはお土産にこのくらいの長さ(手で示す)のキャンディ、千歳飴をもらいます。慣れない着物を着たり、写真を撮ったり、子どもたちにとってはストレスが多いですが、千歳飴をもらうと子どもたちはとても喜びます。

(9) Q&Aのやり取りの再現

思い出せる範囲で順不同で羅列します。質問はすべて、外国人試験官からです。
・ 七五三は、なぜこの数字なのか?数字に意味があるのか? →(A)日本ではこれらの数字は縁起がいいとされていて、特に7はラッキーナンバーです。
・ 男の子(3歳と5歳)と女の子(3歳と7歳)で祝う年齢が違うのはなぜか? →(A)ごめんなさい、そこまで詳しく調べていませんでした。ごめんなさい、必ず調べます! →(N)大丈夫です、男女で年齢が違うのが不思議ですね。
・ 日本には他にも重要な年齢があるのか? →(A)例えば60歳があります。60歳は還暦といって、生まれ直し=赤ちゃんに戻る意味があります。
・ 七五三で子どもたちは着物を着るとプレゼンにあったが、着物はいくらくらいするのか? →(A)一概には言えませんが、七五三の着物は、フォトスタジオなどで写真撮影とセットでレンタルすることも多いようです。
・ 神社に行く前後で、家庭ではなにか特別なことをするのか?→(A)家族や親戚が集まって、お祝いの食事会をすることが多いようです。
・ あなたの七五三の時はなにか特別なことがあったか?→(A)あまりはっきり覚えていませんが、父が写真撮影が好きだったので、たくさん写真が残っています。写真の私は赤い着物を着ていて、千歳飴を持ってうれしそうにしています。
・ 日本で観光に行くとしたら、どこを勧める? →(A)今、島根県に住んでいるので、島根県のMust-seeをご紹介します。一つは出雲大社で、日本では伊勢神宮に並んで重要な神社です。もう一つは足立美術館です。こちらは美術館でもあり、またすばらしい日本庭園があることでよく知られています。一階では美しい日本庭園を楽しんで心を落ち着けて、二階にあがり近代・現代の美術作品を鑑賞する、というコンセプトの美術館です。  ※ここで日本人試験官の手があがりました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

(A) Thank you very much for interviewing me. →(N)Thank you for today. Have a safe trip back home. →(A) Thank you. I will stay in Kyoto tonight and will go back tomorrow. (N) Enjoy the night! (A) Yes, I will for sure! Thank you once again.

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

退出後、同じ時間帯に試験を受けた受験者とともに、受験後控室に移動、そこで解散予定時刻や合格発表の日程等について話があった(紙の資料あり)。全国の他の会場の解散時刻にあわせて解散する、とのことで、予定時刻とおり、解散となった。

(13) 全体を通しての感想など

当日は思ったより緊張しませんでした。肩や首を回したり、ストレッチをしたり、出来る限りリラックスして、試験官はお客様、という意識で入室しました。逐次通訳は、千波湖、七面山などの固有名詞は、聞いた瞬間は入ってこなかったのですが、偕楽園に行ったことがあったため、湖や山であることを思い出せました。このくらい冷静でいられたのは、メルマガ等で「6割できれば良い」とおっしゃってくれていたからだと思います。
プレゼンの中で、一分経ったら合図があるとのことでしたが、私が見逃したのかわかりませんでした。感覚では1分30秒くらいは話していたかと思うのですが、その後の質問の多さから、もしかしたらプレゼンが少し短かったのかもしれません。
逐次通訳、プレゼンテーマともに、かなりラッキーな問題に当たったと思います。手応えも感じられましたし、後悔はありません。

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