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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生58

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

場所:  昭和女子大学 80年会館
14:30-14:55 会場下に案内をする方がおり、隣の建物一階の大きなキャンティーン・ルームで「飲食、お手洗い、休憩」など済ませるようにとのアナウンスあり。チェックイン終了時間が近づいてきたため、キャンティーン・ルームを出て、隣の会場建物へ。フタの付いた(ペットボトルのこと?)ドリンク飲み持ち込み可との案内。スタバのテイクアウトカップを持ち込もうとしたところ、呼び止められる。慌てて入り口前で飲み干し、空きカップを係員に渡す。書類を係員に見せ(チェックイン時間の確認のよう)、上方階へと、エレベーター移動。
大きな講義室手前で受験票、身分証など提示しチェックイン。「○―1」と番号の書かれた、IDケース状のカードを首から下げ、講義室の番号ごとに案内された席でしばらく待機。
 (この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)
15:10 番号を呼ばれた人(○グループの全員?10人ぐらいの単位)が呼ばれる。係の指示に従い、迷路のような校舎内を誘導されながらしばらく歩いて小教室に移動。また番号順に着席。
―黒板の注意事項:通信機器の使用は×。参考書は可。ドリンクのみ可。アメ・ガムは不可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。携帯を持っていないことの確認はなし。
15:25 6人ほどの人数が呼ばれて席を立ち(グループ#横の枝番-1の人のみ?)、ドアを出たら左右バラバラに、廊下沿いに左右複数ある面接部屋前に移動。
15:26 各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。横の席にカバンなど置き、ストレッチや深呼吸して待つ。廊下は寒い。
―紙面の注意事項:通信機器の使用は×。参考書も不可。ドリンクのみ可。アメ・ガムは不可。(…ややうろ覚えの内容)
係の人からは特に指示なし。しばらく待つ。
15:35 日本人のアシスタントの方がドアを開けてくださり入室。奥にいる外国人試験官に英語で挨拶するも、遠すぎて?試験官が何やら読みふけっていて気付かれず。アシスタントから、前に寄せられた机上に荷物を置くよう英語で説明を受ける。
試験官前に、3席あり。真ん中に座る。左の席はメモと文具。右の席は空いたまま。
日本人アシスタント(J): How are you? May I have your name please? と2点きかれ、答える。
すぐに、通訳パートへ。
 J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
 ―1分経ったのかどうか、まったく分からず。ストップウォッチ音とかないんだなぁ…と思いつつ、アシスタントの表情から感覚で終える。
終えてすぐに、外国人試験官からカード3枚を手渡される。
アシスタントより「3つのテーマから1つ選び、お話しください。2分間程度でお願いします。」
―2分経ったのかどうか、まったく分からず。ストップウォッチ使っているのかしら?とか今一度思いつつ、また感覚で終える。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人(N):50代くらいの男性。アメリカ人。フランクで明るい印象。
日本人(J):50代の中肉中背のしっかりした印象の女性。最初から最後までとても優しく、こちらが話しているときも終始温かい笑顔で聞いて頂きました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: How are you? と聞かれ、答えたのち、What is your name? と言われ、I am________.と返答。ほかはやり取りなし。どこから来たか?や朝食は?・・・等の質問は一切なし。

(4) 通訳の日本文

Jが比較的早口な方でした。あと時間が押していたのか、何かすべてに若干慌てた感じが。
「迎賓館赤坂離宮はかつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、東宮御所として建設されたものです。一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築です。」

(5) 英語訳の再現

紀州と東宮いう固有名詞が抜け、"唯一の?"を言い忘れた以外は平易な言葉で全て盛り込んで答えた…と記憶。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

 1.和紙
 2.振袖
 3.グリーンツーリズム(?エコが頭か真ん中に付いていたかも)

(7) 選択したトピック

「振袖」について
 促されるギリギリまで迷った結果、質疑応答で地雷の少なそうなトピックを選択。

(8) プレゼンテーションの再現

Let me talk about "Furisode".  It means Japanese traditional costume called "kimino" with long sleeves.  If you actually want to see Furisode-style kimono, I recommend you go to the shrine around the time of new-year or Shichi-Go-San.  At the beginning of a year, some women (traditionallyと言ったらよかったかな) wear kimono for paying the first visit at the shrine.  Shichi-Go-San is one of Japanese traditional customs for children.  At the age of 3, 5 and 7, boys and girls (細かいことを忘れたので曖昧に話した) go to shrine with their parents for wishing the longtime-health (何ていえばよかったのか…伝わった気がするが) and sweeping the bad lucks away. Thank You.
(前述したが、1分経過の合図もなく、2分経ったのかどうかもまったく不明。体感的に2分だなと思ったのでそこで終えた。模擬面接のように、アラーム音が鳴ったりはしないのね・・・とやや冷静に。話すことは話せた気がしたので、この時点でかなり自分で落ち着いているなと感じていました。1分、2分の長さを体感して、身体に覚え込ませておくことは重要だな!と)

(9) Q&Aのやり取りの再現

Q&Aではまず一点だけ振袖について:
N: What is the significance of the long sleeves of Furisode?
私: I don't exact know why but I can answer differently like why the sleeves of kimono for married women are much shorter than the ones of Furisode. They are short because they don't bother the movements when cleaning or preparing meals for married women.
―なぜ振袖の袖が長いのか.本当の理由がまったく分からず思わず「分からない」と。それじゃマズイよな…と逆の(留袖の)意味を説明。
N: So can we tell who's married or not depends on the length of sleeves of Kimono?
私: (アシスタントが大笑いし、私も思わず吹き出し笑い。Nも爆笑)Yes, it's possible to recognize the difference from them. と笑いながら。
 ―そこで一気に場が和み、以降リラックス。
N: I wanna know about the superstitions in Japan.  Tell me what is YAKUDOSHI?
私: (だいぶ内容が逸れた質問だな…とビックリしつつ)That's some religious belief from Shinto and also Buddhism and one of popular superstitions in Japan. At certain ages, it's believed that bad lucks and spirits are swept away if you go and pray for the Shinto gods or Buddha at shrine or temple. It cost a bit expensive for doing this ritual.
―おおよその金額も言えばよかったなぁ。でもこれが限界か。
N: Is that similar to what you said Shichi...hmmmm....?
私: Do you mean Shichi-Go-San? That's a nice question! I guess you can say they have the similar religious meaning.   At Shichi-Go-San, you also pray for god or Buddha for sweeping bad spirits away and welcome good lucks and long health for the kids.
―あ、少し選んだテーマに近づいてきた!と思ったけど・・・
N: Tell me what "Honne" and "Tatemae" mean?
私:(ひぇぇ!全然違う質問!思わずアシスタントの方の顔を見たら、アシスタントの方も「おや???」という表情) That's a way how Japanese talk.  (ややフイをつかれた感じで、本音、建て前の説明とかすっかり忘れた) Japanese people tend to say what they want to tell in indirect way, because some think it may make people shocked when we say something too directly.  So we try to understand what people really want to tell from what they vaguely say and behind lines.
N: Oh..., that's kind a hard...
N: Then tell me something about Tsukiji fish market.
J:あわてた様子で、もう時間がかなりオーバーしていることを、Nに耳打ち。。。しかし、もう質問してしまったので、続けましょうという促しが。私自身も、模擬面接と比べ、かなりの時間が経っている感じを感じ始めていた・・・
私:(瞬時に気をとり直し満面のスマイルで)That's located in the center of Tokyo and the biggest fish market in Japan.
N: Oh, that's interesting.  Can I buy a small amount?(うろ覚え)
私:(まだ質問するのー!?と驚きながら) Yes, you can.  Fishes cut in pieces are sold inside the market!
そこで終了。NもJ(アシスタント)も最後は満面の笑みで送り出してくれました。私が挨拶をする間もなく、そそくさと慌てたように、次の方のための準備を始められていましたが・・・

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ソソクサと次への準備が始まり、なし。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you for your time. ありがとうございました。とお礼を言って、ドアを開ける前にもう一度笑顔でお礼を言い、出ました。 しかし、時間が押し、慌てていらしたのか、ドアから試験官のいるエリアまで若干距離があったためか、耳には届かず・・・でした。

(13) 全体を通しての感想など

最後まで二人ともとても暖かい雰囲気で、リラックスして臨めました。笑顔を絶やさず・・・というか、落ち着いて臨むことが大事なんだと実感。目を見て話す&沈黙は禁!は守れたと思います。通訳中も、Nだけでなく、アシスタントに対しても、一文ごとにアイコンタクトをするように心がけました。お二人が机上の書類等をチェックしていた様子は全くなく、終始目を見て聞いてくれていました(いつチェックしていたのだろう・・・というくらい)
Q&Aの時間が延長されたことについては、Nがなんとなく、初めて試験官をされる方だったのではないかとしか思えず。不慣れと言うか、段取りはほとんど分かっていらっしゃらないようでした。もしくは、型破りの、非常に自由な方だったのか・・・
プレゼンの反省点は、特になしです。精一杯やれたと思います。それにとても楽しめたので!!
試験終了後は、同じチェックイン時間の最後の人が終了して戻ってくるまで帰れず、通信機器も使えずでした。何もすることがない・・・という時間は久しぶりで、新鮮でした。日本文化を英語で紹介する本を、めくり、プレゼンのトピックに近いページなどを読んだり。あとは、ボーッとしたり。ボーッとするなんて、何年振りか・・・(笑)。
16:00過ぎには私は終了していたが、解放されたのは16:45近くでした。帰り際も、番号ごとにエレベーターに案内されました。枝番が-1だったので、先に案内されました。
模擬面接では、2度目(試験二日前)に受けた外国人講師が、すごくリラックスした感じで運んでいただき、余った時間でトピックに関連しない質問をして頂いたりしました(ドンピシャ?)。その時の体験が自信に繋がり、当日に功を奏した気がします。深くお礼を申しあげます。
現職の仕事が忙しいですが、何とか休みを有効に使って、活動ができたらいいなと思います。(受かった体で書いていますが。。。笑。)なんとなく、通訳ガイドの仕事が楽しみになってきました!

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