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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生60

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

昭和女子大学
13:00-13:25集合という葉書案内 12時過ぎには受験生は、昭和女子大80年館の食堂に集まっていた。受付前の待機場所として、食堂が開放されていた。これは助かる。自販機、トイレ、椅子、テーブル、寒さしのぎなどを考えるとよい配慮。ここでは、携帯もOK.
12:55 受付場所へ
食堂でアナウンスがあり、係の指示に従って、エレベータで受付の6Fへ。
13:00 受付開始。
受験票、合格通知、身分証明書提示。首から提げる当日の番号票を受け取る。 
その後受付近くの講堂のような大きな教室に移動し、当日の番号票順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。 5分おきぐらいに呼んでいました。
13:40 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が更に別の階に移動。
小教室で着席して待つ。 ここでもトイレの案内あり。参考書と飲み物OK。
13:55 グループ単位で呼ばれて席を立ち、面接部屋前に移動。
14:00 スタッフが時計を見合わせ、開始の合図、それとほぼ同じタイミングで、試験室から、日本人試験官がでてきて、「お待たせしました、どうぞ」と。テスト室へ。
J:「鞄やコートはこちらの机においてください」と、試験席とは少し離れたところにおくように言われた。普通の教室のため机はたくさんある。試験に関係にない机ははじに固められていたので、いくらでもおくスペースはあった。
そのあと日本語で、通訳についての説明があった。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分から1分30秒程度でお願いします。」
※ 1分30秒でもいいんだ、と思いました。

そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:50代くらいの男性
(イギリスかな)
日本人:50代の背の高いすらっとした女性。最初から最後まで丁寧だが笑顔がなかった。でも、ネイティブとの会話中、小さくうなずいてくれて安心感はあった。プロの試験官、案内士か。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: すばやい英語で、名前、生年月日、住まいを聞かれました。確認のようでした。

(4) 通訳の日本文

富山県では、平野を利用して、裏作としてチューリップ栽培が盛んです。砺波市では4~5月にチューリップフエアがあります。国内だけでなく輸出もしています。チューリップの球根は、70種類に及び、300万本咲き乱れ見事です。
というような内容だった気がします。というか、これしか話していません。300万という数字がすぐ英語で言えたのは、模擬面接のお陰です。裏作? 球根? (思いついたのはseedsでした 泣)
思ったより日本文が長かったこと、日本語が速かったこと、メモは追いつきません。
内容欠落、理解不足がかなりあります。

(5) 英語訳の再現

Toyama prefecture is famous for its growing tulips in addition to rice growing.  In Tonami city tulip fare is held in April and May. The purpose of growing tulip is not only for domestic, but also they are exported. There are 30 kinds of tulips seeds and 3 million flowers are bloom. They are very beautiful many people are impressed.
この程度でしか話していません。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.高野山 2.国立公園 3.天皇制度

(7) 選択したトピック

高野山
過去3回高野山に行っています。やったあ、と思いました。
プレゼン練習もしてありました。その通りは、本番では話せませんが、途切れることはありませんでした。

(8) プレゼンテーションの再現

Koyasan or Mt. Koya is in Wakayama prefecture. It is headquarter of Singon sect Buddhism. First settled in 819, by the monk Kukai. Original monastery has grown into town Koya. Most important place is innermost sanctuary called Okunoin. It is very sacred place. It is mausoleum of Kukai. People believe that we can meet Kukai even today in this mausoleum. When you enter mausoleum, you pick ash up then spread your entire both hands to wash and to remove your impurity. (身振り強調) In the mausoleum, very sacred atmosphere. It is surrounded by deep forests.
When you stay in Mt.Koya, staying Shukubo, accommodations offered by temples might be a good idea. They offer Shoujin ryori or vegetarian dishes and monk explains about Shoujin ryori. It is said Kukai visited these temples. I felt as if I stayed with Kukai. Mt. Koya was designated as a world heritage site. I’m sure you can enjoy visiting Mt.Koya. Thank you.
こんな内容を柱に話したような記憶があります。もっと他に何か話したとは思いますが、
記憶はここまでです。文法の乱れもありますが、なるべく忠実に再現を試みました。
また、模擬面接で「空海」をプレゼン経験しているので、関連させて話すことができまた。
しかし、あの高野山奥の院の雰囲気を、行ったことがない人、空海を知らない人に、英語で説明するのは実に難しいことも実感しました。でも日本人試験官は、小さくうなずきながら聞いていたので、わかってくれたかもしれません。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N 日本人はみんな高野山へいくのか?
私 空海を信じている人は多くし、空海はいろいろな宗派や考えを受け入れてくれるから、多くの人が行く。
N 高野山は込んでいるのか?
私 季節によるが、特に心配はない。いつでも楽しめるでしょう。
N 東京から高野山へはどうやっていくのか?
私 新幹線名古屋乗り換えで、近鉄で奈良へ。そこからバスで行く方法がある。
(いつも法隆寺からのツアーバスなので、この案内になってしまったが)
N いつ世界遺産になったのか?
私 (やばい、正確な年度を忘れた。)2005年頃、10年ぐらい前です。(実は2004年)
N 精進料理について教えてください。
私 仏教では殺生を禁止しているので、動物肉を食べることを避ける考えに至りました。
そこでベジタリアン料理が生まれました。
N 仏教は和歌山だけですか。京都には禅寺もあると聞いていますが教えてください。
私 禅宗を京都で知ろう、学ぼうと思ったら、龍安寺へいくのも1つよいと思います。
京都駅からバスで40分です。(最近行ったので、ついつい)
N 宿坊といったが、築地本願寺にも泊まれるのか? あそこは、変わった形をしていますが。
私 コンクリート製で、他の寺とは違います。インド式ですね。宗派も違います。(浄土宗?が口からでてこなかった。他の宗派です、とまでしか言えなかった。)
宿泊できるかは確認する必要もありますが、多くの寺は、私たちの希望を受け入れてくれます。 聞いてみましょう。(ガイドになりきっての気分で)
ちなみに講堂は広く、椅子席があり、リラックスできます。観音様が安置されています。
N 他に東京の寺は? (え、まだ質問するの? 長いな)
(浅草寺が定番だろうが、知っていそうだから) 増上寺などはいかがでしょうか。東京タワーの近くですから、一緒に観光できます。「ゾウジョージ?」 Nが知らなかったようで、Jが 「zojoji」というのがある、とサポートしていました。「徳川に保護されて」、と、言いかかったのですが、Jが、時間を気にしてストップウオッチを見ながら、Nに、それ以上質問はなし、ここまでと制止している様子があったので、やめました。
本当に高野山や仏教、寺を知りたがっていたという感じの質問でした。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

Thank you very much. I enjoyed this interview.

というと、N が机から出てきてくれて、Nice to meet you.  Have a good afternoon. と気持ちよく退室を見送ってくれました。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

最終的には、J が「お荷物をどうぞ」 「お疲れさまでした」と、試験室ドア近くまで、誘導してくれました。笑顔はない方でしたが、対応は丁寧な方でした。
試験後は、再び講堂に集められ、集団解散まで待機です。45分待ちました。
飲み物と読書程度はOKでした。通信機器は不可。

達成感と疲労感が混じった中での45分間待ちは長いですが、試験前に45分待たされるよりよいと思いました。ここで、この体験記メモをノートに書いていました

(13) 全体を通しての感想など

とにかく、模擬面接、曽根先生、江口先生から習ったこと、また直前配信の12回のメールを忠実に実行するのみ、その作戦です。どれだけそれを貫けるか、実行できるかです。この方針は絶対にぶらさない覚悟でいました。この点においては、まずまず自分としてはできたと思います。
模擬面接での曽根先生の評価シートをお守りにして、待合室で読んでいました。
笑顔は絶やさず、目を見て話す&沈黙は禁!は守れました。アイコンタクト、身振りもできました。
模擬面接の成果を感じました。
プレゼンの高野山は、春に旅行もしており、自分の持ちネタだったので、カードを見た瞬間、「運がある」いや、「神ってる」と思いました。
回答をするたびに、お二人は項目をチェックしていたようです。
前半の通訳は、ちょっとまずいなー、という雰囲気で終えてしました。でも、プレゼンで挽回はできたかと思います。
終了後、
Thank you very much. I enjoyed the interview. と言うとネイティブの方も席をたち、受験者側席にでてきてくれてNice to meet you. Have a good afternoon.(だったかな?)などと、予想外のコミュニケーションで、退出の見送りをしてくれました。

不安は2つでした。
1 全く知らないテーマがプレゼンででたとき。
2 ネイティブの質問が聞き取れないとき。(リスニング力)

1 一応、何かにこじつけて話すよう練習はしておきました。
模擬面接でこれをやっておくとよいと感じました。
2 丁寧に、聞き返せばいいだけのことですが、一方でリスニング学習も欠かせません。

全体として。
待合室毎に、自分の当日の番号のカードが机や椅子に貼られていたり、スタッフがきめ細やかに対応されたり、情報漏洩防止策など、かなり手間暇かけた準備がされた会場でした。ここはとても評価できます。
トイレに行った際、係の人に、「ありがとうございました。」「お世話になります」などと、笑顔でいい、笑顔練習をしました。ずっと座っていても、へんな緊張が増すだけですから、トイレに立ちながら、肩や首を回して、笑顔を作り、体と顔のストレッチをしました。緊張すると呼吸が浅くなる、すると脳に送られる酸素が少なくなり、脳の回転力が鈍る、という説もあるので、座って待っているときも深呼吸を繰り返すのは大切なようです。

会場の下見は、2次でもした方がよいです。
昭和女子大学でしたが、他のイベントもあり、その帰り客と逆走する感じで歩かなければならず、駅から大学まで大混雑で、移動に時間がかかりました。いろいろ想定して下見はしておきたいものです。
自分としては、2次のステージに立つことができたことにうれしく思っています。CELの先生方への感謝の気持ちはとても大きいものがあります。
このレポートが役に立てば幸いです。
ありがとうございました。心より感謝しております。

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