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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生72

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

15:30-15:55 集合で、三軒茶屋、昭和女子大学80年館へ
(この時間帯に受付を済ませるよう事前の郵送書類に指示有。)
少し入り口に列ができていました。15:50頃、受験票と書類を提示し、係の指示に従って、
エレベータで6Fへ。大きなホールの入り口で本人確認書を併せて提示をして受付。首から番号の書かれたパスをかけて(私は□-6でした。)その番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。
16:30 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が更に1フロアー下の階、かつ別の棟に移動。
小教室で着席して待つ。寒かったし、待たされる時間が長くて集中力が切れそうだった。ここでもトイレに行きたい人は手を上げて係員と一緒に。 トイレに連れられる際、自分が受ける教室25番の窓から少し中が見えた。やさしそうな男性2人だったので、イメージトレーニング開始。トイレからの帰りは、廊下の教室から遠い方を歩くように指摘されました。
17:35 グループ単位で呼ばれて席を立ち、面接部屋に移動。どうやら自分は全体の一番最後のグループだったよう。もう廊下の指示の書かれた紙などを剥がし始める係員も。各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。「17:45になったら中の試験官から指示があるので、ここで待っていてください。面接が終わったら、廊下をずっとまっすぐ進んだ突き当りの椅子に座ってください」と指示有り。
17:45 時間通りに、日本人の試験官の男性がドアを開けてくださり、 英語で説明を受けた。教室には
 J:「Please put your bag on the desk and have a seat please」
のような英語でした。(2席あって、その後ろの机にかばんを、椅子に座れ、と理解)
そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:50代くらいの白髪の白人男性。国籍はアメリカ?すごく優しいジェントルマンで、サンタクロースのようでした。
日本人:50代くらいの男性。この方もとても優しく、丁寧でした。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

スモールトークあり。終始満面の笑顔で対応しました。 
以後表記、外=外国人試験官。日=日本語試験官。
外 “Are you nervous? ”
私 “Not that much!”
外 “O.K. Just please be relaxed. You’ll be O.K.”
日 「リラックスして受けてください。」 のように言われました。
自分が最後の試験者のようだったので、
私 ”Maybe I’m the last person, right?”と質問。 少しびっくりされたようで、
日 “Yes, for us!”とのこと。
日 “Can I have your name and address?”
私 “I’m_________________. And my address?” と質問。詳しく住所をお伝えする必要があるのか迷ったため。
日 “Yes. Where do you live now?”
“Oh, I live in Setagaya-ku, Tokyo. Here!”
これは、詳細の住所まで言う必要があったのか、謎です。そして、三軒茶屋も同じ世田谷区だったので、ジェスチャー付きで、Here!と言いました。
日 “And can I have your birthday?”
私 “I was born in February 17th, 1986.”
模擬面接では、年月日まで話さなかったので、少しゆっくりになってしまいました。外国人講師が1986・・?と年齢を計算して想像しているようなそぶりを見せていました。今までの試験者は、1970’s, 1960’が多かったからなのでしょうか?
「それでは宜しいでしょうか?」と日本語試験官。
「これから私が話すに日本文を・・・・メモを取ってもかまいません。」
これは今まで何度も聞いていた定番の文章でした。
ペンは3本用意されていて、インクが出るか確認した後、試験官が話始める前に、I’m readyというようにアイコンタクトを取りました。

(4) 通訳の日本文

古来から、大阪はあらゆる地方から人が集まってくる場所。交通量の多い瀬戸内海と、内陸から大阪湾に向かって流れる川が合流する地点にある大阪。大昔、まだまだ電車や車が走っていなかった頃から、経済の中心地として発展し、アジア全域からの貿易商や旅人を迎える日本の玄関となっていました。
話すスピードが少し早かったように感じました。
そして、なんと、終わった後ネットで、大阪府のサイトを見てみたら、文言まるパクリでした!!

(5) 英語訳の再現

“From ancient time, Osaka was (過去分詞を使えなかった)the place people gathered from country side areas. From Seto inland sea area, and inland area, Rivers comes into the central of Osaka. (交通量の多い/大阪湾に向かって などのキーワードが聞けていなかった) In old days, there were no cars or trains, but still it developed as the center of economy. From Asia, trading business men and tourists gathered Osaka city center.
上記のような感じで話したと思われます。(あまり詳しく覚えていません。。。)本当に意味の取りづらい日本文でしかも長くて。キーワードをメモっているうちに、何が言いたい文章なのか良く分からなくなりながらも、なんとか文章にしました。が、1分以内に言い終わらなければという焦りもあり、文法めちゃくちゃです。正直自信がないです。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.漆器
2.提灯
3.日本の自動改札機

(7) 選択したトピック

漆器
3つのトピックカードを持って、外国語試験官が私の前まで来てご提示くださいました。 “Which one do you want to choose?”と。 本当にどれにするか迷いましたが、提灯は削除。自動改札も迷いましたが、あまり長く話せず広げられなそうだったので、産地などには詳しくなかったですが、授業で習った漆器を選びました。
30秒の間に通訳用の紙に思いつく限りの構成をメモしました。

(8) プレゼンテーションの再現

Let me talk about Shikki, lacquerware. Lacquerware is Japanese traditional craft, Representative of crafts in Japan. Let me talk about history a little bit. Lacquer is extracted from the tree. Japanese used lacquer from the ancient time, but especially it developed in Edo period. In order to increase the income of each han, area, feudal lords supported the craftsmen. There are a lot of traditional techniques, such as sprinkling the gold leaves or drawing the patterns or designs on surface. And lacquer make the wares strong. Such as bowls, trays and chopsticks are famous. For visitors from overseas, I would recommend chopsticks for souvenir. Lacquerwares are usually used for special occasions such as Shinto ceremony and New Year. The color of lacquerware is mostly red or black. And I luckily have lacquer item with me. This is Inden of Yamanashi prefecture. This is made of deer skin and covered with lacquer. (そこまで言った時点でピピピと鳴ったのでstopしました。) Thank you.
お守りとして、小道具を色々身に着けていたのですが、ポケットに入れていた山梨の印伝の名刺入れに上手く触れられることができました。でもこれをポケットから取り出して話出したことで、試験官は少しびっくりしていたようでした。
文法や流れはたどたどしくなってしまいましたが、知っている限りの内容を笑顔でゆっくり頑張ってプレゼンしました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

1) 外 “You said lacquer was obtained by tree. What is that? ”
樹液を英語で言うか分からず、
私 “Lacquer is the liquid from the tree!” と返答。
外 “O.K.”
2) 外 “You said the color of lacquerware is mostly red or black. Is there any other color?”
私 “Ah,,, I’ve never seen the other color,,,, but maybe there is other color, too!” 正直分からなかったので、少し自信がなさそうな表情になっていたかもしれません。
3) 外 “You said lacquerwares are mostly kitchen wares. Is there any other products? Oh, you already show your purse, but do you know others?”
私 “Yes, mostly kitchen wares but for example in Shinto Shrines, there are some. Such as …low table.”
外 “O.K.”
4) 外 “Is there any range of quality on lacquerware?” のような質問でした。
私 “You mean, there are ranking or brand or not?” のように聞き返し、分かりやすく言い直してくれました。(なんと言ったかは覚えてないです)
私 “O.K. There are some famous brands or sophisticated one. If you visit department store, there is Japanese item section. If it has some brand, the quality is good and cost a lot. But you can find casual one, too. Such as in kitchen ware store.”
外 “O.K. So how much cost for chopsticks?”
私 “If it is not brand one, it cost about 2,000-5,000 yen.”
外 “O.K. And how much does the most expensive one cost?“
私 “Depends on the item, but some of them can easily cost about several million yen!“
外 “Wow. That’s a lot.“
5) 外 “If I want to get nice lacquerware, which place do you recommend to visit?”
漆器の産地がその瞬間全く思い浮かびませんでした。。。!!しまったと思いながら定番どころを。
私 “O.K. There are a lot, but I recommend you visit Kyoto! Other than lacquerware, there are famous crafts. And there are a lot of temples and shrines, so you can feel very “Japanese”.”
外 “O.K. Thank you.” “And you have any other question?” と僕はもう大丈夫だけど、どう?というように日本人講師に話を振りました。
日 “Could you tell me other place famous of lacquerware?”
見事に痛いところをついてきました。迷った挙句、
私 “I’m sure Kyushu has the one!“ と変な自信を見せて言い切りました。。。。
“O.K. Thank you.”
どうしても有名な例(産地)が欲しかったようです。期待に沿えずでした。
以上、終了。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you very much! と笑顔で椅子のところと教室を出る前に再度言いました。

(13) 全体を通しての感想など

自分の長所であった、笑顔、話したいという意思表示、アイコンタクト、ジェスチャーを意識し、沈黙を作らないよう、声が小さくならないよう頑張りました。
しかし、通訳パートがスムーズに訳せなかったのと、最後漆器の産地等が言えずが後悔です。QandAが、ひたすらごまかしごまかしだったので、それはバレていると思います。なんとか逃げ切りましたが、プレゼンで話した以上の知識はナシ、と×が付いてしまっているかもしれません。薄っぺらい話になってしまいました。
後で考えれば、「○○塗」と呼ばれているものはすべて漆器だったということを思い出し、なぜ輪島塗が言えなかったか、すごく後悔しました。そうしたら、和倉温泉の加賀屋や金沢の兼六園など自信を持って話ができたのに。。。しかも後で調べたら九州に有名は漆器はなかったです。陶磁器などとごっちゃになっていました。最悪です。
一度模擬面接で、日本の工芸品を選んで話した時も産地が上手く言えず、織物と染物は調べていたのですが、漆器をしっかり調べなかったのが盲点でした。
また、提灯も色々話せたなぁと後悔しました。浅草寺の雷門の提灯や、おでん屋・居酒屋の提灯から、食べ物の話を広げられたり、昔自分が住んでいていた秋田の竿灯祭りについても話せたと思います。
試験終了後は、係員に指示をされた通り、廊下の突き当たりの椅子に座り、そのグループが全員終わるのを待って、再度大教室へ移動。最初ホールに集められたのと同じメンバーがすでに沢山座って待っていました。その後、15分ほど説明等があり、解放されたのが18:15頃でした。

最後に。
おかげ様で日本事情の授業で勉強した内容が役に立ち、さらに模擬面接で色々指摘出しをされた部分は大分直して本番に臨むことができたと思います。(1. UPTALKになってしまうから肯定文の語尾は叩く。でないと自信なさそうに見えるし子供英語だ。2. 自信がないところの単語が聞こえないことがある。聞こえない単語は言わなかったこととして文法ミスとされる。3. 通訳からアイコンタクトと笑顔、ジェスチャーを。4. 沈黙を作らずどんどん訳す。5. ガイドである以上、どんどん情報を提供する。質問されたことだけ答えて終わりにしない。6. 自信のなさを見せない。7. 知らないことは知らないと言わず、上手く知っている限りを話して受け流す) やはり何が出るか分からない中、準備・勉強をしていくのは本当に大変ですが、何が出ても慌てず知っている限りの内容を話すことが大事だと思いました。もっと工芸品についても詳しくなりたいと思いました。
試験官のお二人は本当に良さそうな優しい感じだったので、私の若さと笑顔・ひとなつっこさに免じて、合格○をくれるか、 それとも知識ナシ、と厳しく判定して×になるのか、はたまた余計な質問や小道具を出したのが吉と出るか凶と出るかは、なんとも分からず祈るばかりではありますが、今後試験を受ける方に少しでもお役に立てられればと思います!!

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