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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生88

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

15:30-15:55 集合
(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)
15:30まで 会場(品川駅前のビル)の下のホールで待機するように言われる。
15:30 エレベーターで6Fへ移動。受付を済ませ、隣の会場に番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。

16:00 係の指示に従って、エレベータで同じ階のほかの部屋に移動し、番号順に着席。(番号によっては、5F、4Fに行った方も。)

16:40 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が同じ階の面接室前の椅子に移動。
各部屋の前に椅子が2席あり、一人ずつ各部屋の前に座るように指示される。
16:42 Please come in. のように日本人の面接官に言われて部屋の中に入る。
席が3席用意されていて、一番手前の席に白紙を挟んだクリップボードとボールペンが置いてあった。特に指示がなかったので、May I sit down? May I put my bag here?(一番奥の席)と尋ねた。その後、真ん中の席に座って、カバンを置いた。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:50代くらいの女性
(英国系:笑顔はないけれど、物静かで丁寧な印象。)
日本人:20-30代の若い女性。(真顔でじっと話を聞く印象。)

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

F(外国人試験官):”What is your name?“
 と言われ、I am________.と返答。
F:”Please tell me your address and the date of your birth.”

質問されたことに答えると、日本人試験官から日本語で、通訳についての説明があった。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて英語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
そのあとすぐに日本語が始まった。

(4) 通訳の日本文

J「水戸の偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の偕楽園とならぶ日本3名園の一つです。徳川第9代将軍徳川斉昭がつくった偕楽園には○○○○○○があり、××××××で×××××、藩の人々のために将軍が作ったものでした。(のような内容)」
(○○○○○○ しち…で始まるような単語で、聞いたことがなく意味も分からなかった。)
(××の部分はJの声がこもって聞き取れず、その後の××は頭に入ってこなかった。)

(5) 英語訳の再現

“Kairakuen in Mito is one of the three best garden in Japan. The 9th Shogun, Tokugawa Nariaki built ○○〇○○○(聞いた単語をそのままリピート)、and he made it to entertain people in his region. “
模擬面接をしていただいたときには、試験官役の講師の方々にはいつもはっきりと文章を読んでいただいたので、日本語自体が聞き取れないという事態に対応できなかった。日本人試験官は下を見て日本文を読んでいるので、こちらが日本文を聞き取れなかったことに気づくはずもない。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.納豆
2.七五三
3.(わすれました!すみません)

(7) 選択したトピック

七五三について

(8) プレゼンテーションの再現

Shichigosan is the ceremony for 3, 5 and 7 years old children.
Three and five-year-old boys, and three and seven-year-old girls are taken to the shrines by the parents. Grandparents often go with them. Parents hope that children have good future.
At the shrine, they pray for the children. Priests drive away evil spirits there. After that, parents usually buy the candy called ‘Chitoseame’, which means ‘thousand-old candy’. Parents pray for children to live forever!! (大げさになぜか永遠にと言ってしまった。)
If you have a chance to go to shrines in November, you might have an opportunity to take a photo of those cute children. But, probably it might be good to ask them first if you can take a picture because some people are nervous about the pictures to be taken.
 まだ時間があるのかと思い、さらに話を続けようとすると、日本人試験官がアイコンタクトで終わりのような合図をしたのでやめた。

(9) Q&Aのやり取りの再現

以下の質問はすべて、外国人試験官によるものだった。
F:”You said you pray at the shrine, but what else do you do at the shrine?”
私:”We have some forms when we pray.“(祈り以外に何かするかという質問に対して、また祈りについて説明してしまった。)”We bow twice and clap our hands twice and bow again.”(2礼2拍手1礼をジェスチャーでやってみせた。)“We have to clap quietly when we do this. Actually, a lot of people just do this(音を立てて2回拍手),but we are supposed to clap silently.”
F:”Why is that?”(突っ込まれてしまったと思ったが)
私:”I guess it’s not good to make a big noise in front of god. My family is from Shinto religion and this is what I was told from my mother. “(これは実話だが、一部作り話で母から言われたわけではない。実際には神道の葬儀の際に宮司さんが音を立てずに手を合わせているのを見て、自分もそうするようになったもので、神社でお祈りをするときに音を立てるべきかどうか真相はわからない。)
F:”OK. Apart from Shichigosan what do you celebrate in Japan?(質問の意図は定かではないが、成人式を導く質問のように思われた。)
私:”Coming-of-age Day is the day to celebrate that young men and women turns 20. Girls(最初にwomenと言ってそのあとgirlsでおかしいが) wear beautiful kimono called Furisode. The sleeves are almost to the floor.(といって、振袖の長い袖部分を上から下にジェスチャーで示す。)
F:”Are the kimono for Shichigosan and Frisode the same?”
私:“In a way, yes.., but Furisode is more expensive because it’s made of silk.”
F:”Are there any dangerous things for other generations?”
私:(前の質問との関連性がよくわからず、質問した試験官も自らの質問に首をかしげていた。リストにあったからそのまま読んだ感じだった。(そのあとすぐ、FはOK.と言ってこの質問はいらないというようなジェスチャーを見せたが)
私:”Teenagers?Because of internet?”(と反応した。)
F:“Thank you.”
と言われて全ての質疑応答が終了した。

(10) 日本語での質疑応答の有無

なし。

(11) 試験終了後のやり取り

なし。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you very much.
とお礼を言って部屋を出た。

(13) 全体を通しての感想など

通訳パートは自分としては最悪の出来で、自分が試験官だったらよくて50点というところ。後から考えれば、何十人も受験者がいるのだから、試験官が問題文を読むときにそれほど気合いを入れずに読むこともあろうかと思う。くよくよしても仕方ないので、通訳パートの終了時に、”That’s all. Thank you.”といって勝手に終わらせた。その瞬間、日本人試験官がはっと、次に移らなきゃという表情で次の問題を読み始めたので、切り替えとしてはよかったのかもしれない。
プレゼンでのトピック選択では、納豆という身近な話題と七五三の間で選択を迷ったが、年中行事に関する練習でも出てきた七五三を選んだ。関連事項として、授業でも扱うことの多かった神道ネタを使えたので、話す内容がつきることはなかった。プレゼン自体は完ぺきとは言えなかったが、その後の質疑応答は感触がよかった。
以上、試験後すぐに書いたレポートでした。
以前、この2次試験レポートを読んで、とても参考になりましたが、読んだ後それでこの方は結果どうだったのだろう…そのやり方で合格できるのかできないのか、という点が素朴な疑問として残っていたので、試験結果が出てからこのレポートを送らせていただきました。
おかげさまで無事に合格することができました。ありがとうございました。後から考えると、模擬面接でもよく言われたことですが、通訳パートで失敗しても後から挽回できる!というのは本当だと思います。トピックを選んでのプレゼンテーションとその後の質疑応答を含めてoverallの評価ということなのだと思います。
先生方にはいつも励ましていただいて本当に感謝しております。自信をもつように心がけて試験に臨むことができたことが大きかったと思います。

 

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