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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生8

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

12:30-12:55 集合で大きな部屋に集合
(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)

13:00 係の指示に従って大きな教室に移動、番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。辞書は紙のもののみ使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。 何度も携帯、スマホの電源を切り鞄にしまう様指示あり。従わない場合は試験は失格となるとのことで実例もあるそうです。
13:20 番号を呼ばれた人(12人の単位)が更に別の教室に移動。そこで着席して待つ。 因みに私の場合4人目だったので、こちらの教室で40分近く待たされました。ここでも本などは見ることが出来ます。勿論電子機器は×。
13:30 個人単位で呼ばれて席を立ち、面接部屋に移動。
各部屋の前に椅子が1席(待つ人用)あり、そこで座って待ちます。暖房がないのでえらく寒か:った。こちらの会場の場合同時に2人が別の教室で試験を受けていました。

14:10 日本人試験官の方がドアを開けてくださり、 席の前に行きました。部屋に入る時は曽根先生に言われた通り大きな声と笑顔で(人から見たら引きつっていたかもしれませんが)Hello! Good afternoon !  と言って挨拶し、試験官も挨拶してくださいました。また日本人試験官の方が
Please put your bag on this seat and have a next seat please.
などと言われたので右側の席に鞄を置き、真ん中の席に浅く腰掛けました。
そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。
「これから私が日本語で話す文章を聞いて英語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:30代くらいの男性。アクセントから判断するに英国人、乃至はオーストラリア人で割合おとなしそうな優しい印象の方でした。
日本人:50代くらいの女性でこの方も優しい感じの女性でした。
こちらが話しているときもうなずきながら聞いてくださいました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

日本人試験官の方からPlease tell us your name, birthday and the place you live in. みたいなことを聞かれたので、due courseに答えました。特に日本語の部分はゆっくり、はっきり話しました。

(4) 通訳の日本文

「演歌は日本で人気のある歌のジャンルですが、あまり歴史的には古くはありません。1960年代よりジャズやシャンソンなどと共に人気がありましたが、明治時代から戦前にかけては軍歌や唱歌がはやりました。」といった内容だったと思いますが、メモがうまく取れず1960年代以降の文章はちょっと記憶に自信がありません。また最後の一文が思い出せません。

(5) 英語訳の再現 

 “Enka is a popular Japanese song genre, but it is relatively new. In 1960s, Enka became popular along with Jazz and Chanson, but from Meiji period to prewar period, military songs or school songs were popular.
最後の一文も一応話したと思いますが何を言ったか記憶していません。尤も実際はかなりの緊張でスムーズには話せず、しかも日本語を聞き間違っていたかもしれないと思いあまりうまくは話せませんでした。減点されているかもしれません。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.神道 
すみませんが一番上の紙に書いてあったのがこれだったので、これで話せば良いと思い他はあまり見ませんでした。

(7) 選択したトピック

神道

(8) プレゼンテーションの再現

骨子としては江口先生に習った神道の定義、多神教で山など自然を信仰したりする、神道を理解するには神社に行くのが一番良い、神社には鳥居があり、そこをくぐると手や口を浄める場所がある、本殿では賽銭を投げ二礼二拍手、お祈りの後最後に一礼する、また真ん中の道は歩かない様注意する、など話し終えたところで丁度2分となりました。ひょっとしたら外国人試験官は耳たこになっているような内容だったかもしれませんが、一応冒険はせず無難に纏めたつもりです。 英文としては以下の様な感じでしょうか?
There are two major religions in Japan. One is Buddhism, and the other is Shintoism. Shintoism is Japanese indigenous religion and it is polytheism. Japanese people find deities in nature, so they pray for mountains for example.  The typical example is Mt.Fuji.  But if you would like to know about Shintoism, I think the best way is to visit shrines.  In a shrine, there is a Torii gate, and if you go through the Torii gate, you will find water basin. There you wash your hands and rinse your mouth.  This is called purification.  After purification, you will go to the main building.  You throw coins, bow twice and clap your hands twice, pray for your wish and lastly bow again. And please be careful not to go through the centre of the road, because it is believed that deities pass through.
 

   鳥居の部分や神社でのお参りの部分は軽くgestureを使いました。これで丁度2分でした

(9) Q&Aのやり取りの再現

プレゼンの内容がありきたりの内容だったと思ったので、ここからが勝負と思い気合を入れ直しました。(英語表現は多少不正確かもしれませんが悪しからず。)

N: You said there are Buddhism and Shintoism in Japan, but how do they coexist at the same time ?
A: Japanese people use Buddhism and Shintoism depending on situations. In case of Shintoism, Japanese people go to shrines for happy events, such as wedding ceremony or 七五三, but in case of Buddhism, they go to temples for funerals or invite Buddhist monks for their families.
N: How do Buddhism and Shintoism affect Japanese way of life ?
A: As I said in my presentation, purification is important in Shintoism.  So Japanese people like cleanness. If you go to the toilet in Japan,  you can see many toilets are clean,  I believe this is one example of effect of Shintoism. (試験官は少し笑ってくれました。) And on new years day, Japanese people go to temples or shrines to pray for happiness of the new year.  Or in Obon period in August, people take holidays and go to see their parents and pray for their ancestors. So such tradition still remains in Japan.
N: But younger generation do not follow such tradition, do they ?
A: It may be true. Less and less younger generation are not following the tradition, but if you look at new years visit to temples or shrines, you will find many younger people put on Kimono and enjoy. So...
N: Okay.  And you said Mt.Fuji is the object of worship, but are there any other objects that Japanese people worship in Shintoism ?
A:  Yes. Even human being can be a deity.  For example, 菅原道真, an aristocrat in Heian period, about 1,000 years ago, was sent to Kyushu.  He was an aristocrat in Kyoto, but because of the internal battle, he was sent to Kyushu.  So he died with curse. Because people were afraid of such his curse, they began to pray to him.  Besides he was a clever person, so he is believed to be a deity of study.  There are天神様shrines enshrined菅原道真 all over Japan, and I visited one of them called 湯島天神 near Ueno, because I prayed for the success for this exam !
と言い終わったところで丁度時間となりました。最後の文章にはAll right ! と言って笑ってくれました。

(10) 日本語での質疑応答の有無 

特にありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り(もしあれば)

It has been great pleasure meeting you.  Thank you very much. と笑顔で英語で言い、又日本人試験官に「有難うございました。」と告げました。最後に日本人試験官も頭を下げて「有難うございました。」と言ってくださったのは印象的でした。終わった時の雰囲気は和やかな感じがしました。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

私がドアを開けて廊下に出ると既に試験を終えた二人の方が廊下で寒そうに待っていました。 ちょっと時間を超過していたのかもしれません。

(13) 全体を通しての感想など

去年は二次試験まで至らず一次で敗退してしまったので、初めて受けた二次試験の率直な感想はやはり国家試験なのでしょう、独特の雰囲気や緊張感があります。また係員も大勢居て何度となく注意事項を口にされるので結構なプレッシャーを感じました。私も「今日は試験じゃなく最初のガイドをしに行くんだ」と自分に言い聞かせていたのですが、やはり緊張していたせいか試験終了後は全身から力が抜けていくのを感じました。
英語訳の方はさほど難しくない内容だったと思うのに、自分の書いたメモがわからなくなり、あまりうまく話せなかったと思います。正直悔しいですが、でもそれが自分の現在の実力だと謙虚に受け止めています。
プレゼンの方は内容は一般的な内容だったと思いますが、CELで勉強しなかったら一般的な内容ですら絶対話せなかったと思います。英語の問題だけでなく、まず日本語でも神道のことを説明することは以前の私なら出来なかったと思いますので。CELは日本事情に関するそうした基礎的な知識から教えてくれたと思います。更に英語でそれをどう表現するかも教えてくれたので、今回の試験を通じCELの力を大変感じました。正直「神道」というタイトルを見た時は嬉しい思いがして、「これならなんとか話せる」と思いました。Q&Aは何が来るかとドキドキでしたが、案外想定の範囲内だったので比較的スムーズに答えられたかと思います。最後の湯島天神の話もきっかけがあれば話そうと思って準備していたので、なんとか言えてよかったと思っています。
結果は正直どうなるかはわかりませんが、今回のテストの中で少なくとも「ガイドになりたい」という気持ちを伝えることが出来たのは、私としては良かったことと思っています。また私のレポートが 少しでもお役に立てば幸いです。

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