Buildupコース (現Advanced/Beginnersコース)受講生の体験記

「受講生の声」最新版



【コ ー ス 案 内】
Buildupコース案内


急がば回れ

Reading & Listeningコース受講生
小塚邦夫さん(団体役員)

 私は、あと半年で所謂「後期高齢者」の仲間入りをする老人です。日本がまだ「戦後」であった最後の年、すなわち昭和32年(1957年)に海外取引、海外駐在にあこがれて商社に入りましたが、配属は国内鉄鋼、ほぼ英語とは無関係の部門でした。ちょうど日本経済は高度成長期に入り、忙しさを口実に英語の勉強はサボリがちでしたが、入社20年以上経って赴任した東京本社で、鉄鋼貿易部門の社員が、英語で苦情処理の応対をする姿を見て刺激され、NHKラジオ番組での勉強を再開しました。退職後、英語の力にも目安をつけねばと英検2級、準1級と取り進み、1級の準備に取りかかったのが6年前でした。周囲からは「何を今更英語かよ」と言われましたが、「好きこそものの上手なれ」を信じて、週一回のペースで近所の小さな塾へ通い始めました。親切な指導を受けながらも過去問中心の授業内容に少々飽き足りなくなり、且つ、幾度となく失敗を重ねる自分への失望と、1級の壁の高さを切実に感じ始めた時にふと出会ったのがNHKテキストに載っていたCEL英語ソリューションズの案内でした。

 それは、何となく自分で作った「70歳までに」という目標を過ぎること3年の2007年の3月、早速、春期コースのうち「英検1級1次模擬試験コース」を受講することにしました。しかし、ここで気が付いたのは、やはり自分の実力が不足しているということでした。ここは、ただ性急に模試だけを受けるのではなく、「読む、聴く」を強化するBuildupコース (現Advanced/Beginnersコース)を取るべきだと判断しました。結局、この判断が正しかった訳で、春コースに続いて夏コースを受講した後の2007年10月の2007年度第2回本試験では合格点にあと5点と迫りました。引き続きBuildup秋コースを受講後、2008年1月の2007年度第3回本試験では漸く念願の1級1次試験に合格することができました。直後2月の2次試験は殆ど準備ができておらず、様子が判るだけでよいと自分に言い聞かせて受験、予想通り失敗しましたが、Buildupコース (現Advanced/Beginnersコース)で教わっている内容は2次試験にも非常に有効であると判断いたしました。迷いなく2008年春期コースも受講、並行して「2次模擬面接コース」も受講した結果、今年7月の2008年第1回1級2次試験にも晴れて合格することができました。

 高齢者にとっては長い道程でした。特に海外留学、海外駐在の経験のない純国産の身にとっては最後の9合目、2次試験対策4ヶ月正にストレス一杯でした。しかしBuildupコース (現Advanced/Beginnersコース)で習得した知識と模擬面接コースで教わったスピーチ要領、そして若干の幸運にもたすけられて合格を果し、正にCELに感謝であります。

 既に沢山の皆様の合格体験記が綴られ、正に同感でありますので、私の感想は不必要と思いますが、しかしこれを書かねばCEL英語ソリューションズBuidupコースの先生方そしていつも温かく応接していただけるスタッフの皆様への感謝の意を表すことはできないと考へ、やや重複いたしますが要点を下記させていただきます。

 1 特に読解題材の内容がタイムリー、且つ豊富です。正に、先週世界中で起きた事を今週正確に読むことができ、「先輩は、どうして今頃、そんなに物識りになったんですか」とロンドン駐在経験20年にも及ぶ同僚から言われるほどです。

 2 花野先生の説明が非常に明解です。講義内容はやや難解なものがありますが、ご説明が非常に明解であり、どんな質問にも明快に答えていただけます。

 3 重要構文を含む文法事項、程度の高いボキャブラリーの習得が要領よくできます。今まで、判っていたと思われる事でも曖昧な事も多く、正確に再確認できます。

 4 聴解は、相当に程度が高く難解ですが、やり甲斐があります。特にdictationがためになっていると思われます。

 以上一寸恥ずかしい経過と、つたない感想を述べさせていただきました。

 私は、現在も尚、2008年Buildup夏コースを受講中であり、初受講より数えて丁度1年半になります。そして、これからも継続受講が必要であると考えております。家人が試験が終わってからもどうして通学が必要かと問うたので、「ここでやめると3倍の速度で忘れるものだ。」と答えました。外国語学習という涯しない大海でもがき乍ら残りの少なくなった人生を生きていくのかなと案じつつ、「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。年を重ねるだけで人は老いない。」というウルマンの詩「青春」を念じながら筆を措きます。

2008年盛夏。
湯河原にて真鶴半島を望みながら。 以上