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<2003年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声 自分にあった勉強方法を楽しみながら

矢島 京子さん(通学&CD-ROM受講)

 It was a long way to pass the exam.

 通訳ガイド試験合格までに5年かかった私。長い道のりでしたが、目的を持った5年間はとても充実したものであり、英語(たまたま英語だったのですが)の魅力にとりつかれてしまった5年間でした。1~2年で合格を果たす人たちを見て、"もしかしたら、私は何回受けてもダメなのでは?"と落ち込む時もありました。でも、人それぞれです。あたえられた環境の中、マイペースで自分に合った勉強方法で続けることが大切です。要は、目的を持ったら"迷うな、諦めるな"、そして私のように一人では挫折しやすい人は、家族、友人の応援と良い学習環境(つまりCEL)を持つことをお薦めします。

<一次試験>

 CELには三年間お世話になりました。既に二年経過していた私は、一次試験のための勉強期間を毎年三月からの四ヶ月間に集中させることにしました。最初の一年間は通学受講、この二年間はCD-ROMで通信受講しました。通学受講の時と違って飽きてしまうのではと思っていた通信受講でしたが、通信受講してみて一番の驚きは、教材を溜めることなく全てクリアーできたことです(サッスガー、江口さん!)。CD-ROM受講の最大のメリットは、なんと言っても、何回でも、いつでも、授業を受けることができることです。細切れの時間しか持てなかった私にとって、また、時として疲れのあまり、図らずもパソコンの前で居眠りをしてしまうこともあった私にとって、CD-ROMは本当に優れ物でした。

 この一年間とそれ以前の私の勉強方法で一番違った点をお話したいと思います。江口先生も授業の中でおっしゃることですが、「英文を読む量が足りない。出来るだけ多く読むこと。」これはどのような試験問題にぶつかっても対処できる力を身につけるには、必要不可欠なことだと実感しています。私は、自分の読みたい英文、たとえばJapan Timesだったら関心のある事件をずっと追い続けるとか、TIMEなら自分の好きな記事だけ、そして、自分の読みたい小説だけを、とにかく無理なく楽しんで読むように心がけました。江口先生の素晴らしい授業だけでも充分に力はつくと思います。それに加えて、CELの教材以外の色々な英文を「楽しむ」ことにより、授業で学んだことの応用力として、更に幅広い読解力が身につくと思います。CELでの精読に加えて、自分でやる多読の併用が、相乗効果を発揮してくれたのは間違いありません。

 そしてもう一点のお薦めは、CELの模擬試験の徹底的なやり直しと、教材の中から苦手な英文をピックアップし、全文和訳をノートに書いて復習する方法です。

 以上が私の一次対策でしたが、自分自身の受験勉強を振り返ってみますと、与えられた教材を元に、自分にあった最適の勉強方法を見つけ出すことが、合格へのファーストステップになるのだと、いましみじみと実感しています。

<二次試験>

 "Kyoko, it's a long way for you to come here. Don't waste your time and money. Study harder!"

 一次試験の合格発表があるまで何もしなかった怠惰な私。そんな私に、二次対策の授業が始まってすぐに、CELのインストラクターの一人からこんな厳しい言葉が飛んできました。その時は目がウルル状態になってしまいましたが、本当に受験生に真剣に向き合ってくれているからこその言葉だと有り難い気持ちになりました。

 CELでの二次対策は、毎回、模擬面接試験の形をとって本番さながらのインタビューを体験できるだけでなく、インストラクターの方が、文法ミス・表現方法などを細かに口頭で注意してくれます。模擬面接が終了しますと、その評価をメモにまとめて渡していただけたので、復習をする際本当に役に立ちました。また、授業中に様々な単語・表現方法をその場で教えてもらえたことは、実際の面接でどのような話の流れになっても、その場で対応した会話をするのに大変役立ったと感謝しています。試験までの限られた時間を有効に使うために、CELの授業の復習と自分の苦手分野(行ったことの無い観光地や自分の町の歴史など)を、パソコンを使って必死に勉強しました。

 本試験当日は、知らないものを知ったふりして話すなんて私の英語力では到底無理、でも、自分のいま持っている英語力で話を展開させることは出来るはず、と自分に言い聞かせて、SMILE! の掛け声と共に面接会場の扉を開けました。すると待ち構えていたのは、ジョークに飢えたユーモアある紳士の面接官でした。 

"We have a long, boring day today. Relax and enjoy a small conversation with us."

彼からのこの言葉がとても印象的でした。

 最後にこれは一番大切なことだと思うのですが、筆記試験以上に面接は体調に左右されます。試験日に自分のコンディションをピークに持っていくよう調整することがキーになります。疲れた時には、思い切って体を休めることも大事です。

<三次試験>

 なんと言っても年輪を重ねたものは強い!と感じました。日本地理と日本歴史はCELでの江口先生の授業と復習、そして、山川出版の「詳説日本史」を読めば充分に対処できます。ただ、何が出るかまったく想像もつかない一般常識は、日頃から新聞雑誌でニュースや情報にアンテナを張っていることが大切です。今年の一般常識は、若い方たちにはチョット不利だったような気がします(年を取るって素晴らしい!?)。

 CELには、江口先生という貴重な知恵袋がいます。授業内容以外でも、何でもどんどん質問するべきです。また、若い方たちは教室にいる博識と思われるオジサン・オバサンにどんどん話しかけて活用しましょう。

 素晴らしい学習環境はCELで手に入れることができます。あとは、諦めず、続けていく強い気持ちがあれば怖いものなしです。

 最後に、長い間、私の勉強を手伝ってくださったCELのスタッフの皆様、ありがとうございました。でも一番は、呆れながらも私が勉強を続けられるようサポートしてくれた家族に感謝!!