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通訳ガイド試験合格者の声
<2004年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声やっぱり最後まで頼り甲斐のあったCEL

野崎 一恵さん(CD-ROM&Internet受講、兵庫県在住)

<決してまじめな受講生ではなかった私でも>

 やっと通訳ガイド試験に合格できた今だからこそ、この合格メッセージを書けるのですが、私の勉強法は人に自慢できるものでもなく、CELの教材をため込んだこともあり、決してまじめな受講生とは言えませんでした。おまけに、CELを一度やめてから、1年間他の英語学校に浮気(?)したりして、かなり遠回りをしました。でも結局はCELに戻ってきて正解でした。私の失敗談も、他の方のお役に立てるのではと思い、書かせていただきます。

 夫の転勤のおかげで5年半のニューヨーク生活を享受したあと、帰国してすぐに東京で児童英語教師として仕事を始めました。そのころ何も資格らしいものを持っていなかったので、自分の英語力を試すために英検とTOEICを受験しました。TOEICのほうは、受けるたびに865、925、945とスコアは上がるのですが、英検1級のほうは、何回受けても不合格AとBを繰り返すばかりです。自分の生徒に「先生は1級持ってるよね。」と聞かれるたびに、言葉を濁していました。TOEICのスコアはそこそこ取れるのに、どうして英検1級には合格できないのだろうと、あせる毎日でした。

 児童英語教師の仕事以外に、ボランティアで日本語教師もしていましたが、日本に住む外国人の方には日本語だけでなく、日本の文化・習慣をも教える必要があることに気づきました。日本語教師の仕事を通して、日本語と日本を見つめなおす機会を与えられ、自然と通訳ガイドの仕事に興味を持つようになり、通学ガイド試験をめざすようになりました。

 その後数年間は、英検1級と通訳ガイド試験を受験するものの不合格が続き、あきらめかけていた頃、NHKラジオのビジネス英会話のテキストの広告に、以前お世話になり、すっかりファンになっていたあの懐かしい江口先生のお顔を見つけたのです。何の迷いもなく、すぐCELに電話しました。(そのときたまたまDan先生が電話を取ってくださったのですが、優しい口調で、ほんの1分くらい話しただけでDan先生のファンになってしまいました)。独学では何年やっていても効率が悪いことを身をもって知っていたので、苦しいときの「江口先生頼み」でした。入会する時には、「これで英検1級にもガイド試験にも合格できる」と確信にも似た気持ちを感じました。世の中に、カリスマと呼ばれる英語教師はたくさんいらっしゃいますが、私には江口先生がNO.1です。先生の話されたり、読まれたりする英語がすごくきれいで心地よく、いつも聞きほれています。(試験に合格した今、江口先生の講義を録音したMDは私のリラクゼーション用です。)

 こうして、CELの英検1級1次対策コースと通訳ガイド1次対策コースのCD-ROM受講を申し込みました。2001年11月のことです。フルタイムに近い形で仕事をしていたので、果たして2コースも一度にできるかな、と不安でしたが、案の定、CD-ROMだといつでも見られるし・・・、と結構ためてしまっていました。

<実力養成に役立った英検1級コース>

 まず英検1級コースですが、本試験前には、たまっていた教材を一気にやりました。私にとって特に役立ったのは、リスニングと長文読解でした。以前アメリカに5年住んでいたので、リスニングには結構自信を持っていました。それなのに本番ではリスニングが6割程度しか正解できず、どうしたものか、と悩んでいました。それが、CELの授業を聞いていてはっきりとわかったのです、問題作成者の意図が!リスニング問題で、だいたいの内容は理解できているのに正解を選べなかった理由は、問題作成者のしかけた「わな」にしっかりはまっていたからだったのです。

 長文読解では、それまではまず設問を読んでから本文を読むという形でやっていましたが、江口先生のアドバイスで、やり方を変えました。まず本文を楽しんで読むことにしたのです。それまでは、英検1級の試験問題の長文読解は、正答を見つけるために読む、ただそれだけでした。それが、いろんな情報を得るために、あるいは読み物として楽しむために、と姿勢を変えてから長文が面白いように理解できるようになってきたのです。理解しながら読むので、一度本文を読んでしまえば、設問を見てもそれだけで正解を選べるのです。それまでの私は、設問に関する部分をまた読み返すという無駄をして、結局時間が足らなくなっていたのです。

<通訳ガイド試験~幾多の試練を乗り越えて>

 通訳ガイド試験対策についても、本試験前に一気にやりました。英検1級対策の勉強で、長文読解と英文和訳についてはある程度自信ができていたので、日本事情関連の語彙と英作文を集中してやりました。しかも江口先生の授業を聞いていて、「ああ楽しい」と充実感を感じました。こんなに楽しいんだったら、今までどうして毎週こつこつやらなかったんだろう、と後悔しながら。

 英作文は、まず短い文で基礎をつくって、それからより長い文に、と無理なく進むことができました。また、江口先生は、試験に合格するための小手先の試験テクニックだけではなく、通訳ガイド試験に合格してからも役に立つお話や、先生自身の勉強方法など、今後のためになることをたくさん教えてくださいました。

 試験前の詰め込みでしたが、おかげさまで2002年度、英検1級、通訳ガイド、どちらも1次試験に合格することができました。配布された教材の半分も活用できなかった気がしますが、それでも合格できたのは、CELの教材がいかにすばらしいかを物語っていると思います。

 通訳ガイド2次対策コースは通信受講ができないので、この時は地方在住、ということを恨みました。それでも、不安だったので思い切って連休を利用して東京に行って、3レッスンだけCELの通訳ガイド2次対策クラスを受講しました。

 Dan先生の授業は内容の濃さといい、テンポといい、すばらしかったです。私の弱点をずばりと指摘され、姫路城をうまく説明できない私に、すぐにその場で、インターネットを検索して役立つ資料をくださいました。2次試験までこのままずっと東京に滞在してDan先生のレッスンを受けたい、とどれほど思ったことでしょう。

 でも残念なことに、結局、2002年度は2次試験不合格の結果になりました。このままではいけないと思い、いろいろ考えた結果、通訳養成学校に1年通うことにしました。週に1回3時間の授業でしたが、授業中は緊張することが多く、宿題も多く、ストレスのたまる毎日でした。それでも、勉強しているから、話す力も伸びているはずだ、と思っていました。確かに、英検1級の2次試験の方は、そのおかげで合格できたのかもしれません。

 2003年度の通訳ガイド試験は、これだけ勉強してきたんだから合格できるはずと思っていました。でも甘かったです。通訳者になるための勉強は、通訳ガイド試験に合格するための勉強とは少し違うということに気づいたのは、1次試験当日でした。簡単な問題だ、と思いながらも、結局は通訳ガイドとしての視点からの解答が書けず、また語句問題もケアレスミスの連発でした。

 もう一度CELで勉強しなおそう、と思い直していたたところに、ちょうど日本事情コースが開講になりました。渡りに船とばかりにすぐ申し込みました。2004年度から、従来3次試験であった日本地理・歴史・一般常識の試験が、1次試験の外国語試験と同日に実施されることになり、その対策にもなるし、なによりも私の苦手な2次対策にも役立つはずと思って・・・。

 今回はCD-ROM受講ではなく、Internet受講にしました。これなら絶対教材をため込むことができないので。これは正解でした。江口先生の授業を聞きながらMDに録音し、あとで大切なところを何回も聞きました。通訳学校のストレスのたまる授業と違って、「勉強しながらこんなに楽しんでいいの?」と思うくらい毎週の授業が楽しみでした。授業を聞きながら、「ああ私は本当に通訳ガイドになりたい!」という思いが強くなっていきました。

 2004年度は、この日本事情コースのおかげで、無事1次試験合格通知をいただくことができました。さて、ここで2次試験対策ですが、2002年度不合格になったあと江口先生に相談し、先生からいただいたアドバイスに従いました。2002年10月18日に江口先生からいただいたe-mailはプリントアウトし、何度も何度も読み返しています、今も。

「英会話の練習や2次面接試験対策は、とかく授業参加が不可欠なように思われがちですが、実は自分ひとりでやっておかなければならないこと、あるいはやれることが多くあります。」

 このお言葉に、2年半前の自分が恥ずかしくなりました。Native Speakerとの会話に慣れておかないといけないと思い、ひたすらアメリカ人の友人に協力してもらって、会話の機会を増やしただけで、江口先生が言われるように、

1、 自分に必要なアウトプットの情報を蓄積する
2、 自分のレベルに合うアウトプット用の定型表現のサンプルセンテンスを作る
3、 自問自答の口頭練習をする

ということを、なんとおろそかにしていたことでしょう。

 その反省から2004年度は、江口先生が昔やっておられたように、私も独り壁に向かって2次面接試験の質疑応答の練習をしました。

<CELで得たものは一生の宝>

 今では、2002年度の通訳ガイド2次試験が不合格になって、返ってよかったのでは、と思っています。まぐれでも合格してしまっていたら、CELの日本事情コースを受講することもなく、英会話力もいい加減なまま終わっていたと思います。

 英語資格の3冠(通訳ガイド資格、英検1級、TOEIC900点以上)を達成できた今、CELで学んださまざまなことを、今後の仕事に役立てていきたいと思います。英語の力はもちろん鍛えていただきましたが、教えていただいた日本に関しての多くの情報、知識、雑学等は、将来、通訳ガイドとしての仕事にきっと役立つことでしょう。

 ご指導ほんとうにありがとうございました。