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通訳ガイド試験合格者の声
<2004年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


海外経験まったくなしの私でも合格できました!

田島 理奈さん(通学受講)

<海外経験なしで通訳ガイド試験にチャレンジ>

 中学時代に授業で初めて英語に接して以来、英語が大好きになり、それからというものNHKラジオの英会話講座をほとんど毎日聴き続け、大学では英語学を専攻しました。しかし、留学や海外生活の経験は全くなく、大学時代に英検準1級を取得したものの、自分の英語力にはまったく自信が持てませんでした。

 そんなとき通訳ガイドという職業があることを知りました。日本の文化を訪日外国人に正しく伝達する、いわば民間の外交官のような役割を担う通訳ガイドはとても魅力的に思えました。でも、通訳ガイドになるためには難関の国家試験に合格しなければなりません。留学もしていない私にはきっと無理だろうと最初は思いましたが、もし帰国子女でもない日本人が合格すれば、それはそれでかっこいいのではないかと考え、絶対に通訳ガイド試験に合格してみせようと思うようになりました。

<1次英語筆記試験対策>

 最初の2年間は、試験自体をまだまだ甘く考えていたようで、勉強にも真剣味が欠けていて、当然の報いとして2年連続1次試験は不合格。このままではいけないと思い、友人たちの間で評判の良かったCELに入学しました。

 噂に違わずCELでの授業は素晴らしいの一言につきます。古い教材の使いまわしは一切なく、毎週出される2つの長文読解問題や英作文問題は非常に解きごたえがありました。それに何より、江口先生の知識の豊富さには感心させられます。英語についてはもちろんのこと、課題の長文の内容に関する背景知識等もお話しして下さるので、2時間の授業はとても内容が濃く、全く飽きませんでした。

 私はフルタイムで働く会社員ですので、とにかく勉強時間は自分で創り出す努力をしました。せっかくの授業が無駄にならないように、予習だけは一度も欠かしたことはありません。通勤時間が片道2時間もあったので、行きと帰りの1時間ずつは必ず座って眠い目をこすりながら勉強し、会社の昼休み1時間も勉強時間に充てました。また、会社のemailに時事英語のメルマガを受信して、仕事の合間にこっそりチェックしたりしました。日曜日は、自宅の近所の図書館でほとんど1日を過ごしました。試験直前のCEL夏期コースでは、本試験問題とほぼ同じ形式の問題が教材だったので、本番の試験のつもりで実際の試験開始時刻の午前10:00から2時間で答案を作成する練習をしました。

 そのような努力の甲斐もあってか、CELで勉強を開始して1年後に1次試験に合格することができた時には、一山征服した気分でたいへん嬉しかったです。

<1次試験日本地理・歴史・一般常識対策>

 2004年度から試験形式が変わり、1次試験の際に英語筆記試験に加えて、日本地理・歴史・一般常識の試験も行なわれることになりました。2003年度の2次試験で不合格になり、再び1次試験からのふりだしに戻った状態であった私は、むしろこの新試験形式は大歓迎。だって今回1次試験に合格すれば、たとえ2次試験で不合格だったとしても、次回1次試験は免除になるのですから。

 そのため、とても前向きに試験勉強にもとり組めました。日本地理・歴史・一般常識対策コースでも、江口先生の授業は非常に楽しかったです。特に歴史に関しては、学生時代は単なる年号と出来事の羅列に過ぎませんでしたが、江口先生の授業を聴いていると、まるで一つ一つの絵に生命が吹き込まれて動画となって歴史の物語が流れていくような感じでした。おかけで日本史にますます興味が湧き、歴史の漫画本を読んだり、日本美術の展覧会があると直接足を運ぶようになりました。基本的に、地理・歴史・一般常識の試験は、「旅に出たくなる地図」と「図説日本史」を参照しつつ、CELのワークブックをくまなく勉強すれば充分に対応できると思いますが、一方で、常日頃からさまざまな話題にアンテナを張っておく姿勢も重要でしょう。

<2次試験対策>

 先ほど申し上げましたとおり、私には留学やホームステイ、海外生活といった経験が全くなく、英会話は苦手だったので、1次対策コースと並行して迷わず2次対策コースを受講しました。

 Dan先生の授業は、適確かつ厳しく、毎週の予習資料はかなりのボリュームがあるし、他の受講生の方々は明らかに私よりも流暢に話していて、最初私にとって2次対策の授業は苦痛以外の何物でもありませんでした。でも、極力恥をかかないように予習は完璧にし、あらかじめ英語でまとめた意見を暗記して、それを発言することから始めました。

 このようにしてDan先生の指導の下、徐々に英語を話すことに慣れていく一方で、通訳ガイド 試験受験を考える以前は興味すら持つことのなかった能や狂言、歌舞伎などを実際に観に行くようになりました。自分の世界が広がって、話題が豊富になるにつれ、気がつくとDan先生の授業を心から楽しんでいる私がいました。そして、少し英会話がさまになってきたところで初めての挑戦となった2003年の2次試験でしたが、結果はあっさり不合格。

 私はこのとき、本当に越えられない壁にぶち当たったと思いました。やはり留学経験がないと合格レベルの英会話能力に到達するのは無理なのだろうか、発音がよくないのだろうかと。しかし、ここで私を救ったのは『もうだめだと思ったとき、あともう1歩前に進む努力をしてみよう。そうすれば違う何かが見えてくる。』とある人が教えてくれた言葉と、『日本人は決してネイティブにはなれませんし、なる必要もありません。日本人らしい英語を話せばよいのです。』というCEL最高経営責任者の曽根さんの言葉でした。

 『違う何かを見る』ために、私は再度Dan先生の2次対策コースを受講し、2度目の2次試験挑戦となりました。直前対策のIntensive classesにも10回以上参加しましたが、今回違った点は、一緒に受験するCELのクラスメートと協力して試験に臨んだ点でした。CELでは本当によい戦友に恵まれ、2次試験の面接練習のために、戦友たちと何時間もカラオケボックスにこもったり、試験当日には何人かで試験の集合時刻より早めに集まって直前まで練習しました。

 本番では、なんと直前に練習した「忘年会」の応用で話せる「新年会」についての質問をされたので、落ち着いて応答でき、晴れて合格できました。さらにうれしいことに、CELのカラオケボックス仲間も見事全員合格しました。

<通訳ガイド試験の勉強で得たもの>

 通訳ガイド試験は『勝って奢らず、負けて腐らず』の精神を持つことの大切さを私に教えてくれました。試験に合格したからといって慢心することなく、さらに勉強を続ける努力は必要だし、合格したのも決して自分一人の力ではありません。勉強以外の負担を極力減らし、勉強に集中できるように協力してくれた両親、懇切丁寧な指導をしてくださったCELの先生方やいつも温かく見守ってくださったCELスタッフのみなさま、私に元気を与え、くじけないようにひっぱってくれたCELの戦友達には本当に感謝です。

 また、合格するまでには何度も失敗しましたが、決してそこでめげてはいけないこと、失敗から必ず何かを学んで成功への糧とすることの重要さを思い知らされました。そして何より、通訳ガイド試験は私に自信を与えてくれました。これまで私にとって留学やホームステイの経験がないことが非常にコンプレックスでしたが、通訳ガイド資格を手にした今、逆にそれが誇りとなりました。

 通訳ガイド試験に巡り会えたことに、CELで学べたことに、素敵な友達に出会えたことに、私の人生に輝きを与えてくれたことに、全てのことに多謝!