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通訳ガイド試験合格者の声
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<2005年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声あきらめずにたどり着いた合格の頂き

新海 美樹さん(Internet・通学受講)

<異文化の価値観に触れて>

 通訳ガイドを目指したきっかけは漠然としたものでした。子供の頃ドイツに住んだことがきっかけなのか、異文化による価値観の違いを、ずっと興味深く思ってきました。日本ではバスや電車の中で、大人が子供に席を譲ってくれたりするのに、ドイツでは子供が席に座っていると目の前に立っているおばあさんから「どきなさい」と叱られる。子供を大事に考える社会と、大人を尊重する社会との違い。自分を取り囲む価値観は絶対ではなく、場所によって価値観は変わる。じゃあ、世界にはどんな価値観があって、日本はどのような価値観で、私はどんな価値観でいたいのか…。そんな想いで、大学以来、異文化に触れる旅を大いに楽しみ、そんな価値観の違いについて自分なりに主張したいことがいっぱい出てきたのに、それを外国人に英語で的確に説明できないことを常日頃からもどかしく思っていました。

 そんな時、出版社での仕事を辞めて、「自分が本当にやりたい仕事は何だろう?」と考えたとき、仕事だったら「通訳ガイドかな」という想いに集約されていきました。通訳ガイドという仕事は、英語を話すことによって様々な国の人と自由にコミュニケーションできるという「外」に向かうベクトル、自国を知るという「内」に向かうベクトルがあって、仕事の枠を越えて無制限に自分の幅が広がる希有な仕事に思えたからです。ただ、仕事で自己実現をするという考え方自体に冷めてしまっていた私は、始めは好きな英語サイトの記事をプリントアウトして、知らない単語を調べるといった程度の気ままな勉強しかしていませんでした。試しに通訳ガイド試験を受けてみたところ、当然のことながら、全然歯が立ちませんでした。

<CELと出会って>

 勝手気ままな勉強ではやはりダメかなと悟り、英語学習に打ち込める状況が整ったこともあって、思い切って、CELで通信受講を受けることにしました。CELを選んだのは、単に試験に合格するだけではなく、実践で通用する本当の英語力を身につけるという考え方に共感したからです。また、通訳ガイド一次本試験の模範解答を複数の学校から入手して比較してみたところ、一番説得力のある模範的な解答・解説だと感じたのも、CELに決めた理由の一つです。2001年秋のことでした。

 受講を始めた通訳ガイドコースでは、江口先生の助言通り、長文を全訳し、模範解答と照らし合わせて、解答と自分の和訳が違うところは何故違ったかを確認していきました。名詞だと思っていた単語に動詞の働きがあったり、思いもよらない熟語があったりといった、自分にとって発見といえるものをノートに貯めていき、何度もこの「発見ノート」を見直して勉強しました。この作業を続けていくことによって、長文読解力が徐々についていくようになりました。江口先生は、emailでの私のささいな質問にも、いつも素早く丁寧に答えてくださいました。

 CELで勉強を開始して最初に受けた2002年度は、一次試験不合格でした。いくら集中して勉強したとはいえ、英検2級程度の実力から初めて、短期間で合格するのはやはり無理でした。

<真剣な取り組み開始>

 その後半年間は脱力してまったく英語に触れませんでした。少しやる気になったのは春頃でしょうか? ただ3ヶ月間集中して勉強しても挽回はできませんでした。

 その年の秋、大学時代に塾のバイトをしていた時にお世話になった塾長のところに遊びに行きました。通訳ガイド試験のことを話すと、私の性格をすっかり見抜いていて、「合格しないのもうなずける」といいました。「時間をかけてもお金はかけないから。十倍投資すれば、必ず十倍になって戻ってくるよ」。この塾長のアドバイスの意味を自分なりによく考えました。

 そして2003年の秋、CEL通訳ガイドコースを、1次対策をInternetで、2次対策を通学で受講開始しました。2次対策コースに参加するのはとても勇気が入りました。なぜなら、これまで1次試験対策の勉強だけで、ふだんからまったく英語で会話をしたことがなかったからです。2次対策コースに参加されている方々は、前年に一次試験を突破し、再度今年挑戦しようという向上心が強く、また意志強固の人が多く、私は大いに刺激を受けました。と同時に、彼女たちがいかに英語に打ち込んできたかを知り、自分の甘さを感じました。

 もともと自分の意見をいうのが好きな私にとって、色々な方の生き方や考え方に触れられるDan先生の授業は楽しいものでした。 また通訳ガイド2次試験の対策として、Dan先生の教材と授業は十分なもので、これをこなしていけば2次対策は万全という気がしました。CELで知り合ったクラスメートとカフェに行って、Dan先生の教材をたたき台に、日本事情について英語で説明し合ったりもしました。これはとてもいい思い出です。

 2004年度から日本語筆記試験が一次試験に組み込まれて、勉強はさらにハードになりました。私は本試験2ヶ月前まで、日本語筆記試験については何の準備もしていませんでしたので、最後の2ヶ月間は日本歴史と地理を覚えるのに必死でした。今まであまりにも英語漬けだっただけに、逆に日本の歴史を学ぶことは私の好奇心のアンテナを刺激しました。それまではまるで目に入らなかった遺跡調査などの新聞記事も、名前を知っているというだけで興味が湧いてきたり、「その時歴史が動いた」などのTV番組が面白くてたまりませんでした。このように、2004年は通訳ガイド試験対策の勉強に打ち込んだ1年間でした。

 こうして迎えた2004年の本試験。試験前10日間はプレッシャーで一杯になりました。これまでこんなにプレッシャーを感じたことはありませんでした。そして、結果は、残念ながらまた不合格でした。

 

<蓄えた実力で、ついに合格!>

 ここまでやってきて、もうあきらめることはできませんでした。もう一度‥と気持ちが固まる一方、2005年春、外資系の会社に転職して、業務に忙殺される日々が始まりました。英語の勉強がままならぬまま本試験を迎え、不安で一杯でしたが、試験に出題された内容は、CELで以前に勉強したことばかりでした。語彙問題で出題された「単身赴任」も、江口先生の教材を思い出しつつ、模範解答はこんなのだったかなとか、この単語は2年前に覚えたものだとか、そんなCELでの勉強を想いながら問題を解いていました。結果は、合格。通訳ガイド試験合格に必要な実力は、CELでの勉強で充分に身に付いていたのです。

 2次試験対策は、1次試験合格を知ってから、大急ぎで再開しました。2次試験の場合、次の年にも受験できるという安心感から、リラックスして準備できました。合格すれば嬉しいし、だめならば、もう1年話すことのみ集中して勉強できるからです。

 結局いいことは続くもので、合格!! 長い長い道のりの最後に「合格」というシールを貼ることができました。江口先生、Dan先生、曽根さん、田中さん、CELスタッフのみなさま、本当にお世話になりました。これまでの足跡を知っていただいているだけに、一次試験合格の時や合格祝賀パーティーの時に、一緒に合格を喜んでいただけたことは決して忘れることのできない素晴らしい思い出です。

 計画性のない私が合格できたのは、CELの先生方の熱心なご指導はもちろんのこと、「通訳ガイド」という仕事の魅力に対する漠然とした確信と、くねくねした道を歩こうと目的だけは見失うまいという頑固な性格の賜物かと思います。

 この通訳ガイド試験に合格するために打ち込んできた数年間、私の人生にも色々なことがありました。この場を借りて、私のstruggleを知っている方々に伝えさせてください。

「ついに合格したよ。自分のやり方で何とかなったから、また一歩一歩、歩いていくね」と。



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