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通訳ガイド試験合格者の声
<2007年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声CELの授業で日本の魅力を再発見

大美 典子さん(通学受講)
>>受講歴 通訳ガイド1次コース通訳ガイド2次直前セミナー

■ 日本事情を英語で説明できる力をめざして

 これまでのキャリアやバックグラウンドを生かしつつ、どこか「違う場所」で自分を試してみたくなり退職、「人と関わる仕事の経験」と「英語ブラッシュアップ」の接点でいき当たった『通訳ガイド』に興味を持ちました。国家資格であることも初めて知りました。目標なく通っていた英会話スクールでは年数ばかりが過ぎ伸び悩んでいましたが、ちょうど担当講師が替わったことで俄然やる気モードに。そこで日本事情に関して質問され、満足に答えられない自分を恥ずかしく思ったことをきっかけに、英語で日本を説明する勉強をしたら一挙両得、自分に足りないものを得、望んでいる英語力がつくのではと思いました。

 そこで、少しハードルは高いですが、ぶれないよう「通訳ガイド試験」に目標を定め、地道に勉強できる学校を探すことに。たまたま2006年度1次試験が終わった頃でしたので、複数校で模範解答・解説会に参加、印象のよかったCELで《日本事情コース》を体験受講しました。盛りだくさんの内容、レベルの高さ、テンポについていけるだろうかと正直怖気づきましたが、ただ試験に受かる為のテクニックを学ぶのでなく、「本物の英語力を身に付ける」というCELのスタンスが私の望んでいたものとピッタリだと感じたので、急ぐ道ではない、腰を据えてじっくり力を付けていこう、とCELを選びました。スタッフの方に相談、納得いくまで説明を受けました。途中で挫折しないように、9ヶ月間連続の1次試験パーフェクトプラン(通学受講)を選び、2006年12月に《英語Basicコース》と《日本事情コース》からスタートしました。

■ 密度の濃いCELの授業

 CELの授業についていくのは必死でした。毎回とても内容が濃いからです。江口先生からは「復習が不十分と思っても、とにかく前に進むこと。挽回できる時期は巡ってきます。予習にも時間をかけ過ぎないように。今は浅く概要を掴めばOK、春から深めていきましょう」というアドバイスでした。《Basicコース》は、英語1次筆記試験の課題が広くやや浅めに盛り込まれたコースで、これからの勉強の大局がつかめます。《日本事情コース》では、毎回違う日本に関するテーマの解説があり、それに関連する英語の長文読解問題、そして地元のケースや自身の見解を求められる設問と、時にはそれをクラスで発表します。回答に対して更に先生から問いかけがあることも。その時のやりとりがまさに2次面接試験の練習だったわけです。さらに、日本地理/歴史の導入問題までも組み込まれています。稚拙な回答に、穴があったら入りたいと思う時も多々ありましたが、Great!とかなりおまけ気味の江口先生のお言葉に随分と励まされました。いくら課題が大変でも、日本の魅力たっぷりにガイド試験全般に関わるたくさんの情報を、惜しみなく与えて下さるこの贅沢な授業には、何をおいてでも出席したいと思うほど楽しかったです。無料Internet受講や貸出CD-ROMで授業を何度も聴きなおし、2次試験直前にもおおいに役立てました。

 春からは《英語Standardコース》と合わせて日本地理・歴史・一般常識各科目が順次スタート。《英語Standardコース》の教材は想定される試験問題で構成されており、本試験時間と同じ2時間で解いた上で授業に臨みます。回を重ねるうちに解答手順や時間配分に慣れてきました。レベルも本試験より少々難しめとのこと。毎回江口先生が直前に選ばれた新鮮なトピックの記事が組み込まれていて、コースを修了した時は、もう講義が伺えない事を本当に残念に思いました。英語に関しては、ジグソーパズルのように散らばってしまっていた知識が徐々に正しい位置に収まり、繋がっていく気分でした。《地理》は取っ付き易かったものの、大の苦手《日本史》は消化しきれず、8月に入って《直前コース》の教材である演習問題を何度も何度も繰り返し解きながら、ワークブックの「年表」とサブテキストの「事件簿・人物伝」へ自分なりに書き込み作業を重ね、少しずつ理解を深め記憶を定着させました。江口先生がいつもおっしゃっていたとおり「暗記も必要ですが、まずは日本歴史の流れを掴む事が大切です。歴史上の事件は、いずれもそのことが起こる時代のうねり、必然がある」ということが、授業を受けていくうちに実感できました。日本史は、この必要最小限に薄く削ぎ落とされたCELの教材を江口先生の講義で色づけしていけば、落ちこぼれの私にも理解できると確信し、挫折せずに近代史まで辿り着きました。CELの教材だけで受験しました。《一般常識》は一番後回しになってしまいましたが、教材を読み込み、気になった事はネットで調べ、新聞を注意して読む程度でした。

■模擬試験

 私は文章を読むのが遅く、長文読解が一番苦手。いつも試験時間が足りなかったのですが、和文英訳でコンスタントに及第点を頂けたことは自信になり、時間配分の目安になりました。解答解説の授業では、試験で求められるポイントを的確に教えて頂けます。また、偏差値や順位も出るので励みになりました。授業では本物の英語力の蓄積、模試では試験合格のテクニック、と割り切って勉強できました。日本地理・歴史・一般常識クラスでは小テストがあり、これを目処に暗記するよう心掛けました。

■1次試験本番

 ぎりぎりまで迷いましたが、当たって砕けて来年のたたき台に、と出願。8月は日本史の暗記に没頭。「もうこれ以上覚えられないと思っても案外入るものです」という江口先生の言葉は本当でした。1次試験では、苦手だった日本史が最も手応えよく、試験中にもかかわらず思わず熱いものがこみ上げました。今年度から日本地理・歴史・一般常識の本試験問題が持ち帰れたので、3科目の合格基準点クリアはほぼ確信できましたが、英語は筆記試験、どう採点されるかはわかりません。とにかく1次試験までの9ヶ月間を走り続け、試験終了と共に精根尽き果ててしまいました。

■ 2次試験対策

 CELでは、1次試験の4日後!からすぐに2次試験に向けての大変魅力的なクラスが用意されていましたが、私にはもう余力なく、ゴールで倒れこんだマラソンランナー状態。すぐにはどうにも取り組めませんでした。今年は1次試験まで辿り着けたこと、英語不合格でも、来年はその他の科目は免除になるかな、というだけでかなり満足してしまいました。9月は全く勉強から離れ、10月になってぼちぼち日本事情コースを復習、ノートにまとめながら自分なりに暗唱してみたりしていました。

 11月に入ったら《2次対策Intensive class》受講はmustと思っていましたので、週1ペースで4回受講。1回目はまるで心構えが出来ておらず、Dan先生も呆れられたのでは?と思うような、2次試験がどういう試験なのか全く理解出来ていない悲惨さ。その上、リスニングには多少慣れているつもりでしたが、馴染みのない言い回しもあったりで質問の意味すらとれず、「これはまずい」と思いました。

 1次試験合格とわかり、本試験10日前でしたが慌てて《2次試験の気になる点すべて教えますセミナー》に参加。江口先生に「今からやるべき事」をポイント絞ってお話し頂き、気が引締まりました。8月の最後の授業以来久しぶりに伺ったテンポ良い先生のお声で再びスイッチが入りました。最後の一週間はやればやるほど、秋に何を準備すべきだったのかがこの期に及んでクリアになり余計に焦りましたが、整理した項目だけでも丸暗記でなく自分の言葉でoutput出来るようにと思いました。セミナーで伺ったCEL卒業生の方の経験談を参考にICレコーダーを利用、自問自答を吹き込んでみては間の開き過ぎや口癖を直すように練習しました。最後の受講は試験5日前でしたが、Ian先生が「背伸びしなくても、今自分にある語彙力でも説明できるはずですよ」と自信を持たせて下さるように温かく送り出して下さり、随分と気持ちが楽になりました。

■ 2次試験本番

 自信があったわけではありませんが、不思議と家を出る時すがすがしい表情をしている自分に気付きました。前日CELから送られてきた”Have fun and good luck”メッセージを思い出していました。直前の追い込みでいっぱいいっぱいになっていた時に「ここまで来たら英語はともかく、2次試験は試験官との会話のキャッチボールであることを今一度思い出し、ご自身も面接試験を楽しんで来て下さい」とあり、ふと気が軽くなったのです。こうして折に触れて江口先生から頂く言葉が、私のその時の気持ちにぴったり添っていて、長年多くの受験生を見て来られたご経験の賜物と思いました。

 2次試験での質問は次々想定され、考え出したらきりがありません。ただ結果的に、inputは1次までの勉強が肝心と思いました。本番では気の利いた事は言えませんでしたが、質問に対してその場で感じた事や思いついた事が自然と口をついて出て、短くとも自分なりの言葉で答えられました。ぼろぼろだったCELでの模擬面接クラスと比べると、本番が最も会話のキャッチボールになっていたと思います。幸い、質問の取り違えや答えに窮する質問もなく、身振り手振り表情などを通して、緊張しつつもそこに臨んでいる幸せな気持ちが出ていたようにも思います。

■ CELに全幅の信頼を寄せて

 初受験、そして生来の不器用さから、色々な情報にあまり振り回されずCELで教えて頂いた事だけを消化するよう心掛けました。使用した教材はCELのものだけ。そして、とにかくひたすら寸暇を惜しんで『Japan:Then and Now 英語で語る日本事情』(江口裕之・Dan Dumas先生共著 The Japan Times社刊)のCDを繰り返し聴き続け、音読しました。キッチンに立っている間、買物中、聴きながら寝てしまい、朝までリピートという事も。

 試験を終えた帰り路、学習専用になってしまっていたipodで久しぶりに音楽を聴けるんだと気付いた時、結果はともかく・・・、小春日和、久しぶりに寄り道した公園で落ち葉を踏みしめながらお気に入りの曲に浸り、走り切れた爽快感と充実感でいっぱいになりました。しわ寄せを食らっていたはずの夫も、私の1年間の勉強ぶりに感心し労ってくれ、2ヵ月後の合格発表の朝は官報ネット版をドキドキしながら二人で確認、喜び合いました。

 試験勉強も佳境の7月、在外の友人から懇願され南ア出身のご夫人を一日アテンドすることに。初来日をいい思い出にして欲しくて、との事。全くの初体験、初対面でしたので冷や汗もの、事前調査や緊張でもうぐったり。翌日は最後の模試の日で、疲れを引き摺ったまま諦めムードで受けたのですが、なんと結果は初めて一桁順位。彼女はその後も私の受験を応援して下さりメールで交流が続いています。まったくのド素人でしたが大変喜んで頂け、通訳ガイドの醍醐味を味わった私は合格を手にして早速「新人ガイド研修」に申し込みました。微力ですが、楽しみながら草の根文化交流と、更なる勉強を続けていきたいと思っています。

 これからCELの授業をお受けになる皆さま、どうぞお楽しみに!! ご参考になれば幸いです。


本 物 の 英 語 力 を 養 う C E L の コ ー ス
英検1級試験対策を万全に通訳ガイド(通訳案内士)試験対策に確かな実績英字新聞・雑誌・英文ニュースを読める代に聴けるようになりたい方に