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通訳ガイド試験合格者の声
<2007年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声優れたCELの教材と先生に感謝!

鈴木 理絵さん(CD-ROM通信受講)
>>受講歴 通訳ガイド1次・2次コース通訳ガイド2次直前セミナー

CELに出会うまで

 私が通訳ガイドの試験を知り挑戦を始めたのは5年以上も前でした。英語が得意だったわけでもなく、帰国子女でもなく留学もしていない、そして英文科出身でもない私には無謀な挑戦と家族にあきれられたものです。でも、小さい頃から日本や世界の歴史・文化を知ることが楽しくて仕方なく、また時事的な関心もあり、海外で扱われる日本を見るたびに、日本のことをもっと正確に伝えたいなあという思いが強かった私には、とても魅力的な資格でした。

 しかし、現実は甘くなく、通訳ガイドや通訳ガイド試験のコンテンツには興味がありながら、その伝達手段である英語の実力がなかった私は、合格まで本当に時間がかかりました。仕事をしながら、出産・育児と生活はどんどん変化していく中で、なんとか勉強を続けて、3年前に英検準一級やTOEICで800点以上とっていたものの、1級や900点の壁は非常に高く、この真の実力に至らない英語力の頼りなさがネックになっていたように思います。

 2006年度の1次試験で英語以外の3科目は合格していたので、2007年度の1次試験は英語筆記試験のみ受験。なんとか今年で最終合格してしまいたいと思っていましたので、2007年4月、かねがね気になっていたCELの体験クラスに、同じく通訳ガイド試験を目指す友人と参加してみました。

テキストと先生の言葉を反芻しながらの短期勝負

 噂にたがわぬ江口先生のとても密度の濃い、と同時にとても楽しい授業内容に、「ここに来るしかない!」と心は決まっていたものの、どうしても6月までは仕事で時間がとれない。途中からなんて中途半端な受講では無意味かもしれない、でもCELに行かないと合格できないとも思う……かなり悩んだ結果、自分のできる範囲での受講を考え、2007年通訳ガイド1次筆記試験ⅠStandardコースに6月の途中から入会、しかも通信受講なのだけれど模擬試験だけ通学、というプランを、体験受講の際に親身になってカウンセリングして下さったスタッフの田中さんに相談すると、快く応じてくださいました。仕事のスケジュールや試験への煮詰まり感でつらい時に、気持ちよくCEL生活をスタートさせてくださった田中さんには本当に感謝しております。

 CELの予習教材である課題集は、予習に時間がかかります。育児と仕事で制限ある中で私がしたことは、まず、「絶対時間厳守で問題を解くこと」でした。江口先生の「易しい問題でも難しい問題でも、短時間でテキパキと合格点を取れる答案にまとめる」という言葉を意識しながら、苦しくても制限時間内にそれなりの回答を完成させる訓練をしました。

 毎回の課題を予習したものを授業中に自己採点してみると、弱点は英作文であることが分かりました。そこで、課題の英作文だけは何度も何度も繰り返して書いてみました。『日本事情関連・英作文』など、エッセンスがつまった別冊のハンドブック3冊を、もっとしっかりやりたかったのですが、とても時間がなく、『ガイド英作文演習』のみを1回通して書いて、それを暗唱したのみで、後は毎回の授業の課題集を、「予習・CD-ROMで授業受講・復習、時間をおいてもう一回復習」を繰り返すだけでせいいっぱいでした。すばらしい教材がたくさんあるのに活用できず焦ることもありましたが、できないものはできないのです。

 CELで良かったことは、江口先生の授業の素晴らしさに加えて、なんといっても毎回のテキストが充実していたことです。読解、作文、要約、どの問題も内容がとても興味深く、さらにそれぞれが違う形で使えるような(読解や要約の内容を作文で使えるなど)題材ばかりで本当に感動しました。だから気を抜けなかったともいえます。貪欲に内容を吸収しようと思いました。

 実際、授業での読解問題で扱われていた日本の植林事情、杉の問題などを覚えていたので、本試験の英作文の問題にあった「花粉症について~」の英作文を膨らませて書くことができました。別冊のハンドブックには、花粉症についてしっかりとまとめてあったそうですが、とても時間がなくて読んでおらず、それでもしっかり書けたのは授業での問題のおかげです。たとえ数少ない授業回数しか受けられなくても十分効果が出たということからも、CELのテキストの質の高さがうかがえます。

 幅広く奥深い知識と豊富な体験に裏打ちされた江口先生の中身の濃い授業は、通信受講でも十分堪能できました。特に要約問題では、どんな英文であれ何字でも要約は可能であること、さらに何字になろうと内容のもれが一つもない要約ができるということを教わり、自分自身はとてもそこまでは到達できないものの、授業で明かされるそのテクニックにはまさに目から鱗でした。すごい!と一人で興奮してしまうことも何度もありました。

 しかし、いかんせん、勉強時間が足りていないことは自分でもわかっていました。そこで8月最後の2週間は毎朝電車で実家に通い、2歳になったばかりの息子を数時間預けて、自宅に戻り勉強するという毎日でした。時間がないので、英作文を中心に、10分でこれを解く、5分でこれを書く、といった時間しばりが、今思えばとても効果的だったように思います。

 「この時期から総合的な英語力のアップは望めないが、今できることはたくさんある。目の前のことに集中すること」という江口先生の言葉を、頭の中で何度も呪文のように繰り返しながら、ひたすらCELの課題や復習に取り組みました。

 こうして初めて1次試験を通過したときは本当に嬉しかったです。と同時に、2次試験に対する言いようの無い恐怖に襲われました。

2次直前Interview Classで心臓が縮む経験

 1次試験の勉強は何年もしてきたものの、2次試験に関しては初めてのことで、しかも普段英語を話す必要の全く無い環境にいた私は、この直前の2次対策クラスでさえ緊張で失神しそうでした。『英語で語る日本事情』を遅ればせながら購入し、一通り目を通すぐらいで、もうクラスが始まり、一緒に受講したCELの生徒さんの優秀さに、窒息しそうなほど緊張し、どうしようもありませんでした。しかし、ネイティブの先生からの貴重なアドバイスだけはメモして、帰宅後自分のレベルで可能な回答に作り直し、鏡に向かって言う、という必死の2週間でした。回答をジャンルごとにまとめ、そのジャンルの大きな部分(日本文化とは、など)から細部に考えが移行できるよう、目に見える英語のチャートを急づくりもして、それをもとに話す練習もしました。

 クラスでのネイティブの先生からの質問は、型通りのものだけではなく、1つの話題で深く掘り下げた質問もあって、何度もパニクり本当に身の縮む思いがしましたが、おかげさまで本番ではなんとか沈黙なく、笑顔で乗り切れました。一発で2次試験を突破できたのは、本当にCELのレッスンでの洗礼の賜物です。

 もう一つ、2次試験を受けるに際してメンタル面で非常に役に立ったのが、曽根先生による二次対策セミナーでした。「(二次試験は)外資系企業の面接試験である。ビジネスアタイアーで」とのアドバイスに始まり、 「求められているものは流暢な英語だけではない。通訳ガイドとしての適性を判断する人物考査も重要」という指摘。私の至らない会話力で合格できたのも、この意味を考えて、ひたすら感じよく、完全でなくてもできるだけ興味を持ってもらえる情報提供を、と実践できたからだと思います。また、このセミナーでゲストとして話をされたCEL卒業生の現役通訳ガイドの方が本当に素敵な方で、彼女の雰囲気、話し方、考え方にとても感動し、勇気付けられました。

 こうして2次試験も嵐のように過ぎ去り、今できることは自分の作戦通りやりきったと思いながらも、面接試験での至らなかった点が折に触れては頭に浮かぶ合格発表までの2ヶ月弱でした。1/31の最終合格発表日、合格の知らせに、喜ぶというよりは、じんわり涙したものでした。

優れたCELの教材と先生に支えられた合格

 私はCELの素晴らしい教材を活用しきったとはとても言えません。でも6月の、7月の、8月の、そして11月の今の自分に一番必要なことを学ぶのに最適な教材や授業がCELにはあり、もったいないと思いつつも、状況に応じて取捨選択して集中できたことが自分なりの勝因だったと思っています。

 政府のVisit Japan キャンペーンの方針で、2007年度も合格者は激増しました。自分の力を省みても、合格を手に入れた今、本来通訳ガイドに求められている実力がついているとは言いがたいことを実感しています。読み書きはともかく、会話力は、CELの2次試験対策の特訓で非常に鍛えられた気がしますが、プロとして仕事をするにはまだまだ。

 しかし合格は、これまでの楽しくもつらく長い道のりに、ささやかな自信とともに、一つの終止符を打ってくれました。今後は、頑張ってきた自分を思い出しながら、本当に必要な力をつけていけるよう、続けて励みたいと思います。

 これからは当初自分が考えていた将来の夢に、現実としてこの資格を組み込んでいけることが本当に嬉しいです。家族も本当によく協力してくれました。同じ通訳ガイド試験を目指す友人たちにもいつも励まされました。皆にありがとうと伝えたい気持ちでいっぱいです。

 そしてこれまでの長い試練に、一つの大きく喜ばしい成果---通訳ガイド資格取得!をもたらしてくれたCELには本当に感謝しています。どうもありがとうございました。


本 物 の 英 語 力 を 養 う C E L の コ ー ス
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