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通訳ガイド試験合格者の声
<2007年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声CELが開けてくれた通訳ガイドへの扉

柴田 富恵さん(通学受講)
>>受講歴 通訳ガイド1次コース通訳ガイド2次直前セミナー

<日米の友人に後押しされて>

 通訳ガイド試験は難しく、合格率は極めて低い事、さらに実際の通訳ガイドの仕事はハードである事は、ずぅと以前から知っていました。そんな試験に挑戦する気になった最大の要因は何だったのか。先ず受験者への年齢制限がないこと、そしてこの仕事がコンピューターと時間を共有するのではなく、あくまでも人との交流を第一義に進められること。さらに、日本人の友人からは、“通訳ガイドは貴方にピッタリよ”、と励まされ、アメリカ人の友人からは、“You are a born teacher”と言う悪魔の囁きに似た言葉が、仕事から離れてホッとはしたものの、何か物足りなさを感じていた気持ちとともに、通訳ガイド試験に向かわせる事となったのではないかと思っております。

<高齢受験者となって>

 何十年振りかの受験勉強は正直大変きついものでした。この歳になって、強い決心で通訳ガイド試験に臨んでも、目標達成が難しいことは、2007年度の年齢別合格者統計がよく表わしていると思います。其れによりますと、合格者は30代、40代、50代の方々で8割強を占め、私が属する60代は、わずか5.1%となっておりました。

 単純に考えて一年に一つ何か知識を習得したとしましたら、30代の方と60代では、後者が30以上豊かな知識を持っていると言う事になります。しかし現実はそうは上手く行かない事を、この試験結果が如実に示しています。我々世代の試験に対する最大の弱点は、集中力及びその集中力の維持の難しさにあると思います。仮にいかに十分な知識力や英語力があったとしても、それが限られた時間内に十分発揮されなければ、合格は夢に終わってしまうからです。

<すべてに行き届いたCELの授業>

 CELの授業は、すべてにおいて非常に良く考えて構成されています。

 まず、一次の英語筆記試験問題の山場は第一に要約問題ですが、ご存知の様にこの問題は単に意味を理解するだけではなく、それを与えられた字数で表現しなおすと言う大変難しい問題です。何方もそうかもしれませんが、私も緊張しますと手が震えたり、簡単な漢字が出てこなかったり、又焦って全部を書き直そうとして、更に惨めな結果を招いてしまう等、実際の試験で配点が高いだけに、何としてもマスターしたい問題です。CELでは、要約問題に対する基本的な取り組み方、即ち何を残し、何を捨てるかを十分理解することを江口先生から徹底的に教えていただきました。予習の段階でも、常に時間を意識して、緊張した状態に自分を置いて問題回答にあたり、徐々に鍛えられて行きました。それにより、試験と言う非日常的状況におかれた場合も、何とか及第点を頂けるレベルに到達可能になれたと思います。

 次に、CELの教材が大変up-to-dateなものを提供している点です。ほんの一例ですが、今日本のみならず世界の金融市場を混乱に陥れる原因となった” sub prime loan”は、昨年の極めて早い時期に教材の中にお目見えしていました。今を意識した教材は“一般常識”の問題への理解を深めるばかりではなく、二次対策としても有効でした。

 更に、私が一番心強く思った事は、CELでは模擬試験の英作文部分(日本事象と和文英訳)が、ネイティブにより採点されていると言う点です。日本事象の部分もかなりの量の英文を書く事が要求されています。長く生きた者の強みで、問いに対してある程度の知識があったとしても、それをどう展開させて行くのか、更に自分の日本人英語(留学経験ゼロ、完全なmade-in-Japan English)で大丈夫なのかを、しつかり評価していただく事は、とても貴重な経験でした。ここでの体験が、即二次試験対策に応用できた事は言うまでもありません。

 試験問題の最後に陣取る和文英訳も、日本語独特の表現が含まれています。その部分を暗記し続ける事は、少なくとも私には不可能でした。CELの授業で‘耳にたこ’級に繰り返された、文全体の中でその部分をどう解釈し、それを自分の言葉で、簡単な英語表現で表わすと言うプロセスを経る事なしには、満足のいく点数を勝ち取ることは難しかったでしょう。

<一次試験を終えて>

 CELでの訓練のお陰で、本試験の時間配分は余裕をもって出来たと思います。又これもCELの特徴だと思いますが、日頃の授業及び模擬試験で自己採点方法を身に付ける事が出来たので、本試験の解答が出た時点で、かなり正確に自分の得点を予測可能になり、その為二次対策にもいち早く取り組めると言うことになります。CELの本試験解答・解説セミナーでの私の点数予想は、思った以上に良いものだったのですが、何時も点数が良かった英文和訳でのミスが頭から離れず、花びら占い宜しく、発表までの日々は“受かっている”、“落ちた”、“落ちたかも”、“受かっているわ”が堂々巡りする日々でした。

<二次試験に向けて:1次試験発表前>

 発表までの2ヶ月間は、昨年2月末に他界しました母のお墓や、納骨その他の整理、また義理の兄のパプア・ニューギィニヤ墓参などで過ぎていきました。この期間意識的に行なった事、それはリスニングの強化です。出来る限り色々な英語、特にインタービューを聴くことでした。受験者数の急激な増加により、外国人試験官の出身国も多岐に亘るとのこと、まず質問が理解出来なければ始まらないと考えた為でした。

<二次試験に向けて:1次試験発表後>

 まずCELの“通訳ガイド2次試験の気になる点全てお答えしますセミナー”を受講しました。限られた時間の中で“出来る事と出来ない事”、“しなければならない事、どうにかなりそうな事”等々、二次試験で求められている事を総体的に整理することが大切だと思ったからでした。ここでの内容は、期待に十分応えてくれるものでしたし、CEL卒業生の現役通訳ガイドの方の正直なアドバイスも非常にありがたいものでした。

 次に受講した二次試験対策クラスは、4人一組で進められて行くのですが、他の方々の意見や解釈を聞かせて頂いたり、又答えに詰まった時、夢にも思わなかった問題で頭の中が真白になった時など、どの様に対処すれば良いのか等、大きな力になるものでした。講師の方々の顔ぶれも様々で、本試験の面接さながらの緊張感をクラスで体験できた事も、有意義だったと思います。

<これからの想い>

 多くの合格者の方々は、十分な研鑽を積み、英語も更にレベルアップしてから通訳ガイドとして活躍の場を考えています、と言うお話を伺うにつけ、私もそう有らねばと思う一方で、もし若い方々の様に、5年、10年と研鑽を重ねていては、実際に通訳ガイドとして働くことなくこの世を去らなければならないであろう自分に気が付きました。

 でも、ある統計に依りますと定年後亡くなるまで8万時間も与えられているとの事です。ですから今は、幸運にも得たこの資格を通して、様々なことをなるべく多くの方と共有出来たら、という想いを高く掲げてやって行きたいと考えています。


本 物 の 英 語 力 を 養 う C E L の コ ー ス
英検1級試験対策を万全に通訳ガイド(通訳案内士)試験対策に確かな実績英字新聞・雑誌・英文ニュースを読める代に聴けるようになりたい方に