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通訳ガイド試験合格者の声
<2008年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声通信受講でもCELの魅力を実感!

渡邉 緑さん(通学受講・CD通信受講)
>>受講歴 BuildupR&Lコース通訳ガイド1次・2次コース通訳ガイド2次直前セミナー

<2002年からの学習スタート>

 私が「英語の通訳ガイド資格を取りたい」と思い始めたのは、2002年、かれこれ7年も前のことです。当時は外資系企業に勤務しておりましたが、外国人の上司は流暢に日本語を話せる人が多く、私は甘えから、つい日本語で会話をしていました。必要に迫られて英語を話す時は、しどろもどろで、どうにか話を通じさせようというだけで精一杯でした。

 その頃CEL英語ソリューションズの広告を目にし、何か惹かれるものを感じました。江口先生の授業は以前に受講したことがあり、適度なスピード感のある授業がとても印象的だったのです。あの江口先生の授業ならきっと面白いはず、せっかく英語を勉強するなら、通訳ガイドの資格をとりたいと思い立ち、CELに向かいました。スタッフの田中さんにコースの相談をして、まず、Buildupコースから通学受講することにしました。まだ英検準一級にも受かっていなかったので、とにかく基礎固めから始めました。今、振り返ってみると、この頃は基本を大切にする姿勢が欠けていて、無謀でした。Buildupコースの授業内容は大変工夫されたものでした。疑問に思う点を講師の花野先生にお聞きすると、いつも丁寧に答えて下さいました。コースの途中で受けた英検準一級に合格できた時はうれしかったし、やはり、CELで勉強してよかったと思いました。

<2003年~2007年の停滞期>

 2003年の春期からは、通訳ガイド一次試験対策のコースに通いました。実際に江口先生の授業が始まると、予想通り、説明がわかりやすくて、お話も上手で毎回楽しみでした。しかし、コースが進むにつれ、仕事が忙しいからと自分に言い訳をしつつ、予習・復習を十分にしなくなっていきました。ある時ふと気づいたのですが、江口先生の授業が受けられるというだけで、なんとなく満足している自分がいたのです。そうこうしているうちに、2003年の一次試験の日を迎えました。試験はどの問題も難しく感じられ、まだまだ合格にはほど遠いと身にしみました。結果は当然のごとく不合格でした。この一次試験の後、結婚し、新生活が始まりました。自分のペースで勉強できる方がよいと考え、通信CD受講に切り替えました。

 しかし、結婚後、何かと慌ただしく過ぎていく日々の中、仕事も忙しいから勉強なんてできない等と相変わらず自分に言い訳をして怠けるばかり、初心はどこへいったのやら、もったいないことに教材は封を開けずにためこんでいました。2004年、2005年と通訳ガイド試験を受験しませんでした。いずれの年もスタッフの田中さんには電話で、勉強ができずにいる状態で、受験も断念する旨報告しました。田中さんは私のことを覚えておられ、情けない言い訳もじっと聞いて下さいました。「あまり無理はなさらずに、まずはご自分やご家族の生活を優先して、それから、勉強の時間を見つけていきましょう。」というやさしい言葉に、私は救われる思いがしました。それでも、最後に「渡邉さん、乗りかかった船ですからね。」とおっしゃいました。

 2006年5月中旬、妊娠していることが判明し、出産予定は2006年12月末と告げられました。病院からの帰り道、不思議と今までになく気持ちが高ぶって、ガイド試験の勉強を頑張ろうと意欲が湧いてきたのを覚えています。とにかく一次試験を突破したい一心で勉強しました。つわりが軽かったのは幸いでした。フランス語の通訳ガイド資格があるので、日本地理、歴史、一般常識の三科目は免除になり、英語に専念できるのはありがたいことでした。また、出産後はしばらく育児に専念しようと考え、一次試験直前の8月末で、12年間勤めた会社は退職しました。いざ、2006年の一次試験を受けてみると、なんといっても用語問題が難しくてショックを受けました。どうにか回答欄は埋めたものの、自信を持って書けたのは4~5個ほどでした。他の問題はまあまあできたような気もしましたが、出産準備にも気を取られ、二次試験に向けて、うまく気持ちを切り替えることができませんでした。一次試験で燃え尽きた感じでした。11月中旬に一次合格の通知が届いた時は、うれしかったけれど、これからどうしようと急に慌てました。CELの二次対策セミナーを聞きに行き、直前対策クラスを3回受けましたが、完全に準備不足でした。臨月に入って受けた二次試験は失敗しました。

 2007年1月に娘を出産してからは育児に追われる毎日に突入しました。 2007年は一次試験が免除のため、二次試験準備に専念できるはずなのに、高齢出産のためか、想像以上に育児で体力を奪われ、すぐに睡魔に負けてしまう毎日でした。この年は勉強するどころではありませんでした。2007年の二次試験、またしても不合格でした。本当にもうあきらめやめようかと思いました。しかし、以前、電話で田中さんから励まされた言葉が甦ってきました。そう、「乗りかかった船」です。あきらめれば、ラクになるけれど、きっと後悔するはず、それに、娘に対しても恥ずかしいと、気持ちを奮い立たせました。

<2008年、遅ればせながら、初めて通信受講の良さを実感!>

 2008年は、再び一次試験からの挑戦です。2008年の春期コースから、再び通信でStandardコースと日本事情コースを受講しました。受講スタート直前に江口先生の「通訳ガイドコースの賢い利用法」や「二次試験対策の賢い利用法」のセミナーをCDでじっくり聴いてみると、今までの失敗を冷静に振り返ることができました。プレッシャーに押しつぶされそうになった時は、これらのCDを何度も聴き直しました。

 勉強は、育児の合間をぬって細切れで(たとえ数分だけでも)、ちょこちょこと行うしかありません。子供から目を離せないので、すぐに思考が分断されます。答案を書いていても、鉛筆を子供に取られていたずら書きをされたり、教材をびりびり破かれたり・・・。食卓を兼ねた勉強机ではあまりに邪魔されるので、子供が入れないよう柵をつけている台所の調理台で、課題集に取り組んだこともありました。短時間の勉強でも集中ということを心がけました。そして、課題集・解説を机に出せなくても、CDは、時間の許す限り聴くようにしました。

 私が、江口先生の数々の教えの中で、最も印象に残っているのは、「ありのままの現実を受け入れましょう。自分で変えられないことを嘆いてもしかたありません。自分が変えられることならば、最善を尽くして、良い方に変えていきましょう。」といったお話です。受験勉強中には、ことあるごとに、このことばを思い出しました。

 模擬試験は、本来2時間じっと座って取り組むべきですが、連続2時間というのは無理なので、答案作成時間は、合計で2時間になるようにし、2~3日に分けて、1~2題ずつ解答を書きました。模擬試験の結果、英文和訳と要約問題に弱いこともよくわかり、間違った箇所は、試験までの間に何度も見直しました。普段の課題でも模擬試験でも、江口先生の解説は、本当にわかりやすいと実感しました。特に、要約問題の明確な解説のおかげで、自分の読み間違えや論点のとらえ方のずれ等が、はっきり認識できました。

 教材となる記事やエッセイは、選りすぐりのものばかりでした。特に心に深く刻まれたのが2つあります。ひとつは、外国人の方が神道について語ったエッセイで、内容がすばらしく、胸に響く文章で感動を覚えました。もうひとつは、夏期直前コースの最終回で取り上げられた、ドナルド・キーンさんの著書についての記事です。キーンさんの日本に対する愛着の深さを知ることができて、通訳ガイド試験の勉強をしていて、心底幸せだと思いました。

 Standardコースの英作文のオンライン添削も、江口先生からの返信が迅速で、とても丁寧にコメントを書いて頂いて、感激しました。これも何度か見直し、一次試験にも二次試験にもプリントアウトした紙を持参して行きました。

 「時事・ガイド用語リスト」(ハンドブック)は、常に持ち歩き、どこまで覚えたかをチェックしました。ついでに、「これは英語で何て言うのだろう」と気になる言葉を思い浮かべては辞書を引き、余白に書き足していきました。読解問題等でも先生が「この単語は用語問題でねらわれそうです。」等とおっしゃると、書き足しました。こういった覚える作業も、やっているうちに楽しくなりました。

 ひとりで勉強していると、孤独感に襲われたり、堂々巡りの勉強で進歩していないのではないかと落ち込んだりすることが多々ありました。教材を十分活用していないという焦りもありました。江口先生は、「たとえ60~70パーセントの理解度であっても、前に進みましょう。完璧な答案を作る必要はなく、制限時間内で70パーセントできればよいのです。」とおっしゃっていました。その他にも、時期に合った的確なアドバイスをして下さったので、不安感を解消することができました。春期コースがスタートした時、GWの頃、試験一ヶ月前、そして、試験直前と、本試験に立ち向かっていく心構えを、徐々に強く持てるよう導いて下さったと思います。

 2008年は、一次試験の会場へ行く途中、田中さんにお会いしました。激励のことばをかけて頂き、緊張がほぐれました。今まで受験した中では、最もきちんと答案が書けたように思えましたが、それでも自信はありませんでした。9月からは、日本事情二次コースを通信で受講しました。録音された生徒さんたちの話し方がとても上手で、最初は圧倒されましたが、とても参考になりました。CDを何度も聞いては、自分でも言う練習をしましたが、なかなかスムーズに話せるようになりませんでした。ただ、ネイティブの先生方と江口先生のアドバイスはとても有益なものでした。

 一次試験の合格通知が届いてから、直前の二次対策コースに5コマ申し込みました。娘を保育園の一時保育で預かってもらったり、週末は主人に見てもらったりして、通学することができました。本番では、二次対策のクラスで先生がよくおっしゃっていたように、なんと言っても質問の内容を理解し、できるだけ、結論からパッと言うように、説明は、自分が言える簡単な単語を使ってわかりやすくということを心がけました。”Be helpful!”, “Smile!”というのも、先生方がよくおっしゃっていたことでした。にこやかに笑って、やさしい雰囲気を出せるように気をつけたつもりです。面接官の方に対しても、あなたのご質問になんとかお答えしたいですという姿勢で臨みました。しかし、話した内容を思い出してみると、失敗を繰り返した一昨年や昨年と比較して、劇的に上達したわけではありません。正直なところ、後から反省点がいろいろ浮かんできて、また不合格だろうと落ち込んでばかりいました。

<思いがけない合格の知らせにびっくり!>

 2009年1月30日合格発表当日の朝、怖くてホームページがしっかり見られず、自分の番号をすぐに見つけられなかったので、CELオフィス宛に「やはりダメでした。もう一年お世話になります。」という内容のメールを送信して、外出してしまいました。すっかり落ち込んで電車に乗っていると、携帯電話が鳴り、なんと田中さんから「渡邉さん、ガイド試験、受かっていますよ。ホームページよくご確認なさいましたか。」というご連絡を頂きました。呆然としながら帰宅すると、自宅の郵便受けにJNTOからの封筒が入っていました。震える手で開封すると確かに合格の文字があり、うれしさがじわじわとこみあげてきました。今まで、不合格の文字ばかり見続けていたので、すぐには信じられませんでした。自宅の電話から改めてCELに電話し、お礼を申し上げました。出来が悪い上に、おっちょこちょいで、本当にお騒がせしてしまいました。

 この合格通知を頂くまでに、ずいぶん長い時間がかかりました。何度も転び、ゴールを見失いかけながら、やっと辿り着いたとしみじみ思いました。家族はこんな私を理解し、応援してくれ、また惜しみなく協力してくれています。ありがたいことです。

 合格祝賀会にも出席させて頂き、とても楽しかったです。江口先生や皆さんと、Stevie Wonderの”The place in the sun”を合唱した時は、ジーンときました。帰り際、田中さんに、今までお世話になったお礼を言えてよかったです。田中さんは「今日がスタートラインです。」とおっしゃいました。田中さんの一言は、いつも重みがあります。

 CELの通信受講では、英語以外にも人生のヒントも、たくさん勉強させてもらった気がします。魅力あふれる学校です。

<今後の展望と計画>

 今度は英検一級にも挑戦したいと考え、また通信受講で、英検一級一次8ヶ月プランを申し込みました。今は、育児を中心にした生活ですが、たとえ不定期でも、また短時間でも、仕事を再開できる方法がないかを模索しています。出産を前に、退職してから2年半近く経っているので、いろいろリハビリが必要です。そのためにも今年は少しずつ行動していこうと思っています。

 家族の協力を得て、GICSSの通訳ガイド新人研修に参加できることになりました。ついていけるかどうか不安ではありますが、チャンスを与えてもらったことに感謝し、行動の第一歩にベストを尽くしたいと考えています。また、今後は、私と同じような環境で勉強をされている方々とも交流したいと思います。

 そして、江口先生のNHKテレビ新英語講座「トラッドジャパン」、今から放送開始を心待ちにしています。先日テキストとCDの年間購読を申し込みました。主人は毎回録画もしようと張り切っています。通信のCDを一緒に聴いているうちに、すっかり江口先生のファンになってしまったそうです。

 今、娘は2歳2ヶ月になろうとしています。ことばを一生懸命覚えようとしている時期で、そばで見ていると、興味深い言動が数多くあります。何を言っているのかわからないことも多いのですが、意思の疎通ができると本当にうれしそうに笑います。これがコミュニケーションの原点なのかもしれないと感じる今日この頃です。

 CELの先生方とスタッフの方々に、心よりお礼を申し上げます。そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。


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