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通訳ガイド試験合格者の声
<2009年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声1次から2次まですべてに的確な指導をしてくれたCELの授業

亀井 ゆかりさん(通学受講)
>>受講歴 通訳ガイド1次・2次コース通訳ガイド2次直前セミナー

<通訳ガイドを目指すきっかけ>

 英国ストラットフォード・アポン・エイボンのシェークスピアの家を訪れたときのこと、ブルーバッジガイドの方から「シェークスピアの紋章は何かご存知ですか?」と訊かれました。「???」と思っていると、「家の正面の旗をご覧ください」とのこと。なんとそこには“Shake Spear!!”旗には槍がきらめいていました。行き帰りのバスの中でも、歴代英国王室のこぼれ話、名所・旧跡の由来などなど、わずか一日で英国通になった気分で、専門のガイドの方の豊富な知識と話術にすっかり虜になり、『ガイド』という仕事の魅力に初めて気がつきました。

 主人の海外赴任に伴い、ニューヨーク6年、ロンドン4年の駐在生活を体験しました。子供の公園デビューも英語、現地校での教師との面談も英語の世界で、サバイバルイングリッシュが身に付きました。子供の学校でお雛様や鯉のぼりの折り紙やちぎり絵を教え、“Peach Boy”の読み聞かせをし、インターナショナルフードフェアでは押し寿司や焼き鳥をつくりました。そのような生活の中で、日本の文化や風習について、アメリカ人やイギリス人からいろいろ質問される機会がありました。何となくは説明できても、詳しいことや由来までは知らない自分を何度もどかしく思ったことでしょう!!!

 2007年4月に帰国しましたが、子供たちにとって日本は外国で、日本の学校生活に慣れるまで逆カルチャーショックを味わいました。それでも1年経ち、次第に自分の居場所を確立していった子供たちを見て、「私も日本の文化や風習をもう一度最初からきちんと学び直し、それを英語で案内できる仕事がしたい。」と通訳ガイド試験を本気で受けようと考えるようになりました。勤めていた英語塾が2010年1月末で閉校することも受験を決意する後押しとなって、昨年3月に通訳ガイド試験の勉強を始めました。

<CELとの出会い~江口先生に惹かれる>

 英検1級は独学で取得していたのですが、半年で合格を目指すなら通訳ガイド試験のための勉強は絶対一人では無理、と早速通訳ガイド試験対策の学校を調べ始めました。既に1年コースで授業が始まっている学校が多い中、CELには英語筆記試験受験免除者のためのパーフェクトプランがあり、3月から新規開講することがわかり、さっそく無料説明会に参加を申し込みました。メールで問い合わせましたら、すぐに返信をいただき、とても感じがよかったのがCELの第一印象です。

 説明会では江口先生の絶妙なトークにとても惹かれました。「通訳案内士試験に合格することが目的ではなく、通訳ガイドになってからの実践的な知識を身に付けてほしい。」とのスタンスに納得しました。受講日が週1日で午前中だったことも、子供や夕方からの仕事を抱える私でも通いやすく便利でした。「日本史や日本地理の知識ゼロから始めて半年で間に合いますか?」との私の無謀な質問にも、江口先生はにこやかに「CELオリジナル教材のハンドブックやワークブック、スタディガイドをしっかり勉強していただければ大丈夫です。」と確信を持って答えてくださったので、その言葉を信じることにしました。その場ですぐ入会申し込みを済ませましたが、後から英語塾の同僚がCELに通って通訳案内士の資格を持っていることを知り、ますます心強く思いました。

<楽しく学べたCELの日本地理、歴史、一般常識の授業>

 最初の日本地理では、「旅に出たくなる地図」をサブテキストに使って、バーチャル旅行をしているかのような楽しい気分で国立・国定公園を周ることができました。河川や湖についても江口先生が独自の語呂合わせで名称を覚えさせてくださいました。もちろん覚えなければならないことは山ほどありましたが、自分でも日本の世界遺産+候補地の本を買い、豊富なカラー写真を眺めることで頭にインプットしました。夏休みにはまだ訪れたことのなかった飛騨高山・白川郷・金沢・輪島・東尋坊を家族旅行で訪ね、ガイドブックを隅から隅まで読みました。お城や湖・島の形を見ただけでどこなのかわかるようになり、クイズのようでおもしろかったです。

 次の日本歴史は、重箱の隅をつつくような暗記がイヤで、大学受験に世界史を選んだ私にはとてもチャレンジングでした。太古の遺跡から明治・大正時代の歴代首相の名前まで、膨大な内容に頭がクラクラしました。そんな私に江口先生は、「時代背景や、前後する出来事の因果関係、ドラマのように歴史上の一人の人物に焦点をあてる」という思いがけない勉強法を教えてくださいました。歴史の必然性がわかってくると、大局的な流れから一つ一つの細かい出来事を関連づけて覚えられるようになりました。時代ごとの仏像の違いや仏教の宗派の違いなど、今まで気にも留めていなかった世界に、目を開かれる思いでした。個人的には、大河ドラマや歴史小説、英語対訳で読む日本の歴史に目を通しました。ご開帳の善光寺参りや、阿修羅展にも足を運びました。

 難関の一般常識は、「これが一般常識?」と疑うような問題が数多く出され、何から手をつけようかわからない状態でした。政治・経済・時事問題からアニメや芸能情報まで広く深い知識が求められ、自分がどうしようもないバカに思えて悲しくなってしまいました。曽根先生の講義は、「絶対押さえておかなくてはならない事柄」と「誰もがわからず答えられなくてもよい問題」を見分ける術を授けてくださいました。一度では覚えられない年代や場所・数値に関しても、何度も繰り返し問題を出していただいたお陰で、自然と頭に入るようになりました。

<「トラッドジャパン」との相乗効果>

 ちょうど昨年4月から、NHK教育テレビで「トラッドジャパン」の放映が開始されました。講師はあの江口先生、コメンテーターはイギリス人のStuart V. Atkinさん。美しい映像とともに日本の美術や四季折々の風物詩についての英語での言い回しを学ぶことができ、毎週火曜日を心待ちにしていました。江口先生とAtkinさんとの軽妙なトークも、日本文化に関する造詣の深さにただただ感心するばかりでした。2次試験では日光について質問されましたが、直前の「トラッドジャパン」で紅葉がテーマとなり、日光の紅葉を取り上げていたので落ち着いて回答することができました。

<夏期直前対策で準備万端!?>

 7月からはいよいよ全6回の直前対策講座が始まりました。これまでは限定された範囲を学習すれば何とかなりましたが、日本地理・日本歴史・一般常識の3科目を2日ずつ、全範囲を網羅して今までの知識を総動員して解答しなければなりません。過去数年分もの本試験問題を制限時間内に解答することで、本番での時間配分がわかってきました。最初に勉強した地理の知識があやふやになっていたので、ここでしっかり復習することもできました。

 1次筆記試験直前には江口先生から受講生一人一人に試験前日の過ごし方のメッセージが届き、とても勇気づけられました。CELのこのアットホームな雰囲気が私は大好きです。

 1次筆記試験当日は衆議院議員選挙の投票日。生まれて初めて期日前投票を済ませ、立候補者が最後のお願いを連呼する中、試験会場に向かいました。受験者の人数とその年齢層の幅広さに驚きましたが、どの科目も余裕をもって解答することができ、60点の合格点のところ全科目で80点以上正答することができました。まさに江口先生のお言葉の通り、CELのテキストをきちんと勉強し、毎回の講義を受講するだけで筆記試験に合格できたのです!?

<日本事情2次対策コースで度胸をつける>

 筆記試験の合否がわかるのは11月13日ですが、それから2次試験対策をしたのでは到底間に合いません。9月からは2次対策コースを受講しました。それ以前にインターネット受講で日本事情コースを聴講してはいたのですが、Native Speakerから直接日本のことを質問され、マイクを持って答えるのは全く別次元のレベルでした。英語の筆記試験が免除だったため、当然知っているべき通訳ガイド用語の基礎知識が皆無だったのです。

 蕎麦を“buckwheat noodles”ということすら知らずにいきなり郷土料理について質問され、頭が真っ白になりました。毎回テーマが決まっているので、自分でも英作文を用意していくのですが、さらに突っ込まれて質問されるとしどろもどろになってしまい情けなくなりました。江口先生からは「暗記するのではなく、やさしい英語でも自分の言葉でしゃべるように。」と何度もアドバイスをいただきました。おススメのスポットやお土産を尋ねられた場合は、必ず2つ以上答えてコントラストをつけることも大変参考になりました。

 さらに、講義と並行して実際に東京の観光名所を訪れました。明治神宮、東京スカイバスの皇居ツアー、下町バスで巡る河童橋・浅草・両国。江戸東京博物館や皇室の名宝展、根津美術館、新宿御苑や東京都庁の展望室、高尾山ハイキング・・・。CELで出会った友人と励ましあいながら各地を訪ねた日々は、東京新発見の連続でした。

<模擬面接クラスでの特訓>

 いよいよ大詰め。CELの模擬面接クラスでは、4人以下の少人数で実際の面接を想定して一人8分間、5つの質問に次々答えていきます。他の受講生が答えている様子を間近で見て、ジェスチャーやアイコンタクト、話し方を一つ一つ確認しました。飛んでくる質問は想定外の難問ばかり、しかもNative Speakerは毎回変わるので、様々なクセのある英語にも慣れることができました。Dan先生をはじめ外国人インストラクターの方々からの辛口のコメントは、自分の弱点を再認識する上で大変参考になりました。

 どんな質問にもダラダラ答えずピンポイントで返すこと、自分の知識をひけらかさないこと、相手とのコミュニケーションを楽しむこと、等本番での大事なポイントを教えていただきました。

<2次試験当日>

 試験当日は、曽根先生の「2次面接試験は外資系企業の就職面接と同じです。きちんとした身だしなみで、とびっきりの笑顔で自分をアピールしてください。」との言葉を胸に会場に向かいました。これだけ準備したのだから絶対大丈夫と自分に言い聞かせたものの、待ち時間が長いので次第に緊張しました。

 質問は①日光 ②武道 ③東京でおススメのスポット ④俳句と夏の季語 ⑤日本人の長生きの理由の5つでした。あまりにもオーソドックスで政治・経済のことを全く聞かれなかったので拍子抜けでしたが、柔道と柔術の違いを尋ねられたときには冷や汗が出ました。夏の季語も咄嗟にセミとホトトギスと答えたのですが、ホトトギスを英語で何というか思い出せず、鳥の一種と説明しました。日本人の食生活については、味噌や豆腐・納豆の大豆製品について模擬面接で何度も低カロリーで高タンパクと説明していたので、スラスラ答えられました。

 2次試験の会場の出口では、曽根先生が立っていてくださいました。曽根先生のお顔を拝見した途端に試験での緊張が一気にほぐれ、自然に笑顔が戻ってくるのがわかりました。とにかく自分の力を全て出し切ったという気持ちと、ああ言えばよかったこう言えばよかった、との気持ちがないまぜになって会場を後にしました。すぐ家に帰る気にもならず、試験会場が駒込だったので六義園を訪ねました。真っ赤に燃えるような紅葉を眺めながら、目的もなくひたすら歩き続けました。

<通訳ガイド試験に合格して>

 11月29日の2次試験日から翌2月5日の合格発表までが果てしなく長く感じられました。年末には家族と日光を訪れ、東照宮やいろは坂、中禅寺湖をガイド気分で廻りました。東照宮では徳川家康が自分と同じ寅年だとわかり、思わず寅の置物を買ってしまいました。1月には合格でも不合格でもとにかくアクションを起こそうと思い、GICSSの新人ガイド実務研修会に申し込みました。

 念願かなって通訳ガイド試験に合格させていただき、夢のようです。これもひとえに江口先生・曽根先生はじめ、CELのスタッフの皆様の温かいご指導の賜物です。本当にどうも有難うございました。まだスタート地点に立ったばかりですが、プロの通訳ガイド目指して一歩一歩歩んでいきたいと思っております。


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