CEL受講生の体験記

CEL受講生の体験記

<20011年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声通訳ガイド試験で再認識できた ”Japan”

小林 伸治さん(通学受講)
>>受講歴 通訳ガイドコース英検1級コース

<CELで学んですぐに英検1級合格>

 CELで学び始めたのが、7年前の英検1級試験対策でした。それまで一次試験に何回挑戦しても、不合格Aにも到達しなかった私でしたが、CELに通学して集中して勉強した結果、念願の一次試験を突破。二次試験には、一回目は不合格でしたが、再受験で何とか合格することができました。

<本物の英語力習得をめざして>

  江口先生の「英検1級も、高得点で合格できる位のレベルを習得しなければ、本物の英語力が身に付いたとは言えない」というご指摘が、英検1級合格後も、自分の心の中のどこかに残ったまま、数年が過ぎました。通訳ガイド試験の存在は、CELを通じて知っていましたが、特に意識はしていませんでした。
 そんな中、2006年度から英検1級保持者は通訳ガイド試験の一次英語筆記試験が免除になった事を知り、曽根先生に相談し、資格挑戦・取得の狙いというよりは、自分の英語力の確認・向上に、通訳ガイド試験がひとつの良い機会になると感じ、再度CELに通学することを決意しました。

<1回目の2次試験は、通訳ガイド業務についての認識不足で失敗>

  大学も文系で、日本地理・日本歴史は比較的学びやすく、現役のサラリーマンなので、一般常識も有利かと通学当初は思っていました。しかしながら、実際過去問を解答してみると、設問内容によっては、全く歯が立たないものもかなりあり、大きな不安を感じたのが、正直な気持ちです。英検1級同様、一回の受験では3科目合格は無理かと思ったのですが、運良く一回目の受験で、一次試験に合格しました。
 二次試験は、Dan先生の二次対策コースの授業をしっかり受講して臨んだつもりでしたが、不合格になりました。「不合格の原因」は、

 (1) 通訳ガイドがどんな業務をするのか、自分なりのイメージが出来ていなかった。
 (2) CELの授業だけをしっかりこなせば、試験対策は十分であることを認識していなかった。

であることを、まずしっかりと自覚しました。

<二次試験対策のために通訳ガイドの模擬体験>

  2回目の二次試験に向けて、Dan先生の二次対策コースに再度お世話になるとともに、(1)についての対策も意識するようになりました。具体的には、休日に自転車で東京の観光スポットを訪れて、外国人観光客の動きをリサーチし、観光客の視点を意識しました。また、これは偶然でしたが、勤務先の会社でインド人の顧客がビジネスで来日し、私が出迎え、新幹線での移動、ホテルのチェックイン、両替などに直接アテンドすることになりました。この経験は、二次試験対策としても多いに役立ちましたし、今後実際に通訳ガイド業務を行うためにも貴重な経験でした。
 さらに、日本文化を中心に扱う雑誌を丹念にチェックするよう習慣化しました。「家庭画報」「和楽」「Discover Japan」を教材代わりに楽しみながら熟読しました。クリアな写真も豊富ですし、日本文化のクオリティを学ぶことが出来ました。
 二回目の二次試験では、この辺りの意識を強く持ち、面接でもこの意識を反映するよう配慮しました。本試験では、自分の回答に悔いが残った面は多々ありましたが、通訳ガイドとしての業務を意識して面接を受けることができたという確信は持てました。振り返ってみると、一回目の二次試験に合格できなかったことで、通訳ガイド試験対策・通訳ガイド業務が自分の中で明確になって良かったとつくづく実感しています。

<役立った江口先生とDan先生の授業>

  江口先生の講義は、試験対策も余談も、飽きのこない語り口で生徒をぐいぐいと引っ張ってくれます。楽しみながら日本に関する知識と理解を深めることができました。
 Dan先生のクラスは、「褒める」と同時に「文法の間違いを正す」さりげなさが、大きな特徴です。突っ込みや余談も多く、これに英語で対応していくだけでかなりのレベルの英語能力が要求され、結果として発話能力が向上しました。

 国家試験合格という関門を通過した後でも、常にプロの通訳ガイドとしての資質を向上させなければならないと考えます。今後も色々な面で、CELの支援をお願いすることがあるかと思います。その際は、また宜しくお願い致します。