CEL受講生の体験記

CEL受講生の体験記

<2012年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声私が実感したCELの3大魅力

大井 かおりさん(通学受講、Internet受講)
>>受講歴 通訳ガイドコース英検1級コース


<江口先生のトークのとりこに>

 留学も長期海外生活もまったく経験のない私。英語は中1で学び始めた時から好きで、英語を使う仕事に就くこともできましたが、自分の英語力はもう頭打ちだろうと思っていました。そんなある日、何気なく観ていたテレビで「トラッド・ジャパン」が流れました。忘れもしない2010年10月のことです。古民家の回でした。「茅葺屋根」だの「囲炉裏」だの、それまで考えたこともなかったような日本事情を英語で説明する内容にすっかり心を奪われ、こんなおもしろい番組があったのに今まで知らなかったのか…と少し悔しい気持ちになりました。

 番組のことをネットで調べてみたら、通訳案内士という国家資格があることを初めて知りました。勉強してみようかな~、と軽い気持ちで検索したスクールの中に、江口先生の笑顔を発見!その翌週に参加した無料コース説明会で、完全に江口先生のトークのとりこに。直感でこのスクールだと感じてCELに決め、翌月から早速パーフェクトプランで受講開始。まるで運命の糸に導かれたかのような出会いでした。

<知識ゼロからのスタートだった1年目>

  こうして試験対策の勉強が始まったわけですが、正直言って私には難しい内容でした。ほぼゼロからのスタートだったと言っても過言ではありません。日本歴史の知識は「いい国作ろう鎌倉幕府」や「鳴くよウグイス平安京」程度しかありませんでしたし、日本地理はかろうじて47都道府県は言えるという状態。一般常識はチンプンカンプンで、過去問をやってみても1割しか解けない状態。

 自然と英語以外の3科目に割く勉強時間が増えていました。CELの授業を徹底的にやったのはもちろん、江口先生がお勧めとおっしゃった歴史関係のテレビ番組なども、とにかくすべて録画して観るなど、日本地理・日本歴史・一般常識の勉強に没頭しました。その代わり、得意だと思っていた英語の勉強はどんどん後回しになり、十分な準備もできないまま2011年の1次試験当日を迎えることに。CELの授業でしっかりやってきた日本地理・日本歴史・一般常識はなんとか合格できましたが、やはり英語は不合格、という結果に終わりました。

<やる気ゼロを乗り越えた2年目>

  2年目は通学ではなくインターネットで受講することにしました。しかし、クラスの仲間がいないと張り合いがないような気がして、次第に怠けるようになってしまいました。そこで、やる気を取り戻す刺激になればと、ホストファミリーを始めてみました。外国人観光客や留学生を自宅に泊め、時間のある時にはいっしょに観光に出かけて行って通訳ガイドのまねごとをすることも。この経験が大変良い刺激になり、2012年の1次試験当日までなんとか勉強を続けることができました。

 しかし、1次の英語筆記試験が終わったあとも、1年目ほどのやる気が戻ることはなく、2次試験対策をすることなく合格発表までの約2か月間を過ごしてしまいました。1次試験合格発表の日、自分の番号を見つけた時は、当然ながらうれしさよりも焦りと不安と緊張が一気に押し寄せ、2か月間何もしてこなかった自分が腹立たしいやら情けないやら。

 泣きつく思いで参加した直前2次模擬面接クラス。もう後がないと、Dan先生を始めスタッフの田中さんや他の受講生の方々のアドバイスを聞きながら、無我夢中で必死でがんばりました。模擬面接で聞かれる質問はどれも難しく、Dan先生のコメントも大変厳しかったですが、そのおかげで本番の面接試験を乗り切る力をつけることができたように思います。

<私が実感したCELの魅力>

  3つあります。まず1つ目は、テキストの薄さです。毎週配られる予習用の小冊子もすべて薄かったので、なんとか授業の予習・復習をこなすことができました。

 2つ目は、先生方のレベルの高さです。先生方は休み時間にもずっと教室の中にいて、質問に答えたり生徒に話しかけたりしてくださり、その熱心さに驚きました。また、江口先生の授業中には感動のあまり涙が出そうになることが何度も。宗教の話や日本酒の魅力など、試験には直接関係ないような小噺が特に大好きでした。授業から脱線して日本の魅力を語っている時の江口先生の目の輝きは、もしかしたらこのコースの最大の特長かもしれません!夢中になって聞いているうち、薄いテキストの余白はあっという間にメモで埋め尽くされ、私もこんな風に自国の魅力を語れるようになりたいと強く憧れるようになりました。

 そして3つ目は、受講生のレベルの高さです。皆さん本当にやる気にあふれていて、向上心が高い方々ばかり!CELに通わなければ出会えなかったであろう素晴らしい仲間にめぐり合えたことに、心から感謝しています。

<福島の力になりたい>

  通訳案内士試験対策の勉強を始めてまだ間もなかった頃、東日本大震災が起きました。私は実家が福島にありますので、しばらくは気持ちがかなり落ち込み、勉強が手につかない時期もありました。でも、ひょっとしたら通訳案内士の資格を取ることで、私にも何か故郷のためにできることがあるのかもしれない、という思いが徐々に芽生えるようになりました。今後、通訳案内士の仕事を通して出会う外国人達に大震災や福島の話をする、そんな間接的な小さなことだったとしても、巡り巡っていつかは福島の復興の役に立つこともあるかもしれません。大好きな日本、大好きな故郷の人達の笑顔のためにがんばる、これからはそんな生き方をしていけたらと思っています。