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CEL受講生の体験記

2014年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声CELのパーフェクトプランは合格への最短コース!

後藤 美和さん (通訳ガイドコース受講)

 

<CELに出会うまで>
 通訳案内士を目指すことになったきっかけは、元々食器が好きで、日本の陶磁器や漆器を外国人に紹介したい、産地を案内したいと思ったことからでした。
試験対策は、まずは独学でと思い、一通りの参考書を揃えましたが、範囲が広すぎてどう進めていったらいいのか要領が分からず、結局全く勉強しないまま2年近く過ぎてしまいました。

 2013年秋、通訳案内士の夢があきらめきれず、でも独学では歯が立たない・・・どこか良い学校はないかとまたインターネットで検索したところ、CELを見つけました。カリキュラムや合格体験談を隈なく読み、ここは良さそうだと直感。講師はNHK「トラッドジャパン」の江口先生!ということで、迷いなく、すぐに受講申し込みを決めました。

<Buildup Head Startコースで英語力の底上げ>
 私が申し込んだコースは、4科目の1次試験対策から2次試験対策まですべてがカバーされているパーフェクトプランでした。英語の実力を上げるために、まずはBuildup Head Startコース(編注:現CEL Beginnersコース)から受講を開始しました。長文をじっくり丁寧に読み込むこのコースで、単語力もつきましたし、英語力の全体的な底上げができたと感じています。

<1次試験に向けて~CELを頼りにつかんだ合格>
 1次試験対策は、CELの教材しか使用しませんでした。自分であれこれ購入した分厚い参考書はまったく開くことなく・・・。試験範囲が広い通訳ガイド試験、CELのテキストはすべて薄くて、これで本当に大丈夫なのか?と最初は思いましたが、全く大丈夫でした!量が多すぎず、少なすぎず、一次試験合格に必須の知識は網羅されていて、何より一番いいのは軽くて持ち歩きしやすかったことです。日中は仕事、帰宅後は育児と家事に追われて、なかなかまとまった時間が取れず、通勤電車の中、ランチタイムも貴重な勉強時間だったため、テキストが持ち歩きしやすいというのは私にとって重要なポイントでした。

 インターネットで受講できたのもありがたかったです。時間的に通学は無理でしたし、自分の好きな時に授業を受けることができたので。最初、私のスマホでは授業を見ることができなかったので、iPadを買ったほどです!これで、どこでも授業を受けることができるようになりました。

 CELのパーフェクトプランが始まってからというもの、授業が楽しくて仕方ありませんでした。江口先生の軽快な語り口に引き込まれ、毎回授業はあっという間。「日本史は、壮大な小説を読むような感じで大きな流れをつかむ」「地理は、地図上で旅するように」とおっしゃっていましたが、江口先生の授業のおかげで日本歴史も日本地理も大好きになりました。資格試験の勉強がこんなに面白いなんて!という感じでした。

 そんな順調な滑り出しでしたが、しばらくして妊娠が発覚。初期の頃は体調がすぐれず、勉強がほとんどできない日々が続き、遅れをとってしまったのでした。そろそろ勉強再開、と思いインターネットの受講画面を開いて授業を聞いていると、一次試験の英語筆記試験の免除条件にTOEICが加わったとのこと。そこですぐにTOEICを申込み、通訳ガイド試験の受験願書提出までに、免除条件をクリアすることができました。これは本当にラッキーでした。

 一次英語筆記試験の受験が不要になったので、今後の授業の振り替えについて、スタッフの田中さんに電話で相談させていただきました。英語の残りの授業を何に振り替えたら一番いいか、とても親身に考えてくださいました。そして「一次試験まで、日本歴史、日本地理、一般常識に全力を注いでください!」と激励の言葉もいただきました。

 そこから一気に追い上げです。通勤電車の中とお昼休みに授業を聴き、夜か早朝まとまった時間を取り、ワークブックとスタディガイドをひたすらやりました。日本地理と日本歴史を一通り終えた後、一般常識に取り掛かりましたが、試験まで時間はあまりない状態です。過去問を見るとどこまでやったらいいの!?、となるくらい出題範囲が広かったのですが、曽根先生が「これはできなくてもいい問題」「これは絶対に押さえておかなくてはいけない問題」というのを明確にして下さったので、無駄な勉強をせずにすみました。また「こういうのが通訳ガイドの実務に必要な知識」と教えて下さったのも、1次試験だけでなく2次試験にも、とても役立ちました。

 勉強を始めた当初、私の日本歴史の知識は中学生レベル、日本地理にいたっては都道府県のカタチを覚えることからスタートという、何ともお恥ずかしいレベルだったのですが、一発合格できたのです。独学だったらとても受からなかったと思います。

 CELの授業を受けて、CELの教材だけを何度も繰り返しやる、これだけで1次試験突破に必要な実力が備わる、合格への最短距離を示してもらったという感じです。

<楽しかった2次試験対策>
 日本事情コースVer.2と一問一答コースの授業を受けました。どちらも受講生がアウトプットする授業ということで、通信受講だとどうなるか? 通学受講に比べて効果がないかもしれないと思いましたが、そんなことはまったくありませんでした。先生の英語をシャドーイングしたり、自分にも順番が回ってきたつもりで画面を一時停止して話せばいいので、十分練習になりました。それと一次試験対策の授業の時もそうでしたが、先生が最初と最後に必ず「通信でご受講の方もこんにちは」「通信でご受講の方もお疲れ様でした」とカメラ目線で言って下さるので、「私も参加してるんだ!」という気になり、孤独にならなかったです(笑)。通信受講のハンデはまったくありませんでした。

 日本事情コースは、英語で日本文化を説明するってこういうことなんだ、というのが分かりとても良かったです。また、内容がとても濃かったので、日本文化の知識度はかなりアップしました。通訳パートは、最初とても難しく感じました。「一語一句訳さなくていい。イメージを描いて話す」というアドバイスやメモの取り方などを教わり、だんだんコツをつかんでいきました。

 授業でやった通訳の日本語文をスマホのレコーダーアプリに録音し、自分で通訳練習を繰り返しました。一問一答コースの授業では、毎回違う外国人の先生だったのがよかったです。先生によって発音や話し方の特徴が違うので、いろんな英語に触れることができます。日本人がやりがちな文法ミスなども指摘して下さいました。

<模擬面接で恥をかいて、本番で笑う!>
 ずっと通信受講でしたが、無事一次試験に受かったなら、模擬面接は絶対に受けようと思っていました。産後2か月を過ぎたところだったので、自分が頑張って行ける最大の回数、8回予約しました。最終的には6回になってしまったのですが・・・(理由は後述)。

 実際の面接試験を想定した模擬面接。第1回目は曽根先生でした。いつも通信受講のスクリーン上で見ていた曽根先生、お会いできてちょっと感激、最初の挨拶は今までの授業通りにこやかな曽根先生。が、模擬面接が始まると厳しい表情に。私はトップバッターだったのですが、とても緊張してしまいました。通訳でまず単語を度忘れ、スタートでしばしの沈黙。プレゼンでも言葉が出てこない、すらすら話せず、沈黙の数秒間が。質問にも気の利いた答えが言えず、ぼろぼろでした。2巡目は、通訳はまあまあのできだったものの、やはりプレゼンですらすら話せず。曽根先生には「最初なのでこんなものでしょう。模擬面接なので、ここでどんどん失敗してください」と言われたので少し安心しました。あとは、通訳でもプレゼンでもすぐに話し始める、5秒の沈黙はアウト、下を向かない、笑顔でコミュニケーションを楽しむ、などアドバイスをいただきました。

 外国人の先生と日本人の先生、半々で予約しました。外国人の先生には、日本人にありがちな単語のニュアンスの取り間違いや細かい文法のミスを指摘していただきました。日本人の先生は、日本語できめ細かにご指導くださるので分かりやすかったです。日本人面接官役をつとめてくれたCEL卒業生のアシスタントの方々にも、とても有益なアドバイスをたくさんいただきました。当日の服装から、家での練習の仕方、プレゼンのコツなど、なるほど!という感じでした。私はプレゼンが苦手だったのですが、「一つのテーマから連想ゲームをするといい」「どのテーマでも3つ話せることを用意しておく」と教えていただいたので、その通りに練習をして、だんだん話せることが増えていきました。

 また、模擬面接クラスの良いところは、他の3人の生徒さんの模擬面接を見られることです。自分の番でない時は、良いところは盗もう!という気持ちで真剣に聞いていました。上手な人がいると、こういう風に話せばいいのかと勉強になり、私もがんばろうと感化されました。

 家では、とにかくアウトプットということで、通訳もプレゼンも何度も繰り返し練習しました。スマホにレコーダーアプリをインストールし、日本語文を録音再生し通訳練習。「新・英語で語る日本事情」をぱっと開いて、そのページのテーマで2分のプレゼン、といった感じで練習しました。

 少しは上達しただろうか、という本番の前の週の土曜日。模擬面接クラスの担当は曽根先生でした。私はまたもやトップバッターでした。曽根先生の時はいつもトップバッターだな、と思いながらまず通訳。とても難しい!上手く訳せない、顔もこわばる。プレゼンでは、トピックに映画を選んで話しましたが、顔はこわばったままだったのですね。アシスタントの方が口角を上げるジェスチャーをしました。笑顔を作らなきゃ!と作ったつもりでしたが・・・。曽根先生は「何度も、何度も言っているように、笑顔!笑顔が大事!笑顔がありません。楽しいはずの映画の話をしていても、聞いている方がまったく楽しい気持ちになりません。」と言われてしまいました。「この試験はコミュニケーション能力を見る試験で、英語の試験ではありません。それなのに、笑顔がなく、ただ話しているだけでは外国人観光客を楽しませることはできません。通訳ガイドとしての資質なし、と試験官に思われてしまうとアウトです。」など、かなり厳しいことを言われました。そんなに仏頂面だったのかと反省し、2度目の時は必至で笑顔を作り、質疑応答ではコミュニケーションを楽しむという態度で臨みました。曽根先生の評価は「もっともっと笑顔。でも一度目よりはだいぶ良くなりました。」とのことでした。

 千葉県の観光がトピックのプレゼンの最中、「鋸山」の名前が出てこなかったのですが、ジェスチャーと知ってる言葉でなんとか説明しようとしていたら、曽根先生がプレゼンの途中で「鋸山ですね」と教えて下さったのです。フィードバックの時に「たとえ分からない言葉、思い出せない固有名詞があったとしても、試験官に投げかけるような、コミュニケーションをしようという姿勢が見られたので、教えてあげたんです」とおっしゃいました。「本番でもそういうことがあるかもしれません。コミュニケーションを楽しんでいる受験生になら、試験官も助け船を出すことがあります」とのことでした。その日の評価シートは、1巡目が5段階評価の2と3(本番1週間前に2と3です、劣等生!)。笑顔を意識した2巡目はオール4でした。コメントには「もっと笑顔!笑顔で!」と書かれていました。

<2次試験1週間前にインフルエンザ!とにかく笑顔でと開き直った本番>
 残り1週間で模擬面接はあと2回。それならとことん笑顔で話す訓練をして、最後にオール5をもらって自信を持って本番に臨もう!と心に決めました。が、なんと・・・インフルエンザを発症。外出時はマスクをして、うがい手洗いを徹底し、健康管理には十分注意していたはずなのに。なんでこんな大事な時に!と自分の間の悪さに怒りを覚えました。残りの模擬面接は泣く泣くキャンセル、アウトプットの練習どころか高熱でだるく笑顔にもなれませんでした。本番3日前にようやく復活。最後の追い込みができず、やり残したようで不安になりましたが、ここまできたら本当に笑顔しかない、と開き直りました。緊張するとそれだけで顔がこわばるもの、口角を上げるくらいの意識じゃだめなんだと思いました。歯を出して笑うくらいで丁度いいのだ、と。あと、自分は声が低めなので、高めのトーンで話すことも意識しました。

 いざ本番。「面接室に入った瞬間から笑顔!」と言い聞かせ、廊下でも笑顔でいました。思ったより緊張しなかったのは、笑顔のおかげでリラックスできたのかもしれません。そして、通訳ではなんと、CELの模擬面接でやったのと同じようなものが出ました。日本語を読み上げる速度もCELの模擬面接の時よりもゆっくりで、しかも文章も短かったので、これはもらった!と思いました。プレゼンでは、直前に待合室でCELの「日本事情関連英作文ハンドブック」を読んでいたのですが、そこで読んだ鎖国がテーマの一つにあったので、迷わずそれを選びました。なんてラッキーなんだ!と思いました。こういう巡り合わせがあるということは、合格できるかもしれないなとも思いました。

 とにかく笑顔!を意識して、笑顔はちゃんとできたと自信がありました。それは、本番1週間前の、曽根先生の厳しいアドバイスがあったからこそです。自分の足りないものにはっきりと気づけました。模擬面接クラスを受けて、本当に良かったと思っています。

<CELでつかんだ合格!>
 それでもやはり合格発表までは半信半疑。官報で自分の名前を見た時には、感激でした。臨月の大きなおなかで受けた1次試験に、病み上がりの2次試験と、ぎりぎりの感じでしたが、合格を果たした今では良い思い出です。

 まったくゼロから始めた私が一発合格できたのは、CELのおかげです。通訳案内士を目指そうと思った時には、自分には難しく遠い道のりだと思えた国家試験。わずか1年足らずで合格できたとは夢のようです。

 先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。合格したこれからが通訳ガイドとしてのスタート、これからも楽しみながら勉強を続け、一歩一歩進んでいきたいと思います。