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CEL受講生の体験記

2015年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声試験合格の先を見据えたCELの指導

鴨脚 里子さん (通訳ガイドコース受講)

 

<日本の歴史・文化を英語で伝える必要性から>

 通訳案内士試験は、以前からかなり難しい試験だと思っていました。高校生のときにアメリカへ1年間留学し、その後も英語を使用する仕事に従事していたのですが、学生時代から勉強はあまり得意でなく、英語は大まかに意思疎通出来ればよしと勝手に決めつけて、英語学習からは遠ざかっておりました。

 そんな中、3年ほど前に海外の取引先から、日本の伝統工芸品、その技術・歴史、込められた思いなどを海外で紹介するプロジェクトについて相談を受けました。その立ち上げに向けての話し合いが何度かありました。現在、オーダーメイドで洋服を作る仕事をする中で、日本のものづくりやものづくりを支える精神性の素晴しさは世界に誇れるものであり、海外での展示会ではその日本のものづくりに対する海外からの高い評価を実感しておりました。洋服に限らず、あらゆる秀逸な日本の作品を海外へ紹介するプロジェクトは大変素晴らしいと考えました。

 しかしながら、プロジェクトが進行する中で、立ちはだかった大きな壁は、英語でした。日本の精神性を紹介するには、歴史・文化に関する正確な知識、それを的確に紹介する語学力が不可欠であり、自分の語学力の無さを痛感しました。結局このプロジェクトを実現するには時間が必要と伝え、あらためて練り直しすることになりました。

 また、学校卒業以来、ホテル、航空会社、医療現場での通訳、現在のオーダーメイドブティックでの接客と、一貫しておもてなしが不可欠の仕事に従事していました。日本人を相手に接客する場合の言葉遣いが非常に大切であるのと同様に、外国からのお客様へもより質の高い接客をする上で、流暢で豊かな語学力は必須であると痛感しておりました。


<一次試験は独力で突破>

 そんな中で一大決心をして、この通訳案内士という高い目標を設定して受験勉強することが、自分を成長させてくれると確信し、勉強を始めました。そして望んだ1年目の受験。一次試験で、英語以外の3科目は猛勉強の結果なんとか合格したものの、英語は不合格に終わりました。

 そして2年目。独学で望んだ英語の一次試験はなんとか合格。ただし2年目の受験のため、今回二次試験を失敗すると、来年また英語以外の3科目を受験しなければならず、その場合は合格の可能性がかなり低くなると切羽詰って、二次試験対策は独学ではなく、必ず1回で合格できる学校を探そうとあらゆる学校を調べました。


<実践の場ですぐに役立つCELの授業>

 調べた学校の中で、最初に見学に訪れたのがCELでした。見学を兼ねて受講した江口先生の「日本事情コースVer.2」は、自分が不足している部分を確実に埋めてくれると感じ、その場ですぐに受講申し込みをいたしました。

 まずは、江口先生による各テーマに関する知識のインプット、そしてそれをアウトプットする練習と通訳の練習。すべてが二次試験に向けて無駄のない必要不可欠な内容でした。ちなみに、合格後の通訳ガイド新人研修においても、CELで勉強したことがすべて活かされていると実感しています。つまり、CELの授業は単なる試験勉強ではなく、今後のガイドとして実践の場でも大変役に立つ内容でした。


<CELの二次試験対策をフルに活用>

 曽根先生の「二次試験過去問セミナー」では、英語の実践勉強のみならず、面接試験への心構えも学びました。試験官を来日した外国人のお客様と想定して、いかに楽しませるのか、ガイドとしての人柄も含めて試験官に伝わるように、試験官への心遣いが大切である、ということが印象的でした。

 二次試験直前の模擬面接クラスは8回受けました。毎回、的確に受ける指摘をその都度修正することで、自分に欠けている点を客観視することができました。はじめて模擬面接を受けたとき、この模擬面接が非常に重要であることを実感し、スケジュールが可能な限り受講しました。そのおかげで、試験当日は緊張することなく試験に望むことができました。8回模擬面接クラスを受けて、さまざまなトピックについて学んだおかげで、自分が話すことができる話題の引き出しが増え、この模擬面接でのやりとりもまたガイドとして実践の場で役に立つ内容であると思いました。


<仕事をしている人にとって、CELは一番の近道>

 仕事をしながらの受験勉強は時間が限られています。そんな状況の中で、着実に力をつけなければなりません。その意味で、CELでの勉強は一番の近道であり、しかも、すべてその先の実践の現場に直結している無駄のない内容でした。また、おもてなしのこころを持って、どう日本のよさを伝えるかという高い意識と、通訳ガイドという仕事の楽しさ、素晴らしさを勉強しながら感じることで、試験合格が目標なのではなく、その先の通訳ガイドとして活躍することを夢見ることが、勉強を継続するモチベーションになりました。

 二次試験対策からの受講となりましたが、CELとの出会いが無ければ、合格はできませんでした。江口先生、曽根先生はじめ模擬面接クラスを担当くださった講師の皆様、CELスタッフの方々へ、あらためてこころより御礼申し上げます。また、これからも続く勉強の中で、何かと学ぶ機会をいただくことが出来れば幸いです。今後共どうぞよろしくお願いいたします。