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CEL受講生の体験記

2015年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声CELで変身し、世界が広がった

光達 和子さん (通訳ガイドコース受講)

 

<引き寄せられるようにCELに行き着く>

 「いつか英語が使えるようになりたい。」これは多くの日本人が漠然と思っていることではないでしょうか。私もその1人でしたが、特別に英語を学習するわけでもなく、ましてや仕事で英語を使うこともなく、漫然と日々を過ごしていました。50代も半ばになった頃、その「いつか」を実現する時間があまり残っていないことに気付き、愕然としました。

 私は所謂転勤族で、夫の転勤に伴い10回以上も転居してきました。そして行く先々で、観光客と同じような「外からの目」を持った生活者として、その土地の面白いことや不思議なことを発見し、家族新聞という形で全国の友人や親戚に50部程発送していました(勿論、携帯やパソコンなんてない時代です!)。当時小さかった子供と一緒に作っていたので、それ自体が良い思い出なのですが、今考えれば、色々な切り口で、その土地の面白さを伝えるという点では、ガイドのまねごとをしていたのかもしれません。

 さらに、関西へ転勤になり京都へ足繁く通うようになると、その土地固有の特徴だけでなく、日本文化に共通して流れているものをスッキリと知りたいと思うようになっていました。また、この頃放映されていた江口先生のNHK『トラッドジャパン』のテキストの中身の濃さに感動して、多くの友人に薦めたりしていました。その後、東京に転居となりました。

 ですから、他の方々が通訳案内士という資格や仕事を意識してCELを選ばれているのとは少し違って、「日本文化」と「英語」というアンテナを立てていたら、当然のごとく、引き寄せられるようにCELに行き着いたというのが正しいようです。

 こういう始め方ですから、それまでにTOEICを受けたこともなければ、ましてや英検1級なんて雲の上という状態でした。そんな私でも、CELで勉強したおかげで、2回目の通訳案内士試験受験で国家資格を手にすることができました。1回目の受験では、英語を除く3科目に合格。翌年は、1次試験の残りの英語をクリアして、2次試験にも一気に合格することができました。


<CEL1年目~インターネット授業で徹底復習>

 CELの授業で特徴的なのは、各々の先生方がその分野で第1人者であることと、通学受講していても、インターネットで授業を再度受講できることです。素晴らしい授業が、いつでもどこにいても受けられますし、何度でも復習ができます。私は英語がサッパリできなかったので、授業中によく聴き取れなかった箇所は、再度家で聴き直しました。

 文法も私には難しいところが多かったのですが、CELの文法テキスト「Grammar Reference Handbook」はページ数が少ないにも拘らずポイントを押さえてあり、文章に多用されている分詞構文の項目は何度も本を開きました。その際も、ただ文法的に把握できれば良いというものではなく、文章全体から見たバランスやリズムを考えて使うのだということを教えていただいたので、今は使えなくても「いつかきっと」、と考えることができましたし、『トラッドジャパン』の英文も実はそうだったという気付きがありました。

 日本歴史は、授業が終わって早い時点でもう1度インターネットで、復習として聞き直し、その際には、その事象が起きた理由や関連事項をテキストに書き込みました。江口先生の「歴史を学ぶのは、現在の私達が明日をどう生きるかを知るためです。」という言葉が今でも強く心に残っています。

 日本地理は、様々な地方に住んだ経験があるというものの、よく出題される関東についての知識がほとんどありません。東京都がイカの形をしている、なんていうのも初めて知った位ですから。知らない地名は『旅に出たくなる地図』で確認し、授業の中で江口先生にガイドしていただいたように、地図上で巡って、バーチャルツアーをしました。

 一般常識では、曽根先生から硬軟に渡りポイントを押さえた授業を受けることができました。ここで私に欠落していた部分を埋めることが出来て、ニュースや時事問題も興味を持って聞けるようになりましたし、家族の間でもそういう話題が増えました。


<魅力的なCEL仲間との楽しい交流>

 CELでは年に何度か同期の交流の場として懇親会を開いてくれますし、授業を受けている中から自然と励まし合う友人ができました。このメンバーは老若男女、様々なバックグラウンドを持った魅力的な人々で、情報交換をしたり面白そうな場所に出かけてみたりと、今ではなくてはならない大きな宝となっています。1年先輩となったメンバーからは、なんと模擬面接の練習の機会まで作ってもらいました!


<CEL2年目~田中亜由美先生の英語の授業に魅了される>

 2年目の2015年の1次試験は英語のみの受験です。この年から英語の筆記試験も、すべてマークシートとなることになりました。それに伴って、当然の如く出題形式も大幅に変わることが予想されましたので、一次試験英語直前コースを受講しました。

 今回の講師は、英検1級コースも担当していらっしゃる田中亜由美先生です。ああ、なんて教えるのが上手いんでしょう!絶妙のタイミングで派生語や関連事象の説明がありますし、集中力が切れそうになっている私を短い言葉で元に戻して下さったりと、迷える衆生を救うお釈迦様の掌の水かきを思い出して、思わずクスリと微笑んでしまいました。


<2次試験対策は、模擬面接クラスとCELの教材の音読で万全>

 日常生活で英語をまったく使うことがない私は、アウトプットにはさらに自信がありません。まず、何より自分自身に対して前向きな姿勢を示すために、模擬面接クラスは、初日の午前最初の授業に出席しました。

 「ウグ・ウグ」~これは、何か言いたくても英語が出てこない、最初の私の状態です。これに対していくつかの対策を試してみましたが、一番良かったのは「英語の音読」でした。自分が知りたいもの・喋りたい内容のもの、或いは口に出す価値のあるものを選んで音読します。この点、CELの教材はどれも適切な長さで内容の濃いものばかりですので、とても重宝しました。この「英語の音読」は今後も続けたいものの1つです。


<試験勉強は通過儀礼>

 日本や世界には様々な儀礼がありますが、その儀礼を行った前と後で自分が変わってくる・変えるきっかけとなるものを通過儀礼と呼びますよね。通訳案内士試験対策を総合的に学習した前と後で、自分自身に沢山の変化がみられたことを考えると、通訳案内士試験の学習は、日本人として自ら立つ為の通過儀礼であったような気がします。

 これからは、この自分の変化を楽しみ、CELで学んだことを活かして、外国人観光客だけでなく、日本人、とりわけ若い人たちに日本文化を伝えることができるようになりたいと思っています。

 最後になりましたが、江口先生・曽根先生・田中亜由美先生をはじめCELの先生方、田中さん始めスタッフの皆様、模擬面接クラスのアシスタントの卒業生の先輩方、この2年間で皆さまから沢山のものを受け取ることができました。授業の内外でかけていただいた言葉、また仕草や笑顔・握手等からも数々の暖かいメッセージをいただき、どんなに励まされたことでしょう!
本当にありがとうございました。