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CEL受講生の体験記

2015年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声CELで得られた素晴らしい経験

田中 明男さん (通訳ガイドコース受講)

 

<2020年東京オリンピック決定がきっかけ>

 通訳ガイド資格について知ったのは7、8年ほど前のこと、旅行中に外国人旅行者を連れた通訳ガイドの方と出会ったことでした。旅好きの私はとても興味を持ちましたが、高い語学力を要する難関資格というイメージで、自分には遠いものと思っていました。その後、会社を退職して新たな道を考えていたとき、2020年の東京オリンピック開催が決まったこともあり、通訳ガイドを目指すことへ気持ちが傾いて行きました。

<「トラッドジャパン」の江口先生に教わりたい>

 独学では難しいと思えたのでネットで学校を調べたところ、私が好きだった「トラッドジャパン」の江口先生の授業を受けられることを知り、CELの通訳ガイドコース説明会に出席しました。TVで見た江口先生が目の前で説明してくださることに感動し、不安だった語学力については江口先生の「TOEIC600点台の後半だったら大丈夫ですよ」という言葉に決心がつき、2014年2月からパーフェクトプランで勉強を始めました。

<楽しく、効率的に学べた1次試験対策>

 英語は最初とても難しく感じましたが、授業と並行して、自習教材の「グラマーリファレンスハンドブック」で英文法を学び直し、「ボキャブラリーエクスパンションハンドブック」で重要単語を勉強しました。テキストの英文が日本に関するトピックを広範囲にカバーしていたので、日本の文化、歴史などの知識を深めながら、興味を持って学習することができました。江口先生の説明は懇切丁寧でわかりやすく、今までの自分の英語への取り組みを反省するとともに、学習の面白さにはまって行きました。

 日本地理、日本歴史はもともと大好きで、江口先生の授業は面白くて飽きることがありませんでした。背景まで詳しく説明してくださるので、表面的にしか理解していなかったことも「なるほど、そういうことだったのか」と何度も感動することがありました。一般常識は、曽根先生が広範囲な内容をコンパクトに、小気味よくポイントをご説明してくださったので、効率よく勉強することができました。

 CELの教材、授業を中心に勉強したことが1次試験の合格につながったと思います。

<出遅れた1年目の2次試験対策~結果、不合格>

 1次試験対策の段階では話す練習を全くしていなかったため、日本事情コースVer.2の授業が始まったときに準備不足を痛感しました。また、1次試験の結果が出るまで何となく集中できずに日を過ごしてしまいました。もっと早くから2次試験対策に注力すべきでした。1次試験合格後、模擬面接クラスを6回受講したものの不安を払拭しきれませんでした。

 本番の2次試験では思った以上に緊張し、思わぬペンの不調に動転して面接官とのやりとりがちぐはぐになったこともあり、ほとんどジェスチャーもできず楽しく会話することができませんでした。手応えは全くなく、結果は予想通り不合格でした。

<しっかり準備できた2年目の2次試験対策~結果、合格>

 2次試験で力不足を実感し、次回に向けてしっかりと準備するため2015年2月より再度CELに通学し始めました。受講したのは、江口先生の日本事情コースVer.2~4、Dan先生の2次試験対策コース、花野先生のAdvancedコースです。

 江口先生の授業では、テキストの内容や先生の解説から日本に関する事を体系的に深く学ぶことができました。英文記事は読み応えがあり、先生の質問に対する自分やクラスメートの答えのやりとりを通して知識を深めながら、同時に英語表現を磨くことができました。先生の蘊蓄あるお話はもちろんのこと、クラスメートの方々の話もバラエティーに富んでいて面白く、毎回楽しみながら受講できました。また1分間プレゼンの繰り返しで、アドリブ力が鍛えられました。

 Dan先生の授業では、外国人の視点で、外国人が疑問に思うこと、興味を持つことなどについて受け答えを繰り返し、少人数でのディスカッションを通して、適切な内容で、かつ短いセンテンスで答えるという意識を高めることができました。

 英語力向上のため、Advancedコースも受講しました。テキストの内容がタイムリーで日本に関する記事も多く、花野先生の詳細な解説は英文理解力の向上に、繰り返し行ったディクテーションはリスニング力向上にとても有効でした。

 2次試験直前は、前年の反省を踏まえて早めに、また回数も増やして9回の模擬面接クラスを受講しました。曽根先生、田中亜由美先生、Dan先生をはじめ外国人の先生方、CEL卒業生の方々からのフィードバックは本当に参考になり、また親身なアドバイスは大きな支えとなりました。最後までこれで大丈夫という自信はありませんでしたが、一通りのことはやったという気持ちで2次試験を迎えることができました。

 2次試験本番では、結果を考えずに会話を楽しもうという気持ちで臨みました。面接官の方がにこやかだったこともあり、前年とは違って良い雰囲気で会話をすることができました。2次試験対策で場数をこなしていたせいか、かなり喋ることができ、質問にもそれほど問題なく受け答えできました。面接官の方が「これで終わりです」と言われた時には、まだ話し足りない気分でした。振り返ってみると文法上、表現上のミスはいろいろとあり、話の内容も拙かったと思いますが、にこやかに会話できたことが合格に結びついたのかもしれません。

<素晴らしいCELの仲間>

 CELで出会ったクラスメートの方々は本当に良い人ばかりで、一緒に楽しく学ばせていただきました。教室で発表される内容、英語表現など毎回とても参考になりましたし、教室外でも勉強会、ランチ、飲み会、日本文化体験(歌舞伎、日本庭園、メイドカフェなど)を共にし、交流を深められたことは宝物のような経験です。同じ目標に向かって共に励んだ素晴らしい仲間を得ることができたことは、CELという場のおかげです。

<喜びと安堵と感謝、でもここからが出発点>

 約2年間CELにお世話になり、何とか合格を果たすことができました。手の届かないものと思っていた通訳ガイドの資格を取得できたことに喜びと安堵と感謝の気持ちで一杯です。合格したとはいえ、通訳ガイドとして現場に立つにはまだまだ遠く及ばない自分を深く認識しています。これからもCELで学んだことをベースに、プロの通訳ガイドとしてスタートできるように努力を積み重ねて行きたいと思います。

 江口先生、曽根先生、Dan先生、田中亜由美先生、花野先生、佐野先生、田中さんはじめスタッフの皆さま、模擬面接クラスでお世話になりました先生方、 卒業生の方々、そしてクラスメートの皆さまにあらためて感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。