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CEL受講生の体験記

2017年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


CELで知り合えた素晴らしい講師陣と仲間

赤尾 浩一さん (通訳ガイドコース受講)


<定年後の道を求めて>

 通訳案内士試験自体については、1~2年前から興味はあったものの、いざ受験となれば、それなりの時間を要することと、英語力に不安があることから、なかなか、受験に踏切れませんでした。CELのことは、図書館で借りた曽根先生のご著書“品格ある日本人の英語”を読んで、内容に感銘を受けたことから知りました。

2016年秋に、通訳ガイドコース説明会に参加しました。合格するためには、どういう勉強をすればよいのか、どういう人ならばこの資格に適性があるのかなどの説明を江口先生から懇切丁寧に伺い、これならできるかもしれないと思いました。加えて、2018年には定年を迎え、次の道を探らなければならないことから、受験を決意し、通訳ガイドパーフェクトプランを選び、CELに入学しました。

<CELの教材をフル活用して、苦手の英語力アップ>

 一次試験の英語は、TOEIC受験で免除を狙いましたが、最後まで目標値をクリアできませんでした。過去の問題をみると、だいぶ難しいという感覚がありましたが、演習を重ねれば、スコアアップにつながるのではと信じ、CELの授業を受講していました。しかしながら、5月の連休前後に実施されたCELの模擬試験では、半分もとれず、まったく自信を持てませんでした。

その後、田中亜由美先生からアドバイスいただいた、得点配分の高い英文和訳と和文英訳に注力し、何故、その選択肢が選ばれるのかという背景を丁寧に理解することに努めました。その結果、授業で行う演習問題の正解率は徐々に上がってきたものの、まだ、確信まで得られませんでした。そこで、過去に行った田中先生の講義内容のすべての復習を5~6回行うとともに、間違ったポイントを1講義2ページ分にまとめ、この内容を暗唱できるまで繰り返し読みました。

<楽しく学べた日本地理、日本歴史、一般常識>

 日本地理、日本歴史、一般常識は、テキストを見ると新しく知る内容が随所にあり、改めて日本のことがよくわかっていないことを痛感しました。新たな知識を得る楽しさと、江口先生の経験豊富な講義のおかげで、楽しく受講できました。

<CELでの勉強の成果が出た一次試験本番>

 こうして迎えた本番の一次試験。日本地理が一番難しく、終了後、合否のボーダーラインかと思いましたが、何とかクリアすることができました。一方で、苦手だった英語は、CELの模擬試験よりもだいぶ解きやすい問題と感じ、CELでの勉強の成果を実感しました。こうしてなんとか無事に、一次試験を突破することができました。

<二次試験対策は模擬面接クラスをフル活用>

 一次試験直後に行われた「二次試験対策セミナー」で、曽根先生より、2次試験のハードルはかなり高いことを伺いましたので、腰を据えて取り組むことにしました。

アウトプット中心の勉強にシフトするように、とのアドバイスに従い、1日5~10題のトピックについて、2分間プレゼンテーションの練習を行いました。模擬面接クラスもできるだけ受講しました。模擬面接では、笑顔が足りないこと、文法的に適切に伝えることを常に指摘されました。そこで、毎日鏡で自分の表情を見ながら練習を繰り返しました。自分の顔を過去1年分くらいまとめて見たような感じです。

 私の最大の難関は通訳でした。メモ書きをするのですが、それを英語で表現しようとしたとたんに、最初の文章の意味が何だったか、分からなくなってしまいます。メモの取り方も試行錯誤しましたが、最終的に、大きくかつ3行に並べて書くという方法を取りました。

 二次模擬面接クラスでは、講師の方々からいろいろ厳しいフィードバックを頂きましたが、自分に改善点(イコール伸びしろ)があるからなのだと言い聞かせ、前向きに受け入れました。といっても、最後まで、評価が良くならなかったのは残念で、力不足を痛感したままでしたが。試験直前の最後の追い込みでは、過去問すべてを2~3回ずつやってみて、本番に臨みました。

<ハプニングに見舞われた二次試験本番>

 本番での面接官は、外国人女性と日本人女性でしたが、以下のようなハプニングがありました。
* 自分が呼ばれたのに、他の試験室の人が呼ばれたと思い、じっと待っていたら、日本人試験官の方が「あなたの番ですよ」とドアを開けてくださった。
* 花火に関する通訳を終えたあとに、突然、外国人試験官から「花火大会で観衆が『tamaya~』と言っているが、あれは何か?」と何度も質問されてしまい、思わず禁句である“I don’t know”と言ってしまいました。その時、日本人試験官から外国人試験官に、「試験の手順が違いますよ」と注意していただき、ホットいたしました。

こういったハプニングにもめげず、面接全体を通じて、声だけは大きく、かつ笑顔(引きつっていたと思いますが)での反応はかろうじてできたように思います。これも、CELの模擬面接クラスで鍛えられたおかげです。

これで落ちたら、純粋に自分の英語力不足で、合否はともあれ、やりきったと納得はできました。そのため、合格という結果を見たときには、本当にうれしく思いました。

<今後もCELで勉強を継続します>

 合格を手にした今、振り返ってみると、なんといってもCEL の講師の皆様、および、一緒に学んだ皆さんと知り合いになれたことが最大の収穫です。一方で、せっかく身についた勉強する習慣を、今後も継続できるように、どのようなコースを受講すると良いのかという点を検討し、引き続きCELで学び、プロの通訳ガイドとして活躍ができる実力を身につけたいと思います。

 改めて、今回の学びの場と、励まし、アドバイスをいただいた CELの講師陣、模擬面接クラスで日本人試験官役をつとめていただいたCEL卒業生通訳ガイドの皆様、また、コース受講中、いろいろなフィードバックやアドバイスを共有できたCELの志を同じくする皆様に、心から御礼申し上げたいと思います。

ありがとうございました!