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CEL受講生の体験記

2017年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


カルチャーショックを受けた江口先生の授業

五十嵐 睦子さん (通訳ガイドコース受講)


<一生できることを求めて>

 東京オリンピック2020が決まったとき、まだまだ先だからとりあえずみんな元気でいて、自分の地元で見られる一生に一度のオリンピックを観に行こうね!と、同じ年の友達と冗談で話したことをいまでも覚えています。その時に、私を含め数名かが、なんらかの形でオリンピックに関わって、絶対に自分自身も参加したい、成功に役に立ちたい、とも言い合っていました。

 その後は、大学の研究室という幾分か国際的な職場に身を置き、日々英語を使う場面があり、自分の英語力の不足を常に感じつつも、なんとか乗り切っていました。報道で観るTokyo2020は、楽しみに観にいくだけのものと思っていました。

 月日が経ち、友人や私自身、そしてそれぞれの家族や家庭環境も少しずつ変わりつつある中で、どういう風に年を重ねていきたいか考えるようになりました。一生自分自身が現役でいられることと、一生ささやかでも必要とされる人間でありたいと考え、それには体の老化にたぶん(笑)関係なく、磨き続けられる英語を使った仕事を今から始めるべきだと思い当たりました。

 一生できることを今始めよう!と考えて、まずは間近の2020年東京オリンピックでのサポートにかかわる事に照準を合わせ、通訳案内士試験の勉強を始めたのが2016年です。その年はまだ初めてということでリラックスした気持ちで一次試験を受け、英語・日本地理・一般常識に合格しました。そのとたんに、にわかにやる気に加えて、焦りも出てきて、試験会場でいただいたCELのパンフレットを見て、すぐにCELに入会いたしました。

<こんなに頑張れたたのもCELのおかげ>

 日本事情コースの江口先生の授業は、すべての講義と質疑応答が英語で進められ、まずはじめからカルチャーショックでした。とても高度で詳細な、今まで私自身は出会ったことがなかった日本の文化や歴史に関するテキストの内容と、これを英語で説明される江口先生どちらにも尊敬と圧倒がいつもありました。一度でも聴き逃すと挫折するのではないかという恐怖心から、仕事のハードな日の翌日も、二日酔いの翌日も休む気にならず通いました。社会人になってから(もう長いですが、、、)勉強にこれほど身が入って頑張れたのは初めてです。

その江口先生の日本文化を愛するがゆえの詳細な内容には、通訳ガイド試験の合格以前に、日本人として知っておきたいことが限りなく盛り込まれていて飽きることがなかった、というのが本音です。教材は、これからもたびたび見返し、また実際に通訳案内士として仕事をする際にバイブルになることでしょう。

<厳しく鍛えられた二次試験模擬面接クラス>

 二次試験模擬面接クラスでは、曽根先生はじめ外国人試験官役の先生方、そして日本人試験官役のCEL卒業生通訳ガイドの方々に、数々の体験とノウハウをもとに、本当に的確にそして厳しくアドバイスをしていただきました。

 まずは、とにかく苦手なプレゼンテーションからいままで逃げてきた私に喝を入れてくださり、また英語で恥をかくことにも慣れさせていただきました。いかに簡単な英語で伝えるか、どう話を進めるべきか、試験官がどう見ているかという細かなご指導と、そして、とんでもないプレゼンにも微かな良いところを見つけて褒めてくださることもあり、引っ張り続けていただいたことが励みになりました。

 合計9回の模擬面接クラスを受けて、自分では最後まで納得のいくプレゼンテーションができたことはなかったのですが、本番の二次試験では、先生方にご指導いただいた笑顔、ジェスチャー、デリバリーなどすべてを、引きつりながらも実践できました。話しが途切れて沈黙が訪れそうになった瞬間には、自分から外国人試験官に「もっと話していいですか」と話しかける勇気が出たのも、CEL で厳しく的確なアドバイスをいただき続けたからこそ、自然に口から出たのだと納得しました。

先生方の要求レベルも高く、自分のふがいなさに模擬面接クラス後には涙が出てしまうこともありましたが、CELの模擬面接クラスなしでは、私の通訳案内士国家資格の合格はありえなかったと深く感謝しております。

<CELは合格への近道!>

 自分が目標を定め、その目標に向かって勉強を始めた時に、合格に導いてくださる学校と先生方、教材に出会えて、結果的にはとても近道だったと確信しております。

 これから実務に就くにあたり、また英語のブラッシュアップを図るにあたり、今後もCELを頼り、叱咤激励していただこうと思います。そして、自分らしい、必要とされる通訳案内士を目指し、まずはTokyo2020で日本に来られる海外の方々のお役に立ちたいと思います。