会員サービス
インターネット授業はこちら

CEL受講生の体験記

2017年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


超エンターテナーのCEL講師陣、通訳ガイドの王道!

下河邊 雅行さん (通訳ガイドコース受講)


<一生に一度のチャンスだから>

 2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップで、海外代表チームの帯同ボランティアをすることを目的に据えました。一生に一度しかない自国開催で、代表チームと行動を共にし、チームメンバーの一人としてワールドカップを経験したいと思っています。

 日本大会は、全国12か所で開催されます。単にボランティアとしてチームをサポートするだけでは面白くない。来日した海外の選手に、日本の歴史や文化などを伝え、試合会場となる各地の史跡や風習なども紹介し、日本の大ファンになってもらおうと考えています。そのために通訳ガイドの国家資格を取得しようと決意し、CELに入学しました。

<おかげでほとんど家にいなくなった>

 CELには3年間通いました。昔から自己学習が得意ではないので、身を縛るしかないと考え、通訳ガイドパーフェクトコースの通学クラスを選択しました。

 一次試験対策では、英語の基礎知識に加えて、通訳ガイドに必要な日本地理、日本歴史、日本事情を体系的に教わります。また、日本の歴史・文化などを英語でどう伝えるか、そもそも仏教や神道などの日本語を、英語で何と表現するといった基本用語を網羅的に学習します。

 授業時間は、毎週火曜日夜と木曜日夜の2時間ずつでした。授業内容は濃密で、毎回多くの発見がありました。仏教はBuddhismで、神道はShinto religion、お坊さんがBuddhist monksで、神主さんがShinto priest。日本の宗教は多神教Polytheismで、一神教Monotheismのキリスト教とは異なるといった具合です。全て自分で調べていたら、途方に暮れてしまう内容です。また、日本地理の授業では、実際にその場を旅行した気分となり、日本歴史の授業では、時代の大きなうねりを感じる。授業がとても楽しいので、自然と予習・復習にも励むようになりました。

 平日は、通勤時間や会社のランチタイムを惜しんで勉強しました。例えば、授業後は、地下鉄東西線が空いていて座れましたので、終点の西船橋駅まで遠回りして、車内で復習しました。市川の自宅に着く頃は夜10時半を過ぎており、妻との会話はほんの一言程度に減りました。

 土曜日は、授業に登場したモノをこの目で見たいという衝動にかられ、ほぼ毎週現地調査に出かけました。例えば、円覚寺舎利殿の花頭窓を見に鎌倉に行ったり、全国の工芸品を見に青山スクエアに出かけたり、外国人観光者の様子を見に、はとバスの乗車口に行ったりなどしました。

 もともと日曜日は、趣味にしているラグビーの練習や試合がありましたので家にはいませんでしたが、CELの授業の受講を開始してからというもの、平日・週末を通じてほとんど家にいなくなりました。以前は、家でゴロゴロしていた私に辟易していた妻も、攻撃相手がいなくなり、寂しさが湧いてきたようでした。

<通訳ガイドネタで夫婦の会話が弾む>

 CELの授業で得た知識は、人に教えたくなるような内容ばかりでした。そこで、寂しげに見えた妻が格好の相手になりました。しかし、教わった知識を押し売りすると、逆にウンザリされます。相手の様子を見て、タイミング良く、ちょっとずつ興味をそそるような通訳ガイドネタを披露しました。もちろん妻とは日本語での会話ですが。

 TVのクイズ番組や歴史番組を観ている時が絶好のチャンスです。例えば、歌舞伎の勧進帳のシーンが登場した時ですが、弁慶と牛若丸が主人公であることは、妻も知っています。しかし、そもそも勧進帳って何か?どこのお寺の寄付を募ったのか?何で弁慶が勧進帳を持っているのか?舞台となった地域はどこか?さらには、関所の通行を許した加賀国の富樫氏は、なぜ聴衆の感動を誘うのかと言った具合です。CELで学んだ日本歴史と日本地理の知識をフル活用し、ちょっとずつお披露目すると、「え~っ、何でそんなこと知っているの?」と妻が感激します。さらに、 番組の中でその情報が裏付けされると、たちまち尊敬の眼差しとなり、あれやこれやと質問攻めに合います。

 そこで二次試験対策でしっかり仕込まれた、通訳ガイドは決して「知らない(I don’t know it.)」とは言わないという教えが効いてきます。万一、知らなくても何らかしら回答し、怪しい時はすぐスマホでチェック、大きく違っていれば、すぐ訂正します。通訳ガイドに求められる素養が自然と鍛えられました。

 そうこうしているうちに、妻を飽きさせないエンターテーメント力が備わり、夫婦の会話も弾むようになりました。CELでは、通訳ガイドは、エンターテナーだと教わります。夫婦の日本語の会話が弾まずして、外国人旅行者との英語での会話は弾むことはないと思います。

<夫婦で旅行、通訳ガイドネタで魅了>

 百聞は一見にしかず。通訳ガイドの卵から知識を得た妻も、実際自分の眼で見たいという衝動に駆られます。

 CELに通い始めてから、毎年冬に歴史探訪旅行をしていました。一次試験対策授業で使用する『図説日本史』に沿って、各時代の建物や仏像など遺産を見て廻るのが目的です。古墳時代から始めて飛鳥時代、奈良時代まできました。当初は、旅行に興味を示さなかった妻ですが、たまたまTVで阿修羅像を見たらしく、現地でのガイドをせがまれました。夫婦で出かけるのは日用品の買い物くらいでしたので、歴史探訪の時代が重なったこともあり、たまには良いかと腕試しも兼ねて妻のツアーガイド役を務めることとしました。

 しかし、ガイドする方も必死です。何のために教室通いしているかと揶揄されないように、かなり復習 をしました。そもそも阿修羅像ってどこのお寺?興福寺って何宗?誰が建てたか?阿修羅は八部衆のひとつだが、八部衆ってなんだ?抑えるべき歴史情報は限りなく広がります。さらに、興福寺に行くなら、ついでに春日大社によって、東大寺で大仏を見てと、旅程にも抜かりがあってはなりません。

 用意周到で臨んだ当日、阿修羅像の面持ちを見てうっとりしている妻に、その肌感は、奈良時代特有の乾漆造と言う技法がなせるわざであると、通訳ガイドネタを披露。そして、奈良の大仏を最後に銅像が造られなくなった背景、塑造、乾漆造が登場し、後に一木造り、寄木造りが登場したことを説明し、それぞれの特徴と代表例を紹介すると、私の通訳ガイドネタにすっかり魅了されている様子でした。

 外国人旅行者にも、このように 期待の半歩先行く通訳ガイドが求められると思います。質問されていることに応えるだけでなく、一言、ためになる情報を加える。そうすることで、自分の得意領域に話題を持って行き、最後は、聞き手を魅了しているという具合です。

 通訳ガイドネタや英語の言い回しはCELで充分に教わります。他で勉強する必要は全くありません。日本語で相手を魅了でき れば、英語で相手を魅了するのは思ったほど難しく無いと思います。

 二次試験直前模擬面接クラスでは、言葉での説明に加えて、笑顔とアイコンタクト、そして相槌が如何に重要 であるかを 徹底的に教わります。自分が応対している様子をビデオで撮影すると一目瞭然です。はじめは、自分の仏頂面に愕然とします。しかし、これで、相手を魅了するスキルがさらに研ぎ澄まされます。

<CELの授業は夫婦円満の秘訣、そして通訳ガイドの王道>

 CELの授業を受講してからというもの、 たまの会話に 繰り出す通訳ガイドネタで、 すっかり夫婦円満となりました。
そして、気がつくと妻の良きエンターテナーになっていました。通訳ガイドも海外旅行者の良きエンターテナーになれてなんぼですので、相通じるものがあると思います。それは、通訳ガイドの二次試験の面接本番で実感しました。

 CELでは、「通訳ガイドは同時通訳者とは違う。 一字一句正確に通訳することは求められていない。外国人旅行者と良好なコミュニケーションを図って、おもてなしできる ことが大事だ」と教えられます。まさに、通訳ガイドはエンターテナーであり日本の観光大使です。そして、CELの授業は、日本の観光大使を輩出する通訳ガイドの王道です。

 百聞は一見にしかず。もし迷われているのでしたら、是非、無料体験受講をお勧めします。エンターテナーの遥か上を行く、超エンターテナーの講師陣がみなさんをお待ちしています。