江口裕之のBeauifup Nippon: Hiro's Stylish English

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第2回 :秋分の日/お彼岸

 Autumnal Equinox Day

Y: Now, Hiro, what’s today’s theme?
(さて、ヒロ、今日のテーマは?)

H: Well, Autumnal Equinox Day is just around the corner. So why don’t we talk something about it?
(えーと、もうすぐ秋分の日だね。そのことについて何か話そうか)

Y: Sounds interesting.
(面白そうね)

H: The week centering around that day is called higan in Japanese. Yumiko, what do many Japanese do during higan?
(秋分の日を中心にした1週間を日本語で彼岸と呼びます。由美子、多くの日本人は彼岸に何をする?)

Y: Well, many people visit their family graves and pay respect.
(うーん、多くの人は、一家のお墓参りをするわね)

H: That’s right. People also make sweets called ohagi as an offering.
(その通りだね。それにお供え物としておはぎと呼ばれるお菓子もつくるよね)

Y:Ah, yes. I like ohagi very much.
(ああ、そうね。おはぎって大好き!)

H: Me, too! (僕も!)秋分の日は昼と夜の長さが同じになる日で、英語ではちょっと難しいけど、Autumnal Equinox Dayと言います。

Y: Autumnalは秋を意味するautumnの形容詞形ですよね。Equinoxというのは?

H: これは天文学の言葉で、昼夜平分時、つまり、昼と夜の長さが同じになる分点を示します。

Y: なるほど。それらを組み合わせて、秋分の日は、Autumnal Equinox Day、Autumnal Equinox Dayですね。

H: そうです。春分の日、秋分の日の前後3日間を含む7日間を彼岸と言って、先祖の供養を行いますよね。由美ちゃんは、「多くの人が墓参りする」の意味で、Many people visit their family graves.と言いましたよね。family gravesは一家のお墓という意味ですね。さて、「なになに参りをする」というと、つい難しく考えちゃいそうなんですが、実は、visit、訪れるという動詞を使えば簡単ですよね。

Y: だから、神社やお寺にお参りするときも、visit a shrine、visit a templeと言えばいいですよね。

H: そうだね。だから寺社参りが好きだとかいう時には、I like to visit shrines and temples.とか言えるね。あと、由美ちゃんはpay respect、「敬意を払う」とも言ったけど、これも大切な表現ですね。pay respectを付けておくとお墓参りの意味がよく伝わります。じゃ、「彼岸には私たちは墓参りをします」のように、weを主語にして言い直すと。。。

Y: We visit our family graves and pay respect during higan.、We visit our family graves and pay respect during higan.となりますね。

H: That’s right. By the way, Yumiko, we talked about the sweets, ohagi. It’s a kind of rice cake coated with bean jam. The same thing is often called differently in a different season.
(その通り。ところで由美子、おはぎというお菓子の話をしたじゃない?おはぎは一種のお餅で、餡でくるんであるんだ。同じものが季節によって違う名称で呼ばれているよね)

Y: Ah, yes, I know. It’s also called botamochi. Why is it called differently?
(ああ、そうね、知ってるわ。ぼたもちとも呼ばれているわよね。なぜ違う名前で呼ばれるのかしら?)

H: At higan in spring it’s often called botamochi to symbolize a spring flower botan, a peony.
(春の彼岸には、春の花の牡丹を象徴して、ぼたもちと呼ばれることが多いんだ)

Y: Oh, I see. So, the name ohagi comes from an autumn flower hagi, a bush clover.
(なるほど、分かったわ。ということは、おはぎという名前は秋の花の萩から来ているのね)

H: Exactly. (いかにも)おはぎは餅をあんこで覆ったお菓子だけど、季節によって違う名前で呼ばれますよね。春の彼岸では春の花の牡丹になぞらえて、ぼたもち。

Y: 秋の彼岸では秋の花の萩になぞらえて、おはぎ。これってすごく日本的でいいですね。

H:そうだね。日本は季節の変化が顕著だから、食べ物でも年中行事でも衣服でも、季節感を出すのが大切で、それを無視しちゃうとunsophisticated(洗練されていない)とかunrefined(あかぬけない)とか呼ばれることになっちゃうね。

Y: unsophisticatedとかunrefined。。。つまり、「野暮」ってことですねかね?

H: You said it!
(おっしゃる通り!)