江口裕之のBeauifup Nippon: Hiro's Stylish English

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第8回 :お酒は冷やで?それとも熱燗で?

 "I usually drink my sake cold, but, you know, when you have it with cold soba, it’s best to drink it warm!" 

H: 日本料理では同じ食材でも温かくしたり冷たくしたりして出しますよね。

Y: ああ、そうですね。温かいお蕎麦もあればざる蕎麦もあったり、お酒も熱燗と冷酒がありますよね?

H: そうそう。今日はそんな話をする時に使える便利な表現です。 Now Yumiko, a friend of mine in Nagano sent me some soba buckwheat noodles, and I’m going to cook them right now. Would you like some?
(由美子、長野にいる友人が蕎麦を送ってきてくれたんだ。今、茹でようと思うんだけど、食べる?)

Y: Oh, yes, thank you! I love soba noodles!
(もちろん、ありがとう!蕎麦大好きなのよ!)

H: Good! Well, would you like to eat them cold or hot?
(よし!で、蕎麦は温かくして食べる、それとも冷たくして食べる?)

Y: I’d rather like to have them cold because cold soba go better with rice wine!
(冷たくして食べたいな。冷たい蕎麦のほうが日本酒に合うしね!)

H: You’re right. Well, I usually drink my sake cold, but, you know, when you have it with cold soba, it’s best to drink it warm!
(その通りだね。僕はいつも日本酒は冷やで飲むんだけど、冷たい蕎麦を食べる時には熱燗で飲むのが最高なんだ!)

Y: Really? OK, I’ll try it warm, then!
(本当?分かったわ、じゃ、熱燗で飲んでみるわ!)

H: さて、蕎麦の麺を、soba buckwheat noodlesと呼びましたが、buckwheatとは蕎麦のことですね。noodlesは通常複数形になりますので、代名詞で受ける時もthemになります。さて、本題ですが、蕎麦を冷たくして食べるという場合、eat soba coldと言います。

Y: eat cold sobaの語順とはちょっとニュアンスが違いますよね。

H: そうですね。eat cold sobaだと、冷たい蕎麦を食べる、のように食べることに重きが置かれますが、eat soba coldとすると、蕎麦を冷たくして食べる、つまり、冷たくすることに重きが置かれます。

Y: 会話では、eatの部分にhave、drink、tryなども使いましたよね。例えば、江口さんは、Well, I usually drink my sake cold, but, you know, when you have it with cold soba, it’s best to drink it warm! いつもはお酒を冷たくして飲むけど、冷たいそばと一緒の時は温かくして飲むのが一番、と言っていました。

H: そうですね。由美ちゃんはそれを聞いて、OK, I’ll try it warm, then! オーケー、じゃ温かくして飲んでみます、と言いました。他に、料理を出す、という意味の serve も似た使い方ができます。例えば、蕎麦は、温かくしたり、冷たくしたりして出すことができます、という場合は。

Y: You can serve soba either hot or cold. となりますね。

H: そうですね。いろいろと応用が利きます。

Y: By the way, Hiro, my friend told me that drinking sake cold is more likely to make you sick rather than to have it warm. Is it true?
(ところでヒロ、酒を冷たくして飲むと、温かくした時よりも悪酔いしやすいって友達が言ってたの。これって本当?)

H: Well, yes and no. Low quality sake might contain the substance called acetaldehyde that makes you sick. But since its boiling point is low, you can evaporate it by warming the sake.
(そうだな、どちらとも言えないね。品質が悪い酒だと、悪酔いの原因となるアセトアルデヒドという物質が含まれている場合があるんだ。でもアセトアルデヒドの沸点は低いからお酒を温めると蒸発してしまうんだよ)

Y: I see. So, in the case of good sake, you can have it as you like!
(なるほど。ということは、良い酒の場合はどんな飲み方してもいいってことね!)

H: Exactly. OK, then, this sake is daiginjo. Would you like to try it cold this time?
(その通り。さて、ここにあるのは大吟醸だよ。今度は冷酒でいってみる?)

Y: Why not?
(もちろん)

H: さて、由美ちゃんの熱燗よりも冷酒のほうが悪酔いするって本当?という質問ですが、これは yes and no ですね。安いお酒の場合、アセトアルデヒドという悪酔いさせる物質が製造段階で生成することがあるんだけど、アセトアルデヒドの沸点は摂氏20℃程度なので、熱燗にすると蒸発しちゃうんです。

Y: つまり、良いお酒の場合にはどんな飲み方してもOKってことですね。

H: その通り。さて、ここにあるのは大吟醸ですよ。今度は冷酒でいってみますか?

Y: ぜひぜひ。