江口裕之のBeauifup Nippon: Hiro's Stylish English

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第10回 :洋服・着物などを「着る」

 be wearing [dressed in] ~ と put on ~

Y: Now Hiro, what’s today’s topic?
(さてヒロ、今日のトピックは?)

H: Well today, let’s talk about a traditional event held in November, which is called shichi-go-san.
(そうだね、今日は11月に行われる七五三と呼ばれる伝統行事について話してみようか)

Y: Sounds interesting.
(面白そうね)

H: Shichi-go-san literally means the seven-five-three festival held around November 15th. Parents take their three-year old boys and girls, five-year old boys, and seven year-old girls to a local shrine to pray for their safe and healthy future.
(七五三は文字通り、七、五、三、のお祝いで、11月15日前後に行われるんだ。三歳の男児と女児、五歳の男児、七歳の女児を親が地元の神社に連れて行き、子どもが事故に遭ったり病気になったりしないようにとお祈りをするんだ)

Y: Yes. And the children are often dressed in fancy clothes, including kimonos. I have a photo taken at my shichi-go-san when I was three. In the photo, I was wearing a colorful kimono with a huge smile, but my parents told me at first I refused to put it on.
(そうね。それに子供たちはよく、着物などのお洒落着をまとうわね。私は三歳の七五三で撮ってもらった写真を持ってるわ。写真の私は綺麗な着物を着てにっこり笑っているの。でも両親に聞いたけど、最初は着物を着るのを嫌がったんだって)

H: Oh? How did they persuade you?
(ふーん?で、ご両親はどうやって説得したの?)

Y: They told me only those in a kimono could get a chitose-ame, a long stick candy.
(千歳飴をもらえるのは着物を着ている子だけなんだって言ったんですって)

H: So your parents’ gambit worked! (じゃ、ご両親の作戦は成功だったんだね!)さて、今日の話題は七五三です。11月15日前後に三歳の男児と女児、五歳の男児、七歳の女児を連れて地元の神社にお参りをして子供の安全と健康を祈願します。由美ちゃんは着物などでおめかしをする子供が多いと言いましたが、そこの部分をもう一回言ってもらいましょう。

Y: They’re often dressed in fancy clothes, including kimonos. と言いました。

H: 今日はこの洋服・着物などを「着る」という表現をチェックしてみましょうか。まずはこのbe dressed in~、という表現がありますね。

Y: be wearing~という言い方もできますよね。

H: そうですね。由美ちゃんは自分が3歳の頃の七五三の写真があると言って、In the photo, I was wearing a colorful kimono with a huge smile. と言いました。wearは衣服を着る、という意味ですが、着ている状態を示す時にはこのように進行形にします。

Y: 一方、wearを現在形で使うと習慣的な動作に言及できますよね。

H: そうですね。例えば、私は少なくとも週一回は着物を着ます、とかいう時ですよね。I wear a kimono at least once a week.となりますよね。

Y: はい。このwearとput onなになにの区別がなかなか英語学習者には難しいんですよね。

H: そうですね。由美ちゃんは、My parents told me at first I refused to put it on. 最初は着物を着るのを嫌がったとご両親から聞いたと言っていましたが、ここではput it on、itはa kimonoを受けますから、put a kimono onという意味ですね。itを目的語に取る場合、put it onの語順しか使えませんが、put a kimono onのように、itではなく普通の名詞を目的語に取る場合、put on a kimonoの語順でもOKです。さて、このput on~は、着物を着る動作について用います。

Y: ですから、着物の着付けが難しい、とか言う場合には、It’s difficult to put on a kimono. と言いますね。

H: その通りですね。えーと、ご両親は、千歳飴は着物を着た人だけがもらえるって由美ちゃんを説得したんだって?

Y: はい。

H: But didn’t you see some other kids in Western clothes having a chitose-ame, too?
(でも、洋服を着ている子でも千歳飴を持っているのに気が付かなかったの?)

Y: Well, I really took to my kimono, and forgot about that! But, I just wonder why seven, three and five?
(そうね、着物がとても気に入ってしまって、どうでもよくなったのよ!でも、なぜ七、三、五なのかしら?)

H: Well, in Japan the odd numbers are thought to be auspicious, having some kind of power, because they can’t be split. Also, in the old days, the infant death rate was very high — many children died before reaching the age of seven.
(そうだね、奇数は割ることができないから、日本では、ある種の力を持っていて縁起が良いってされているんだ。それに、昔は幼児死亡率が高かったんだよね。多くの子供が七歳になる前に死んでいたんだ)

Y: So, the ritual is also to celebrate their healthy growth.
(ということは、七五三は子供のこれまでの健やかな成長を祝う意味もあるのね)

H: You’re right.(その通りだね)由美ちゃんは着物を着てみたら、すぐに気に入ってしまって千歳飴のことなんてどうでもよくなっちゃったんだね。女の子だね~。

Y: でもどうして七、五、三と奇数なんですかね。

H: 日本では、奇数は割ることができないため、不思議な力があって縁起が良いとされてるんですよ。それに昔は幼児死亡率が高くってね。多くの子供が七歳になる前に死んでいたんですよ。

Y: じゃ、七五三にはそれまでの子供の健全な成長をお祝いする意味もあるんですね。

H: その通りですね。