CELの書籍シリーズ

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~どたんばのテクニック~

 田畑行康 (NEC・Eラーニング事業部マネージャー)
 佐野健吾 (CEL英語ソリューションズ・最高開発責任者)

TOEICテスト駆け込み寺 ~どたんばのテクニック~

The Japan Times 社
定価1,800円(税別)
*CD付き


佐野健吾
・著者紹介・
佐野健吾[サノケンゴ]
上智大学比較文化学部比較文化学科卒業(magna cum laude)。長年、各種英語試験の調査、分析、模擬問題開発・作成に従事。2001年CEL英語ソリューションズに設立者の一人として参画し、最高開発責任者としてコース・教材開発等を担当。TOEIC990点、英検1級、通訳案内士国家資格等の資格を持つ


Contents
 CELが実施したNECの社員研修で、TOEICスコアアップに絶大な効果(平均100点アップ!)を発揮したセミナーの内容をベースにして、書き下ろした、今までにはなかったTOEIC対策本。
Listening/Readingの全Partで、模擬問題も多数収録。
「本物の英語力」のCELが<あえて>お届けする、TOEIC受験者のための試験直前土壇場の、28の究極のテクニック。

*注:2006年TOEICテストリニューアル以前の内容です。

「TOEICテスト駆け込み寺」はしがきより

 TOEIC は、他の英語検定試験と比べてじっくり考えて解くことはできません。解くスピードが重要です。時間をかければできるのに――そう思った受験者は数多いことでしょう。

 では TOEIC の問題を素早く解くにはどうすればよいでしょう。着実に英語力を身に付ける――もちろんこれが王道です。相手の動きに反射的に合わせる力を持っていれば言うことはありません。「人と出会えば人を斬り、鬼と出会えば鬼を斬る」です。状況に応じてその場で対応できる英語力があればいいわけです。

 しかし、孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」とあり、囲碁・将棋には定跡があります。つまり相手の出方、動きを予め読んで相手が動く前に対応することできれば、より効率的なのは確かでしょう。TOEIC は特に出題が定型化された試験ですから、過去問研究は他の試験以上に有効です。しかも TOEIC は問題バンク方式と呼ばれる出題方法をとっており、一度出た問題でもシャッフルして当たるとまた次の試験でも出題される可能性もあるのです。そのため何回か受験すれば見たことのある問題にまたお目にかかることができます。実際にそんな経験を持つ受験者も多いことでしょう。

 となれば、実用英語技能検定のように過去問の参考書・問題集が充実していれば言うことがないのですが、TOEIC は問題バンク方式のため過去問公開には慎重なのが現状です。そこで、本書では著者が実際に TOEIC を受験した経験から過去問を分析した結果に基づいてこのパターンの問題にはこう対応するという「どたんばのテクニック」を解説しています。更に「どたんばのテクニック」に沿った例題を解くことで応用力を身に付け、TOEIC のスコアアップを確実にすることができます。

 少なくとも現在の日本では英語を全く使わずに日々の生活を支障なく送ることができます。仕事で英語が必要な日本人は増え続けているとはいえ、日常的に英語を使用する環境にある日本人はまだ少数派と言えるでしょう。ならば自ら英語を勉強する環境を作らなければなりません。

 置かれた環境に関わらず、英語力がビジネスパーソンに必須という認識は日本企業でも多数派になっています。その英語力を測る尺度が TOEIC であることは今や疑いのない事実です。だから、ビジネスパーソンは自分の英語力をアピールするためにTOEICのスコアを上げなければなりません。英語を日常使用する環境にある社員は少数派でも、昇進には TOEIC スコア○○点以上(低い企業で470点)が必須という企業が増え続けています。

 実は筆者の所属する企業も例外ではなく、それまで大学卒業後は英語と縁のなかった社員も英語というより TOEIC に取り組まざるを得なくなっています。そこで、本書の素となった教材を開発し、「どたんばのテクニック」としてそのような社員に提供したところ、まさに TOEIC 難民の駆け込み寺となり、社内だけで受講者は2,000名を越え、「お蔭様で無事昇格要件を満たすことができました」と大反響を得ることができました。本書はその「どたんばのテクニック」を開放し、より多くの皆さんの駆け込み寺となることを目指したものです。近頃 TOEIC でお悩みの皆さん、是非駆け込んでみてください。