
「英語総合力養成講座」~英検準1級、そして1級へ~

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■第6回(最終回):「国際舞台で通用する本物の英語力とは」
CEL英語ソリューションズ 最高経営責任者
曽根 宏 英検かTOEICか?最近、これも良く尋ねられる質問です。TOEICは誰でも(どんなレベルの人でも)受けることのできる「体力測定」、英検はレベルごとに(体力に応じて)受ける「体力増強プログラム」と、両者の役割を明確に分けて考えれば良いです。 本当の体力測定では、垂直飛び・反復横飛び・踏み台昇降など、長年にわたって利用されてきた「定番の種目」があります。では、体力を増強するのにそういった種目を毎日行うでしょうか? アスレチックジムで行うトレーニングを考えれば明白です。アスレチックジムで垂直飛びや反復横飛びをしている人はいませんよね。エアロビクス、エアロバイク、ウェイトトレーニング、水泳などで体力強化を行うのが、アスレチックジムの役割です。そして、その効果を1年に1回とか2回とか判定するのが「体力測定」です。 英検とTOEICの関係もまさにこれと同一です。つまり、どちらを選ぶかではなくて、必要に応じて両者を使い分けることが大切です。CEL英語ソリューションズでは、ふだんは英検1級や通訳ガイド国家試験の対策コース、ならびに資格とは関係なく英語の総合力をアップさせるBuildupコースを実施しています。つまりこれらが、「体力=英語力」増強プログラムです。そして、各コースの受講前と後に、体力測定としてTOEICの団体受験を行い、各自英語力のレベルのチェック、つまり「体力=英語力測定」に利用していただいているわけです。 英語試験の完成度としては、英検の方が優れていることは言うまでもありません。レベル別に細かく試験が設定され、同時に「読む、書く、聴く、話す」の総合力を綿密に測定できるからです。そして、そういう英語の総合力こそが、社会に出てからも実践で役立つ英語力のベースになるのです。この点は、過去5回の連載で個別に詳述して来たかと思いますので、今一度振り返っていただければ幸いです。 以上をもちまして、本コラムを一応完了とさせていただきます。ご愛読いただきまして、まことにありがとうございました。 これまでの過去5回の連載分も含めまして、拙稿の内容につきまして、ご意見やご感想などがございましたら、是非お気軽ににお寄せいただければ幸いに存じます。(メール送信はこちらから) また、筆者は現在、(財)日本英語検定協会より派遣講師の委嘱を受け、全国各地で講演を行っております。これまでも、大手企業での社員向け英語研修はじめ、東京都・大阪府他、各都道府県の高校・中学の英語教師のみなさま対象に講演をさせていただく機会を頂戴しました。お声をかけていただければ、日本全国いつでもどこでも飛んで参ります。みなさまにお会いして、直接お話しできることを楽しみにしております。 ご愛読いただきましたことに、改めまして厚く御礼を申し上げます |