通訳ガイド(通訳案内士)試験と英検1級試験の比較

・・・では、どちらが難しい?どちらが合格しやすい?
英検1級試験 | 通訳案内士(ガイド)国家試験 | |
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試験日 | 年3回 | 年1回 |
内容 | ---1次試験--- ・筆記試験(100分): 4択の客観形式(語彙・読解)と記述形式(200語程度のエッセイ) ・リスニングテスト(約30分): 客観形式。 ---2次試験--- 個人面接:与えられたトピックについてのスピーチと質疑応答(約10分間)。 面接官は日本人と外国人各1名。日常会話の後、5つのトピックスから1つを選び、1分間の考慮の後、2分間のスピーチを行い、面接委員からの質問に英語で答える。
☆1次試験合格後1年間は、1次免除で2次試験を受験できる。
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---1次試験--- ・筆記試験I:外国語に関する試験 ;120分 ・筆記試験II:日本地理・日本歴史・一般常識 客観形式;各科目40分
☆科目ごとに合否がでる。合格した科目は翌年に限り免除される。
---2次試験---☆英検1級保有者は、1次筆記試験英語が免除される。 ☆平成26年度試験よりTOEICテストが筆記試験の免除対象に追加された。 ☆その他科目ごとに1次試験が免除される資格などの規定がある。 個人面接:通訳案内の現場で必要とされるコミュニケーションを図るための実践的な能力を判定。 面接官は、外国人1名・日本人2名が原則 人物考査も合否に大きなウエイトを占め、通訳ガイドとしての適性が評価される。 |
以上を踏まえて・・・ | ||
難易度 | 合格に必要な英語力は英検1級のほうが高い。 「読む・聴く・書く・話す」の4分野で高いレベルの総合的な英語力・論理的思考力が要求される。 ただし、試験は年3回実施される上、各問題の獲得点数が詳しくわかるので、学習計画が立てやすい。 |
英語力以外にも幅広い知識が要求される。 1次・2次ともに日本地理・歴史・一般常識はもとより、日本文化・習慣・伝統についての知識が問われる。 また、年に1度しか試験が実施されないため、綿密な学習プランを立てるべき。各科目の獲得点数は告知されない。 |
こんな方に | より高いレベルの英語力を習得されたい方。 外国の新聞・雑誌・インターネット・テレビ・ラジオなどから必要な情報を素早く、正確に入手できるようになりたい方。 |
英語を使って日本人として日本の文化を外国人に伝えたい方。 外国人から日本について質問をされた場合にうまく答えられるようになりたい方。 |
本試験 問題 |
日本英語検定協会のHPより入手可能。 |
こちらからごらんください>> |
Tips! | ※1次試験合格ライン:約7割正答 ※2次試験の合格率のみを見ると60%前後と比較的やさしいようだが、1次試験合格発表後、2次試験までは10日程度であることから、ストレートで合格する人は実は少ない(多くが再受験者である)。合格目標時期の設定には、2次試験の準備も相応に必要であることを考慮にいれるべき。 |
※1次試験合格ライン:英語:約7割正答 地理・歴史・一般常識:それぞれ約6割正答 ※1次試験の科目合格が、1年間有効であることから2年計画で取り組む方法もある。しかしその場合2年目の2次試験で失敗すると、免除された1次試験科が翌年受け直しになるので注意が必要。 ※1次試験の最難間は英語であるため、英検1級保有者が有利であることは事実。しかし、通訳案内士としてのデビューが第一目的の方には、1級取得を優先するとかえって遠回りになる可能性もある。 |