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受講生14 女性

試験の様子

10:00集合、11:00移動、11:40本番開始。試験官は、外国人男性(50代)、日本人女性(50代)の2名。

質問内容

日本人女性の試験官は荷物の置き場所を指示したのみで、殆ど採点に専念していました。会話は外国人男性試験官と受験者の2人で進行しましたが、日本人試験官は回答に対して都度しっかりと頷いてくれていました。

1. 名前と現住所・出身地・現在の職業についての質問。
  企業への基幹システムのコンサルタントです、と答えたところで、日本についての質問に移行しました。

2. Q. 日本の景色についてどう思いますか?

  A. (質問の内容が理解しづらかったので、「現代的なものですか?それとも伝統的な側面についてですか?」と確認。試験官の 「現代的な方です」という返事を受けて)  東京について言えば、現代的な建物が目立ちます。しかし、一方で近代的なビルの中にも古い寺院がたくさん見られ、複雑ですが面白い風景だと思います。

3. Q.今は晩秋で紅葉の季節ですが、東京でお勧めの紅葉スポットはありますか?

  A.(銀杏が見えていたので窓の外を指差して)この付近でももちろん紅葉は見られますが、公園でしたら新宿から近い新宿御苑がお勧めです。広いし、多くの種類の紅葉する木が見られます。

4. Q.日本人の定年は何歳ですか?

  A. 65歳ですが、最近はだんだん年齢は若年化しています。

Q.それはどうしてですか?

  A.今の人のほうが2,30年前に比べて、定年後の選択肢が多くなっているからであると思います。

5. Q. 書道について教えてください。

  A. 書道はこのくらいの大きさの白くて薄い和紙(ジェスチャーで紙の大きさを示す)に、筆を使って好きな言葉や詩を書きます。

  Q. 日本の子供は皆習字をするのですか?

  A. はい。私が子供の頃は学校の授業でやっていたので、全員習字を習いました。

  Q. 習字は大人でも愛好家がいますよね。それはどうしてですか?

  A. (一つの箱のようなものを示す身振りを交えて)一つの事に集中できることや、好きな言葉を書いて飾ったり展覧会に出したりするのが良いのだと思います。

  Q. ここに紙・墨・筆があったとしたら、あなたは何と書きますか?

  A. (ちょっと考えて)一期一会(ゆっくり日本語で発音)と書きます。

  Q. それはどんな意味ですか?

  A. Once in a lifetime, Treasure every encounter.です。

6. Q.日本に初めてきたとき、この時期に着物を着た子供達を見かけました。 あれは何ですか?

  A. それは七五三といいます。七五三とは数字の7.5.3のことで、7歳・5歳・3歳の子供が、親に連れられて神社に健康な成長を祈願しに行きます。それは特別な日であるため、着物を着ているのです。

  Q. すると、子供は3回七五三をやるわけですか?

  A. いいえ、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の2回です。

  Q. あなた自身の七五三の体験を覚えていますか?

  A. はい。着物を着て近所の神社に行き、神主さんが行う神道の儀式に参加し、その後参加したほかの子供達と一緒に記念撮影をしました。その写真は今でも神社の離れの建物に飾ってあります。

7.(外国人試験官が日本人試験官に試験時間を確認し、残り1分と言われたところで)

Q.あなたが定年になったらしたい事は何ですか?

  A.京都に引越しして、そこで通訳ガイドをしながら古都の雰囲気を楽しんで暮らしたいです。

  Q.京都で好きな場所はありますか?

 A. はい。鴨川が好きです。河川敷が広いので、そこを散歩するのが好きです。

(質問はここで終了。Thank you very much. ありがとうございましたと言い、一礼して席を立ちました。)

試験を終えて

試験前日までにスーツをクリーニングに出し、靴を磨き、当日決して慌てないようにと準備をしていました。

最初の質問の意図を理解するのがやや難しく感じられましたが、試験官の聞きたい事を正確に理解することを最優先とし、思ったよりも落ち着いて答えられました。もっと詳しく答えれば良かったと思うとキリがありませんが、模擬面接で質問の意図を誤解して答えてしまう例を学んでいたおかげで、少なくとも会話が最後までずれることなく繋げる事ができたので、今回は自分なりに精一杯やれたと思います。「一期一会」という言葉に込めた通訳案内士志願者としての思いが、試験という状況を超えて相手に届いてほしいと切に思いました。

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