英検1級コース受講生の体験記

CEL受講生の体験記

英検1級試験合格者の声

1次も2次も的確に最短距離で合格に導いてくれたCEL

高沢 尚さん(埼玉県在住、通学受講)

<英語の資格がなかった英語教師>

 このたび、2008年度第2回の2次試験でぎりぎりの61点ながら英検1級に合格することができました。

 英検1級受験のきっかけは単純でした。私は埼玉県の県立高校で英語の教員をしていますが、46歳まで教員免許以外英語の資格を何も持っていませんでした。ある日、生徒に質問されました。「先生は英検何級ですか?」、「持ってないよ。」。「TOEICは何点ですか?」、「受けたことないんだ。」、「訊いた私が馬鹿でした。」、「………」。確かに、普段生徒に進学・就職に有利だから資格を取れと指導しておきながら、英語教師の自分が英語の資格を何も持っていないのは実に恥ずかしいことだと思いました。そこで、英検に挑戦することにしました。2級、準1級の順で受験し、それぞれ1回で合格することができました。文部科学省は英語教師に英検準1級以上の英語力を求めているのでこれで一安心だったのですが、ここまで来たのだから、是非1級にも合格したいと欲が出てきました。

<独学での限界を感じてCELに入学>

 1級合格にはまだ力不足と思い、準1級に合格してからしばらくの間、必死になって語彙、リスニング、エッセイライティングの強化に努めました。英検1級の過去の本試験問題を10回分こなしましたが、エッセイライティング以外でいつも64点から67点の間でした。合格はエッセイライティングにかかっていると思いました。エッセイライティングの採点基準がよく分からないので、これはやはりプロに見てもらったほうがいいと思い、CELの門をくぐり、英検1級1次模擬試験コースを受講しました。

<充実していたCELの模擬試験と解説授業>

 野球部の顧問をしているので、時間を作るのが大変でしたが、1回も欠かさずに出席しました。他の受講生たちと一緒に模擬試験を受けることで、毎回本番さながらの緊張した雰囲気を味わうことができました。教員は自分で試験を受けることはめったにないので、とても良い刺激になりました。受講生の中には小学生くらいの女の子がいて、この子には絶対に負けたくないと思いました。また私よりもずっと年上の受講生も何人かいて、自分はまだ若いと励まされる思いでした。

 講師の田中先生の解説は懇切丁寧で、模擬試験に出てきた題材に関係した新聞や雑誌なども使ってお話ししてくれるので、興味が湧いてきて、全く退屈することがありませんでした。先生の解説を聴いた後、復習に力をいれました。知らなかった単語・熟語は、何度も音読筆写して覚えました。空所補充問題・内容一致問題では授業で解いた問題を何度も繰り返し解くことにより、読解力だけではなく、語彙力もついていくような気がしました。エッセイライティングではポイントを押さえた添削をして頂きました。解答例をノートに書き写し、自分の書いた文と並べて比較しました。このエッセイライティングは2次試験のスピーチ作成においても大いに役に立ちました。

 実は私にとっての一番の弱点はリスニングでした。模擬試験では毎回苦労しました。通勤時間を利用して問題文のCDを聴きながらディクテーションやシャドーイングをしました。今にして思えば、CELのリスニング問題のほうが、本試験の問題よりも少し難しかったような気がします。

 これらは独学では絶対にできないことでした。合計で9回の模試を受験しましたが、1回を除きすべて80点以上とることができ自信を深めることができました。そして、初めての英検1級挑戦だった2007年度第3回の1次試験で89点とって合格することができました。特に、エッセイライティングでは22点の高得点を取ることができました。CELの模擬試験がいかに、本試験の問題に近いものだったかを証明しています。

<一筋縄ではいかなかった2次面接試験>

 日本語でも自分の意見を話すのが大の苦手の私にとって2次面接試験は最大の難関でした。CELの英検1級2次模擬面接コースを数回受験しましたが、準備不足で、なんと44点しかとれずに不合格Bでした。あまりの低い点数に、自分の人格を完全に否定されたような気持ちになり、しばらくは何も手につかない状態でした。気を取り直し、7月にまた2次試験を受験するつもりで勉強を再開したのですが、3年生の担任をしているため、1学期は進路指導で益々忙しくなり、CELで受講することができなくなりました。しかも、6月に病気で入院し、更に試験日が自分の学校の野球部の公式戦と重なり、受験を断念しました。残された1次試験免除のチャンスはあと2回。追い詰められた気分でした。

<ダン先生の的確なスピーチ指導>

 2学期になり時間的に少しゆとりができたので、再度CELの門をくぐり、再度2次模擬面接コースを受講しました。今回は12回すべてに出席し、じっくりと練習することができました。毎回2つずつスピーチ原稿を作成し、それを発表しました。初めはノートをちらちら見ながらやっていたのですが、ダン先生に、それでは駄目だと言われ、一切見ずに言うようにしました。それにより、丸暗記ではなく、自分の言葉でスピーチを2分以内にまとめられるようになってきました。それが、実際の2次試験でも役に立ちました。しかし、ダン先生の評価は厳しく、なかなか60点以上とれませんでした。果たして合格できるのだろうかと不安になりました。

 そして2008年度第2回の試験で実質2回目の2次試験を迎えました。与えられたトピックのうち、学校の教科書にも出ていた地球温暖化の問題を選びました。スピーチは2分丁度で終わり、その後のやりとりも、文法や発音でかなりミスをしましたが、なんとかやり通しました。その際、CELの授業で覚えた表現をかなり使わせてもらいました。しかし、今回もおそらく駄目だろうと半ば諦めていました。合格発表当日、ネット上で合否を確認したところ、なんと合格でした。しかも、点数はそれぞれのパートでCELの授業でダン先生が与えてくれていた点数とほぼ同じでした。ダン先生の評価がそれだけ正確だったということです。

<これからも英語の勉強を続けます!>

 今年で教師生活25年になりますが、今まで同僚で英検1級を持っている人は殆どいませんでした。これで少しは自慢できそうで。しかし、2次試験の点数で分かるように、自分の英語力はまだまだです。これからも英語の勉強は一生続けていきたいと思います。今まで有り難う御座いました。


本 物 の 英 語 力 を 養 う C E L の コ ー ス
英検1級試験対策を万全に通訳ガイド(通訳案内士)試験対策に確かな実績英字新聞・雑誌・英文ニュースを読める代に聴けるようになりたい方に