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通訳ガイド試験合格者の声
<2001年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声 本試験に向けてやる気を奮い立たせてくれた江口先生の授業

吉田 香代子 さん (主婦)

<1次試験>

 英語が大好きで、日常会話程度ならできるようになりましたが、将来のためにはきちんと勉強して、しかるべき資格を手に入れておかねばと思って、国家資格である通訳ガイド試験に挑戦することにしました。

 1999年に初めて受験した時はまったく歯が立ちませんでした。そこで真剣に勉強を開始して、満を持して臨んだ2000年の通訳ガイド1次試験でしたが結果は不合格。でも試験に落ちた時、私は落ち込みませんでした。何がいけなかったのか、単語?英作文?考えれば考えるほどすべてが力不足だったように思え、「来年こそ!」と逆に燃えてきました。ところが、ずっと走り続けてきた疲れが2001年を迎える頃から出始め、単語が頭に入ってこなくなり「こんなんじゃ・・・」と、あせればあせるほど集中できなくなってしまいました。まるで、底なし沼でした。

 そこから私を引き上げてくれたのが、友人と参加したCELのオープンクラスでした。江口先生の情熱溢れる授業を受けてみると、通訳ガイド試験に受かりたい、という気持ちと、英語に対する熱い思いが再びよみがえってきたのです。

 春期の通訳ガイドコースに入学し、江口先生の授業を聞きながら、いろいろなジャンルの英文を大量に読むうちに、試験問題の穴埋めの空欄とか下線部とか気にしないで、英文の全体像をつかむ姿勢ができるようになりました。それに伴って、文章の面白さ、筆者の人間像まで考えるようになっていたのです。忘れかけていた“英語を読む楽しさ”を思い出しました。英語の試験なのに英文を読むのが苦痛じゃつまらないですものね。

 最新のトピックを取り上げた英文を大量に読んでいくCELの教材は、短期集中勉強に不可欠な英語漬けになるためには最適でした。授業後半にその場でやってみるVocabulary QuizとReading Quizは、授業内容をしっかり身につけるための絶好の復習教材になりました。

 また、江口先生は、どんな質問をしても曖昧にすることなく明快に答えてくれます。その英語力の高さと知識の広さ・深さにはいつも感心させられました。

<2次試験>

 私の場合、1次対策コースはCD-ROMで受講しましたが、「2次の勉強も早めに始めたほうがいいし、1次の勉強にもなるよ」という友人の助言もあり、2次対策コースも同時に受講しました。日本文化から、日本人の考え方、政治、経済と多岐にわたる2次対策の授業は、確かに、1次試験対策としても大いに役立ちました。新聞をよく読むようになり、知識が増えたこと、自分の言葉で意見を述べるというのは、ずばり、英作文の勉強になっていたのです。 それに、週に1回CELに通うことで、通学コースで勉強している仲間と話したり、江口先生に直接質問したりすることができ、いい刺激になりました。

 予習教材のトピックに対して、モデルアンサーを見ずに、必ず自分で回答を作成してくり返し練習してから授業に臨みました。私は、ふだんの生活ではまったく英語を使わないので、週1回でも人前で英語を話すことは貴重な機会になりました。また、自分の考えや意見を英語でどのようにうまく他人に伝えるか、というコミュニケーションの訓練になりました。

 8月24日に1次試験合格の連絡を受けた時、「これで夏休みは終わり」と私は浮かれがちな気持ちを抑えました。2次試験は約半分の人が合格すると聞いていましたが、残りの半分の人は、翌年もう一度1次試験から受けなければならないのです。

 とにかくCELの2次対策Intensive Classに参加して、本試験までに少しでも多く英語を話すことに慣れておこうと、さっそく電話で予約しました。Intensive Classの案内には、「本番と同形式で行い、定員は4名」とありました。「一体どんな授業なんだろう・・・」想像もつきませんでした。 

 授業は一人づつ約10分間、日本の文化や時事問題など、まさに“本番さながらに”質疑応答が行われました。私は緊張を隠そうと、とにかく笑顔で明るくいこうとしたことが、逆に不自然だと指摘されました。何でもやりすぎはいけません。一回の授業で最低でも2回、自分に順番が回ってくるので、2度目の時は、少しまじめに答えることに努めました。ほめられるのは気持ちのいいものですが、その逆に厳しく指摘された時は、落ち込んだり、自信をなくしたりしてしまうこともありました。

 「自分の回答をテープに取って聴き直すのは、とてもいい勉強になるよ」と言われ、テープに録音してみることにしました。本当は、自分の答えなどその時限りのことにしたかったのですが、家に帰ると、“2次合格のため”と思い、耳を塞ぎたくなる衝動をやっとの思いで抑えて、顔を赤らめながら聴いてみました。すると質問に対して、自分がどう答えたのか意外と覚えていることがわかりました。あの時はこう答えたけど、こんな風な答え方も出来るな、と、案外効果的な復習というか、イメージトレーニングができました。

 Intensive Classには全部で10回くらい参加しました。何よりも、本番さながらに、その場でトピックが与えられて、質疑応答をしなければなりません。

 4人だけの少人数の緊張感溢れるクラスでの訓練は、本番のまたとない練習の機会になりました。

 誰しも、得意な分野、不得意な分野があります。私はやっぱり経済関係が苦手でした。そしてやっぱり本試験で聞かれました。私は、自分のわかる範囲のことを、自分の考えを中心に話しました。たとえば、新聞にはこう書いてある、皆こう言っている、という答え方をしたら、きっと、「で、あなたの考えは?」と突っ込まれます。もし、そういう答え方をしてしまったとしても ――実際、自分の癖や悪いところはつい出てしまうものなのです――授業の時に「で、あなたの考えは?」と、言われたことがあれば、パニックに陥ることなく、何とか切り抜けることが出来ます。Intensive Classで即興で答えることに慣れていたので、本番もなんとか切り抜けることができたのだと思います。

<3次試験>

 3次試験の勉強は、実は私がもっとも楽しみにしていたことなんです。自分が住んでいる日本という国の地理や歴史をきちんと学ぶ機会なんて滅多にありませんから。ただ、国立公園と国定公園を覚えて、年号を覚えて、とやっていたら、それは高校生が一夜漬けで覚えて、試験が終わったら忘れるやり方となんら変わりなく、とてもつまらないものでしかないものです。

 3次対策のIntensive Classも、またCD-ROMで受講しました。くり返し何度でも勉強できますし、テキストのWorkbookも好きなところを何度でもプリントアウトして利用できるのが最大のメリットです。

 時間はかかりましたが、Workbookに出てきた地名を地図帳で探しマーカーでしるしをつけていきました。日本史も、Workbookでやったところを「ビジュアルワイド図説日本史」でもう一度確認しました。3次試験の勉強は、時間がないのであせりがちになるものですが、Workbookの問題だけをとにかくこつこつ解きました。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と、正解率がやればやるほど上がっていきました。今では、テレビの旅番組などで地名が出てくると、「これは九州にある有名な景勝地で・・・とか、この山は四国で一番高いんだよ」などと、ついつい家族に説明してしまうほどに、地理と歴史が好きになりました。

 その結果、本試験では、地理は満点、日本史も最低でも8割は出来たと思います。

 CELでは、江口先生はじめ、スタッフの方々の温かい声に励まされ、笑顔に気持ちが和らぎました。その結果が、見事、最終合格につながりました。ほんとうにありがとうございました。

 これからはさまざまな研修に出来るだけ参加し、通訳ガイドとしての資質を磨いていきたいと思っています。