ご入会アクセスお問い合わせ・資料請求お役だち情報書籍会員サービストップページ学校案内レギュラーコースイベント・セミナーFAQ
通訳ガイド試験合格者の声
<2002年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声 「これだけやれば大丈夫」を信じて合格

原 祐子さん

<1次試験>

 大学時代に1年間留学し、英検準1級まで取得しましたが、卒業後は普通のOL として、まったく英語を使わない生活を送るようになりました。英語を使う仕事がしたいという希望は常にありましたが、具体的な目標が定まらず、勉強する時間もパワーも持てないまま3年が過ぎた頃、通訳ガイドの仕事を知りました。かねてから英語力を磨きなおし、加えて日本のことをきちんと説明できるようになりたいと思っていた私は、これこそ自分の勉強したいことだと思い、会社を辞めて資格取得をめざすことにしました。

 この時は、ちょっと勉強し直せば社会で使える英語力が身につき、望むような仕事ができるものと軽く考えていました。が、初挑戦の1999 年は1次試験で敗退。多忙な会社生活からのがれてようやく英語を勉強する環境に身を置いていることに満足してしまい、勉強に対する必死さが欠けていたのだと思います。

 この程度の英語力で合格しなくて良かったのだ、また勉強を続けられると気を取り直し、派遣社員として再び働いて生活のリズムを作りながら、2000年の試験に向けて勉強を再開しました。ところが、当時通っていた学校の模擬試験で毎回そこそこの成績が取れるようになり、今度こそはと思っていたのに、本試験では問題がとても難しく感じられ、またもや1次試験で敗退。自分で分析した結果、敗因は単語力の不足だと思い、単語帳の暗記をメインに、合格してもしなくても最後の挑戦にしようと決意して、再び勉強を始めました。

 しかし、勉強方法に行き詰まりを感じ、このままでいいのかと悩むようになりました。そんな時、友人の紹介で、以前お世話になった江口先生が教えていらっしゃるCEL を知り、迷わず入会を決めました。週1 回通ってあとは自分で単語などの勉強をするつもりだったのですが、とにかく最新の時事英語を「大量に」読むことが必要、そのかわり、これだけやっていれば大丈夫だからと、週2回コースの受講を勧められる江口先生の方針に、最初は半信半疑でしたが、江口先生に教わるのだからと全面的に信頼して勉強を始めました。

 授業では、英文を全体を通して読むことを徹底して教わりました。授業が終わると先生に質問攻めです。江口先生は、その1つ1つに丁寧に答えてくださり、別の解釈の可能性なども一緒に考えてくださるので、理解度、信頼度がますます高まりました。授業の後は、空き教室をお借りして、その日のうちに復習するよう心がけました。週2回の密度の濃い授業の予習・復習が精一杯で、ほかのことはほとんどする余裕がありませんでした。

 これだけ読んでいればどんな英文を前にしても大丈夫、という江口先生の言葉がようやく信じられるようになってきたのは、本試験直前でした。ほんの3、4ヶ月分の授業なのに、いざ復習しようとすると、あまりに量が多くてとてもすべてを見直しきれないのです。ここで初めて、これだけやってきたのだという安心感が芽生え、不思議なほど落ち着いて本番を迎えることができました。

<2次試験>

 1次試験の合格通知をもらってからすぐに 、CELの2次対策Intensive Classに申し込みました。週3回のペースで、合計10回以上参加したことで、場慣れすることができました。3~4人限定の少人数クラスでは、自分の意見を述べる機会が十分にある一方で、他の受講生の意見を参考にすることもでき、効果的でした。

 また、複数の外国人の先生方に指導を受けることができましたので、さまざまな角度から自分のスピーチ/英語についてアドバイスをいただけたのが、とても役に立ちました。中でも、「いかに人を惹き付ける話し方をするか」をとても具体的に訓練していただいたことは、試験当日、一日中多数の受験者に同じような質問を繰り返し、さぞお疲れになるであろう試験官に、自分をいかに印象付けるか、という試験本番の自分の姿勢を考える上で大変参考になったのはもちろん、今後自分がプロとして活動していくためにもたいへん貴重な経験であったと思います。

<3次試験>

 3次対策も、もちろんCELのIntensive Class5回すべてに参加しました。

 3次試験は膨大な試験範囲ですが、CELの教材はポイントを絞ったエッセンスにまとめられており、授業では江口先生が、「旅に出たくなる日本地図」や「ビジュアルワイド図説日本史」を効率的に活用しながら短期間で明確に勉強の指針を与えてくれました。ここでも、「これだけやれば大丈夫」という先生の言葉を信じて、CELのテキストだけを徹底的に学習しました。その結果、本試験では日本地理が満点、日本史も9割得点することができたのですが、試験中に教材の一ページが頭に浮かび、ひっかけ問題とも取れる問題を見抜けたときは、思わずにやけそうになりました。

 念願の通訳ガイドの国家資格を手にした今振り返ってみると、あの時江口先生を信じてCEL で勉強を始めて、大正解だったとあらためて感じています。CEL はアットホームな雰囲気で、良い友だちもたくさんでき、居心地が良いので1回も授業を欠席することはありませんでした。そして、CEL で通訳ガイド試験対策として授業を受けたおかげで、合格できただけでなく、自分の英語力が確実にあがっていることを実感できるようになりました。具体的には、

*1次試験後にアメリカを訪れた時、地球温暖化問題やブッシュ大統領の政策などの話題でアメリカ人と盛り上がった。こんなことは初めてだった。

*これまでは読んでもわからないし、読む気にもならなかった英字新聞を読んでみると、普通に読めるようになっている自分にびっくり。

*雲の上の資格と思っていた英検1級を試しに受験したところ、ほとんど準備していなかったのに、あと3点で合格のレベルになっていた。また、TOEICも900点の大台に乗ることができた(925点)。

 4年前に勉強を始めた頃には思ってもいなかったほど長い道のりにはなりましたが、思いもよらなかった「おまけ」もついてきた感じで、英語に対する自信がようやくついてきました。すべては「本物の英語力」の習得を目指すCEL の教育方針のおかげです。

 また、CELの授業を受けているうちに、苦手だった日本史も地理も「面白い!」と思うようになりました。三次試験直後に箱根を訪れたのですが、由緒や歴史を知ったうえでする旅行は、なんと充実していることでしょう。何度も訪れた土地なのに、あらためてその地形の複雑さに、そしてそこから見える富士山の美しさに、この地を初めて訪れたような感動を覚えました。今ではガイドの勉強も兼ねて、志を同じくする友人と、東京周辺の観光名所や史蹟を折に触れて訪れています。日本の歴史や文化を取り扱ったテレビ番組を好んで見るなど、なんだか人生に深みがでてきたように感じるのが本当に嬉しいです。

 とうとう通訳ガイドの資格を手にすることができました。今年はいよいよ夢だった通訳ガイドとしてデビューしようと希望に燃えています。


※その後、通訳ガイドとしてご活躍されているご様子をご報告いただきました。こちらをご覧下さい>>