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通訳ガイド試験合格者の声
<2003年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声 暖かな雰囲気に満ちたCELで合格

嶺 桂子さん (通学受講)

 高校卒業後、カナダの語学学校に留学し、その後地元の短大で学びました。長野出身なので、長野オリンピックにあわせて帰国して、オリンピック期間中は、ボランティアのアテンド通訳として仕事をする機会を得ました。それがきっかけで、通訳ガイドという仕事を、私もいずれやってみたいと思いました。

 その後は、秘書の仕事をしたり、少しずつ通訳としての経験を積んでまいりました。でもやはり、自分の言葉で話して、外国人に日本のことを紹介する通訳ガイドの仕事への憧れは大きくなるばかりで、通訳ガイド試験を受験することにしました。

<1次試験>

 英語がある程度できれば受かるだろうと思って、軽い気持ちで受験した2001年は、あっさり1次試験で不合格となりました。その際に少し通った英語学校では、あまりに「文法、文法」と言われて滅入ってしまい、勉強の意欲がなくなりかけていました。そんな時に、友人から「江口先生の授業を受けてみたら」と勧められて、CELに入学しました。

 「言葉は生き物です。文法にしばられ、機械的に英語と日本語を置き換えるのが英訳/和訳ではありません。和訳の場合、筆者の言いたいことを、英語は英語のままで理解し、その上で適切な日本語にすることが大切です」と江口先生のおっしゃることに、「これこそ私が求める勉強法だ」と確信して、勉強にも身が入るようになりました。

 授業で扱う英文読解の教材は、江口先生ご自身が最新のニュースなどから様々なトピックを取り上げて作成されたものです。そのオリジナル教材を使って、江口先生が豊富な知識・教養を駆使して歯切れ良く授業を進めていきます。ですから、毎回の授業には興味を持って参加することができました。試験のための受験勉強という感じはまったくなく、試験合格後もプロとして通用する「実践で使える英語力」を身に付けてくれる授業でした。実際、試験に合格した今でも、通訳の仕事で、CELで勉強したことがおおいに役立っていることが実感できます。

<2次試験>

 日本に関して様々な角度から質問される2次試験はたいへんなプレッシャーでしたので、CELのIntensive Classに参加しました。最大4人の少人数クラスで行う模擬面接の授業は、毎回緊張の連続でしたが、受講生1人1人の練習の機会が多く、毎回とてもためになりました。異なる先生方から異なる視点でアドバイスをいただいたことも、とても有り難かったです。暗記した回答を話すのではなく、自分の個性を出しながら話すことの重要性、回答内容がよくわからない質問に対するその場での対処法、通訳ガイドに求められる資質の典型例としての笑顔の大切さ、などをきめ細やかに教わることができました。

 本試験では、“I’m nervous.”という私の言葉に対して、”We are nervous, too.”と試験官が応答してくれたことからはじまって、終始なごやかな雰囲気で進みました。

<3次試験>

 こうして、2002年に2次試験まで合格しましたが、思いがけずその年は3次試験で不合格になってしまいました。準備期間が短かったのと、英語の場合例年9割近くの受験者が合格する3次試験の合格率の高さもあって、何よりいささか甘くみていたのが原因でした。

 そこで、年が明けてからは、CELの3次対策クラスのテキストにもなっている「ビジュアルワイド図説日本史」や旅行関係のパンフレットなどに、ふだんから目を通すようにしました。また、歴史関係の文物や番組も気を付けてチェックしました。NHKの「その時歴史は動いた」といった番組を興味深く見るようになったのは、3次試験勉強のおかげと言えます。

 3次試験直前の2ヶ月間は、平日の早朝と週末はすべて、CELの3次Intensive Class の復習に加えて、山川出版の日本史の教科書を読み込むなど、合格めざして必死に勉強を続けました。

 その甲斐あって、2度目の3次試験でようやく合格を手にすることができました。

<終わりに>

 CELには、2年がかりでたいへんお世話になりました。勉強が行き詰まりそうになるたびに、CELのスタッフの方には、電話やemailなどでいつも励ましていただきました。その親切なサポートをどんなに心強く感じたかわかりません。試験合格だけを目指して受験対策に終始するのでなく、地道に「本物の英語力」をつけることを目的とするCELは、暖かい雰囲気に満ちた学校です。

 これで、念願の通訳ガイド資格を手に入れることができました。しかし私にとっては、試験合格はゴールではなく、出発点です。これからは、今まで以上に高度な通訳の仕事をめざしつつ、通訳ガイドとしての仕事もこなす二本立てでいこうと夢を描いています。

 江口先生、CELのみなさま、ありがとうございました。そしてこれからも、よろしくお願いいたします。