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通訳ガイド試験合格者の声
<2003年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声 知的好奇心を刺激してくれたCELの授業

森田 利一さん(CD-ROM受講)

<受験背景>

 私は元々機械技術者で、今は機械製造会社の経営をしております。仕事上は英語とは日頃接点がありません。しかし、以前勤めておりました会社で英会話のクラスに参加させてもらい、この時に英語で自分の思いを明確に話すことのできないことに随分歯がゆい思いを持ち、なんとか英語がうまくなりたいとの気持ちになったのが、仕事との関係が無いにも関らず勉強を始めた理由でした。しかし、途中転職等により勉強になかなか集中できないまま10年近くの日々が流れました。三十代の終わりになり、英語の勉強にはもう最後のチャンスとの危機感を持ち、本腰を入れて勉強を頑張ろうと決心しました。その際に目標に掲げたのが最も有名な“英検一級”の合格でした。この目標をなんとか達成いたしましたが、その過程で様々な英語資格があることを知り、自分に新たな目標を課す事を決めました。それは“通訳技能検定二級”、“TOEIC900点超”、“国連英検A級”そしてこの国家資格の“通訳案内業試験”というものでした。なんとか本年、通訳案内業試験合格で目標を達成でき、私にとっては節目を迎えることができました。

<一次試験>

 私はこの試験に対して、他の英語資格の勉強をしていれば十分に合格できるレベルだろうと安易に考えて、特別な勉強を怠ってきました。つまり独学でなんとかなるだろうと思っていたわけです。しかしこれは大きな間違いでした。そこで、この試験の特徴や受験に当たっての留意すべきポイントを以下にまとめてみました。

(1) 他の英語の資格試験はほとんどが客観式の問題が中心だが、本国家試験は80%以上が記述式問題である。
<速読、速答ではなく、時間をかけた精読、そして日本語の表現力が求められる>

(2) 日本事象や日本文化、時事問題に対する知識や視点が問われる。
<用語から通訳ガイドとしての説明力までが、英語の表現力として求められる>

(3) 本試験に対する総合的な対策用の教材は市販されていない。
<英検やTOEICと比較すれば歴然>

 結論から言うと、普通の人がこの試験の対策をする場合には、幅広く良質な教材を探して、その中から適切な部分を選りすぐる必要があります。これは自分の学習意欲を自ら鼓舞しなくてはならないと言うことをも含めて考えれば、かなり困難な作業だと考えられます。私はこのことになかなか気付くことが出来ず、行き詰まりを感じておりましたが、その時に出会ったのがある雑誌にあった“CEL英語ソリューションズ”の案内広告でした。いろいろ考えた末思い切って入会を決め、幸運にも、今回CELのお陰で合格することができました。CELの良かった点は以下のとおりです。

(1) まず何と言っても、教材の内容が興味深く、そのために楽しんで勉強を継続できた。
<試験勉強という重苦しさがなく、自分の視野や知識が広がった充実感があった>

(2) 幅広い講座の選択肢があるため、自分の指向に沿った講座選択が可能。そして適切な費用。
<講座の種類、数、期間、模擬試験の有無等、ニーズに応じて広く生徒に選択裁量権がある>

(3) 本校の教材は“CD-ROM”にすべての情報が収録されているため、非常に整理しやすかった。
<私のように地方(富山県)在住の者には、授業の録画映像と録音音声がおおいに勉強の励みと助けになった>

 私は、本国家試験は、CELの教材を信頼して、徹底的に何度も繰り返し学習し理解を深めれば、合格レベルには十分到達できると思います。特に、試験準備が義務的でなにか面白さという点で物足りなさを感じている方には、是非CELの受講をお勧めしたいと思います。

<二次試験>

 私は地方に住んでいるため、CELの二次対策講座は残念ながら受講できず、これこそ独学になってしまいましたが、自分なりにこうすべきと考える点はいくつかありましたので、それを以下にまとめてみました。

(1) 日本事情、伝統文化、社会や時事問題について可能な限り幅広く原稿を書き、小冊子としてまとめる。
<完成度を上げるためには、理想的には一次試験と並行して準備するべき>

(2) 上記の原稿を何度も何度も口頭で練習する。最終段階では、日本に造詣の深いネイティブと質疑応答の練習をする。
<どんな話題を問われても“自分の回答パターン”をある程度確立できるまで頑張る>

(3) 本番の面接の際には、面接官を善良な人間と信じ、彼らとの出会いを喜びと感じるようにする。
<質問への回答の質は準備に比例するが、人間同士の気持ちの触合いの良否は、その時の気持ちの持ち様次第>

 この国家試験は形式上一次試験と二次試験には分かれていますが、実質上は一まとめの試験と考えて準備するべきです。なぜならば、勉強の内容に共通点が多いし、かつ両方同時に突破しない限り先(三次試験)には進めないからです。

<三次試験>

 二次試験の結果を案じながら、また膨大な試験範囲の三次試験の準備に集中するのは精神的につらい点があることは否めません。しかし、二次試験の結果が出てから勉強を開始したのではとても間に合いません。ですから二次試験後、2、3日しっかり休んでから、英語から頭を切り替えて三次対策の勉強に入ることをお勧めいたします。以下に私の取ったやり方をまとめてみました。

(1) まず最初に、最新の過去問題を時間制限の範囲内で一通り回答し、かつしっかり採点してみる。
<合格基準点が公表されているため、現実的な自分の現在位置が明確になると同時に自分の弱点が分かる>

(2) 私の場合、歴史に一番時間がかかりそうであったので、歴史に重点を置いた。
<歴史も地理も必ず図表化して、イメージや色を多用して覚えるようにした>

(3) 試験直前の一週間程度は、過去の問題をなるべく多く解答と照らし合わせながら、でも可能な限り目を通した。
<過去の問題が繰り返し出題されると聞いたので>

 不思議なことに、二次試験の準備の影響だと思うのですが、この三次試験の勉強は思ったほど苦痛ではなく、逆に日本のことを知る面白さや知的好奇心が刺激されて、励みになる部分がありました。その点よく出来た試験形式だと思います。

<最後に>

 CELの教育理念は、実用言語としての英語技能をバランスよく伸ばすことです。そのために、信頼できかつ洗練された資格試験として“英検一級”と“通訳案内業国家試験”を具体的な受講生の一里塚として提案しております。

 私は今、そのコンセプトの意味がよく分かります。何故ならば、合格した今思うことは達成感や満足感より、もっと面白い話題を勉強したい、もっと自分の意見をしっかりまとめ上げ、説得力のある英語表現で意思伝達できるようになりたいということだからです。

 受験、試験合格/資格取得が目的化した一部商業主義に陥った学校が多い中で、このCELの優れたコンセプトは特筆すべきものです。どうか多くの本国家試験の志願者の皆様がCEL英語ソリューションズの門を叩かれて、「良質な合格」を獲得されますように祈念いたします。