江口裕之のBeauifup Nippon: Hiro's Stylish English

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第1回 :「バーボンはどう召し上がる?」

 "How would you like ... ?"

Y: So, Hiro, what’s today’s expression?
(ヒロ、今日の表現は何ですか?)

H: Well, how about the one you need to know when you order a drink?
(そうだな、飲み物を注文する時に必要な表現はどう?)

Y: Oh, you definitely need that one!
(ああ、それって絶対必要ですよね!)

H: OK. Now, Yumiko, how would you like your bourbon?
(オーケー。じゃ、由美子、どのようにしてバーボンを召し上がる?)

Y: Oh, I’d like it on the rocks.
(そうね、オンザロックにしてもらおうかしら)

H: You know, this bourbon is 100 proof!
(知ってる?このバーボン、アルコール度数50度だよ)

Y: Wow, that strong? I’d rather like to have it with water, then.
(ええっ!そんなに強いの?じゃあ、水割りにしてちょうだい)

H: Hahaha!(ははは) 今日の表現は、粋な場所で必要な、ウィスキーの注文の聞き方と答え方です。まず、「どのようにしてバーボンを召し上がりますか」ですが、How would you like your bourbon? How would you like your bourbon?

Y: How would you like~、は何にでも使えますよね。例えばステーキの焼き方とか。

H: そうだね。その場合は、How would you like your steak?

Y: 卵の焼き方だと、How would you like your eggs?となりますよね。

H: そうだね。この答えで由美ちゃんは、I’d like it on the rocks.と答えましたが、カタカナではオンザロックって言うけど、英語ではon the rocksとrocksは複数形です。その後、僕はThis one is 100 proof!と言いましたが、アルコールの度数はアメリカでは、proofを使います。日本でアルコール度数はパーセント表示ですが、proofはその倍、つまり、100 proof は50度になります。

Y: それ聞いて水割りに変えちゃいました。

H: そう。由美ちゃんがI’d rather like to have it with water, then.と答えたように、水割りは、With water.となります。ちなみに自分からバーボンの水割りをオーダーする時は、Bourbon and water, please.と言えばOKです。

Y: バーボンってどこで造られてるんですか?

H: アメリカのケンタッキー州です。アメリカ独立戦争の時にアメリカに味方したフランスの「ブルボン朝」に因んでKentuckyの郡の一つがBourbon Countyと名付けられたんですけど、その地名に由来しているんです。By the way, Yumiko, there’s a very famous whiskey brand called Jack Daniel’s.
(ところで由美子、ジャックダニエルという銘柄の有名なウィスキー知ってる?)

Y: Oh, I know that. I love Jack Daniel’s.
(ええ、知ってるわよ。ジャックダニエル大好きよ)

H: Me too. Its taste is similar to bourbon, but it isn’t bourbon.
(僕も。バーボンと味は似ているけど、実はバーボンじゃないんだ)

Y: Oh? What is it?
(ええ?じゃ何なの?)

H: It’s Tennessee Whiskey because it’s been made in Moor County in the state of Tennessee.
(テネシーウィスキーさ。テネシー州のムーア郡で造られているからね)

Y: If I have a chance to go to Tennessee, I wanna visit the Jack Daniel’s distillery to buy a whole bunch of Jack Daniel’s!
(テネシーに行くチャンスがあったら、ジャックダニエルの醸造所に行ってジャックダニエルをたくさん買ってきたいわ)

H: No, you can’t.
(それはできないんだ)

Y: Why not?
(どうして)

H: Moore Country is a dry county.
(ムーア郡は禁酒郡の一つなんだ)

Y: Oh, they make whiskey but can’t sell it there!
(ええ?じゃ、ウィスキーを造っているのにそこで売ることはできないのね!)

H: That’s right. (おっしゃる通り)アメリカンウィスキーの有名なブランドにJack Daniel’sがあるけど、あれは、バーボンと似ていますが、実はテネシー州で造られているんでbourbonではなく、Tennessee Whiskeyと呼ばれています。Jack Daniel’sの醸造所はMoore Countyという郡にありますが、驚くことにMoore Countyは、a dry countyと呼ばれるアメリカの禁酒郡の一つなんです。1933年の禁酒法施行以来、ずっと酒類販売を制限してるんです。

Y: だから現地で買うことはできないんですね。

H: その通り。でも観光客向けに少量の販売は許可されているらしいですけどね。


EarlyTimesのラベル接写。こちらはバーボンです。
Kentuchky産であることが明示され、proof の文字も見えますね!