通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生28

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

12:00-12:25 
専用の教室で受付。大行列。受付は8~10か所程度あったがそれでも混雑していた。
○-△番と書かれたネームタグを首にかけ、大部屋へ移動。
前の数字は30番台まであった。後ろの数字は⑥まで。

12:30
受付後は大部屋で待機。自分の番号の席に座る。
ここからパソコン、スマホなど通信機能があるものは使用禁止。
電子辞書、参考書などは閲覧可能。飲食もOKだが、食べている人はほとんどなし。
トイレに行く場合はスタッフの引率で少人数(5~6人単位)で移動。
スタッフから注意事項説明あり。

13:00 
グループごとに移動開始。控室で待つ。
電子辞書、参考書などは閲覧可能。飲み物のみOK、食べ物はNG。
1グループから順番に試験開始。
自分の属する⑥グループが控室に入った時は、すでに1、2グループは試験場所へ移動していた。
6グループが最後だった(9―6から18―6までの10人)
6グループの順番が来ると、控室を出て、部屋のドアの横の椅子で1人ずつ待つ。
廊下にいるスタッフの合図で、ノックをして部屋に入る。


(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

・試験官は、米国人男性(?)(50代?)、日本人女性(50代?)の2名。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

・椅子は3脚、試験官に向かって一番左の椅子には何か置いてあった。真ん中の椅子に座る。荷物は一番右の椅子に置くよう指示がある。受験生用の机はなし。
・名前のみ聞かれた。住所や試験会場までの交通手段は聞かれない。時間があまりなく急いでいる感じ。
・日本人試験官から、通訳のメモ用に、板に挟んだ紙(1枚)とペン(鉛筆? よく覚えていない)を渡される。

(4) 通訳の日本文

・祇園祭は京都の三大祭りの1つで、もともとは疫病退散のために始まりました
・祭りは、7月の1カ月間続き、7月17日の山鉾巡行が見もので、32基の山車が出て町を練り歩きます。

(5) 英語訳の再現

Gion festival is undertaken in Kyoto and it is one of three major festivals, and originally began to ward off infectious disease.(plagueという単語が思い浮かばす)

The festival is undertaken for a month in July, と言ったあとに The festival lasts for a month in July and Yamahoko junkou is the attraction. 32 festival floats are going around the town.

Thank you.


(6) プレゼンテーションの3つのトピック

・日本人試験官から、3枚のトピックカードを手渡される
・手渡す段階で、一番上のカードが見えていた
・一番上が「侍について」、二番目が「日本の年末年始の行事について」、三番目は思い出せない。

(7) 選択したトピック

「侍について」を選択

(8) プレゼンテーションの再現

Samurai originally meant servants to the Imperial Court, but they grew as warriors and eventually gained political power around 12th century.

They accounted for 10 % of the population in the Edo period.

この後、文章が浮かばず、少しの間沈黙。「Ah,well」と間をつなぎ、何とか次の文章へ。

They ruled Japan during feudal period extending 12th century to mid-19th century.
 
After the Meiji Restoration, Japan was modernized and the samurai class was completely disappeared. (wasは不要だった)

Even today, the term samurai is still used to refer to fighting spirit in the terms of samurai spirit.(一度でこのように言えず、3度ほど言い直した)

Thank you.


(9) Q&Aのやり取りの再現 (N:ネイティブ試験官、A:私)

N: You said samurai originally meant servants. Were they really servants?
A: I meant guards.
N: Ah, ok. Guards to the Royal Palace.
(「Royal」までは覚えているが、その次の単語がpalaceだったか、familyだったか、それ以外か、はっきり覚えていない)

N: Why did samurai have two swords?
A: There are a few possible explanations. For example, if the longer sword was broken in a battle, samurai used a shorter one. And the shorter one was also used for harakiri.

N: What did samurai wear?
A: armor and a helmet.

N: Tell me about a famous samurai.
A: This is rather Shogun, Tokugawa Ieyasu. He was the first shogun in the Edo Period.

N: Can we see samurai today?
A: I’m afraid we can’t.

N: So where can we see 本物ではないが、サムライに会える場所(あるいは、サムライについて知ることができる場所、という質問だったかもしれない)(質問の趣旨がよくわからなかったので、Could you repeatまで言ったところで、Nから再度質問をしてくれた。ここからも、時間があまりなかったものと思われる)
A: Tourist should visit Iga, Mie Prefecture. There are two clans…というところまで話して、両試験官が怪訝な顔をしていたこともあり、これは忍者だと気づき、It’s about ninja. To see samurai, you should visit a castle. For example, at Kakegawa Castle in Shizuoka Prefecture, performers dressed like samurai entertain tourists.と訂正。

N: もう8分経ってしまったので、これにて終了します、という意味の文を英語で。

A: Thank you very much. ありがとうございました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

なし。

(11) 試験終了後のやり取り

なし。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

試験終了後、来た方向には戻らず、一方通行で廊下のつきあたりの待合スペースへ。

スタッフの指示で大部屋(最初とは違う部屋)へ移動。
お知らせと注意事項の説明後、解散(14:05頃だったか)

(13) 全体を通しての感想など

・通訳は思っていたより文章が短かったが、なじみのないトピックだったため、上手く訳せなかった。特に、「行われる」というつもりで「is undertaken」を連発したが、この文章にはふさわしくなかった。同じtakeが入っている言い方でもis taken placeならまだよかったのかもしれないが…

・プレゼンテーションは、2009年にCELを受講した際に配布のあった「日本事情関連英作文」の「(6) 侍って何?今でも日本にいるの」に沿って回答。抜け落ちた個所がいくつかあるが、ほぼ、その内容どおりで説明。しかし、QAの最初で、「本当にservantだったのか?」と問われ、少し焦ったが、警備兵という意味だ、ということで補足した。

・とにかく笑顔で、前向きな回答で、観光客(=試験官)を楽しませるように、という意識を持って試験に臨んだ。侍は今でもいるのかという質問に、「残念ながらいません」とだけ回答したが、その後に「でも、侍の着ていた鎧を試しに装着したり、侍の歴史について学べる場所があります」といったように、自ら前向きな回答を付け加えるべきであった。実際には試験官から、そのような場所があるかを聞いてきた。

・プレゼンの時の沈黙はよくなかった。慌てていなかったが、文章が頭に出てこなくて本当に困った。
・全体的にボキャブラリーが不足しており、これでは合格は厳しいと感じた。

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