「英語総合力養成講座」~英検準1級、そして1級へ~

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■第4回:英語を「聴く」~キーワード・リスニングの勧め

CEL英語ソリューションズ 最高経営責任者
曽根 宏

おざなりにされている聴く訓練

過去3回のコラムでは、「英語を読む」ことと「英語を書く」ことに焦点を当てて来ましたが、今回は「英語を聴く」能力の向上方法について解説したいと思います。

日本人の英語学習者に決定的に欠けているのが、英語を「読む」量とともに英語を「聴く」量です。特に、近年英語のコミュニケーション能力の重視という風潮の中で、英会話=話すことばかりに目が行き、聴くトレーニングを怠っている人が少なくありません。いくら話せても、相手の言うことを正確に理解できなければ、コミュニケーションは成り立たないことは自明であるにもかかわらずです。

筆者は、その昔、ヨーロッパ各国を1か月ほど旅行した際に、「7か国語会話便利帳」の類いを持っていきました。道を尋ねたり、ホテル(英語の通じない安ホテル)でチェックインしたりする時に、その便利帳を使って会話ができると楽しみにしていたわけです。しかしながら、いざ現地で地元の人に向かって、その国の言葉で質問するのは良いけど、返ってくる返事が皆目わからない!、という経験をして、ため息をついたことが今では懐かしい思い出です。

母語である日本語の学習過程では、赤ん坊の頃から、大量の日本語を耳にしていることを想起すべきでしょう。言語の学習過程で、徹底的に聴く(と読む)訓練をすることの重要性がないがしろにされているのは、残念なことです。

聴くことに慣れていないから、いざ英検などで英語のリスニング試験になると、あたかもオリンピック100m走決勝のスタート位置に立ったランナーのごとく、全神経を集中して一言一句聞き漏らすまい!!となって、放送文の細部にとらわれて、結局、大意を把握できない、従って質問に正解を出せないとなるのです。CEL英語ソリューションズでも、リスニングの試験をすると、不必要に気合いが入って、身じろぎもせずに瞑想状態のような雰囲気で聴こうとする生徒さんを見かけることが少なくありません。

リラックした状態で聴けるようになれば、たいがいのリスニングの試験は朝飯前です。

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