
「英語総合力養成講座」~英検準1級、そして1級へ~

|
■第4回:英語を「聴く」~キーワード・リスニングの勧め CEL英語ソリューションズ 最高経営責任者
曽根 宏 キーワード・リスニングの勧めそこで、私は「キーワード・リスニング」をお勧めしたいと思います。これは、母語である日本語を聴く場合を考えれば簡単です。読む場合もそうですが、日本語を聴く場合、一言一句もらさずに聴いてはいないはずです。それでも理解しているのは、「肝心な部分のみを聴き取る」ことができるからです。 さっそく、過去の英検の本試験問題を使ってやってみましょう。 まずは、平成15年度第2回英検1級リスニング試験Part 1の会話文の問題です。聴いている時に、空欄( )の単語は聴き取れなかった、または聴きとばしたと思って、質問に答えてみてください。 平成15年度第2回 1級
この会話文では、下記の大意さえ分かれば簡単に正解できるはずです。 1) 自家用車の定期点検が終わって、費用の明細を見せてもらった。
2) 頼んでいないタイヤのローテーションが、定期点検の一部というのならば別途その費用が請求されていることはおかしい。 3) 会計担当者の間違いだから、訂正してもらおう。 上記の「虫食い状態」の会話文で、この大意は十分に理解できるはずです。 男性の2回目の発話では、"why" と "extra charge" の2語さえ聴き取れれば、意味を把握できるでしょう。そして、質問文に対する正解は、迷わず3を選べるはずです。これが、キーワード・リスニングです。 念のため、虫食いのない完全な状態の会話文をご覧ください。
|