
「英語総合力養成講座」~英検準1級、そして1級へ~

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■第4回:英語を「聴く」~キーワード・リスニングの勧め CEL英語ソリューションズ 最高経営責任者
曽根 宏 多聴と精聴このように「キーワード・リスニング」ができるようになるには、やはり訓練が必要です。聴く訓練の方法は、読む訓練とまったく同様に、いっぱい聴く「多聴」と、正確に聴き取る「精聴」の訓練を、同時並行して行うことが肝心です。片方ではだめです、必ず両方一緒にやっていくことです。 <多聴の訓練方法>文字どおり、とにかく英語をいっぱい聴くことです。テレビやラジオの番組、ニュース、映画などを四六時中流して置くのも良いでしょう。「英語のシャワーを浴びる」わけです。特にテレビのニュース番組なら、視覚的に内容を理解できるので、聴く訓練にはもってこいです。筆者は、車を運転する際には、必ず英語の放送やCDをかけっぱなしにして、聴くとはなしに聞いて、「英語耳」を作るように心掛けております。 細部がわからなくても、聴き続けることで、英語のリズムと語感を体得することができます。 <精聴の訓練方法>こちらは、細部まで聴き取るための訓練です。1つの素材を繰り返しわかるまで聴く、英文スクリプトがある場合も最初の数回は参照せずにとにかく聴く。その際には、昔ながらの訓練方法dictationもやはり効果的です。dictationを利用しない手はありません。CEL英語ソリューションズのBuildup Reading & Listeningコースでも、dictationを取り入れて、大手企業の英語研修をはじめ、受講生のみなさまのリスニング力強化に多大の効果をあげています。 この2つの訓練「多聴」と「精聴」を並行して続けていけば、必ずある時点で、英語を聴くのが「楽になる」のです。100mランナーのスタート直前のように極度の集中と緊張をせずに、リラックスして弛緩した状態で、英語がすっと耳から入ってきて「わかる」時がくるのです。 英語力の上達曲線は、一定した単調増加カーブではなく、階段状です。これは多くの人が経験して実証してきています。リスニング力もしかり。「多聴」と「精聴」を地道に続けていけば、なかなか聴き取れなかったCNNのキャスターが伝えるニュースの内容が自然に理解できている、英語映画の台詞が日本語吹き替え版とほぼ同じレベルで理解できる、こんな時が必ずやってきます。 そのためにも、Listen more and more!です。 さて、いかがでしたでしょうか。 第5回目は、『英語を「話す」~日常英会話から一歩先に向けて「話すインプット」を』をお届けします。 *本稿へのご意見、ご感想はこちらへ *今後、毎月初めに本コラムに掲載して参ります。 |