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受講生5 男性

試験の様子

13:25集合、14:30移動、14:40本番開始。試験官は、白人男性(50代?)、日本人男性(60代?)の2名。

質問内容

(以下、J:日本人試験官、N:ネイティブ試験官、A:受験者)

A: (男性試験官がドアを開けて招き入れて)Good afternoon.

N: Good afternoon. Have a seat. Please tell me what your name is and where you live?

A: My name is ... I live in ... ... is located to the western part of Chiba. And it is very close to downtown Tokyo.

N: I see.

N: Let me ask you a few questions about Japan. I’m a tourist from abroad. What was the purpose of "sakoku policy" of Tokugawa Bakufu?

A: (以下日本語の要約で記します)目的は主に二つで、その第一はキリスト教を追放するため。キリスト教の教えはサムライ支配に反するもの。キリスト教のリーダーによる幕府に対する反乱の恐れがあるためこれを禁じたもの。第二には、対外貿易を幕府が独占的に扱うため。対外貿易は利幅が大きく、封建領主にこれを許した場合領主が資力を蓄え、その資力が反幕の原資として使われる恐れがあるためこの措置をとったもの。

N: What is your favorite place in Tokyo?

A: 新宿御苑が好き。都心に位置するが広い敷地を有し、春には桜、続いてつつじが咲き、秋には菊の展覧会が開かれるなど、各季節の花が楽しめる。新宿方面に出掛ける際に時折訪れる。

N: Where can I enjoy real nature in Tokyo?

A: 高尾山を推薦する。自然が豊かな山で景色がよく、ハイキングが楽しめる。東京の西部に位置し、新宿から電車で約1時間で山の麓につく。麓からはハイキングで頂上まで行く方法とケーブルカーで中腹まで行く方法がある。ハイキングのコースはやさしいものからタフなものまで6種類あり、好みに応じて選ぶことができる。

N: I’m interested in skiing in Japan. What would you recommend for skiing places?

A: 何日間スキーを楽しむかによって推薦する場所が異なる。例えば2日間だけだったら東京から一番近いスキー場の一つである新潟県の越後湯沢を推薦する。最寄り駅の越後湯沢駅には上越新幹線で東京から1時間20分で到着でき、駅からは20~30分以内でスキースロープに着く。もしも1週間あるのならば北海道のニセコを薦める。雪質は最上級でゲレンデは広く、思う存分スキーを楽しめる。ニセコはオーストラリア人に非常に人気のある場所で、オーストリア人が所有する施設もあり、英語でのコミュニケーションにもあまり問題はないはず。

N: O.K. I see. Have you been to Niseko?

A: Yes. I have. I enjoyed skiing there 30 years ago.

N: Were there many Australians at that time?

A: No, there weren't any.

N: (笑って) O.K. (と言って頷き日本人の試験官を見る)

J: (日本語で)これからは私が質問しますので日本語で答えて下さい。あなたはどのようなガイドになりたいと考えていますか?

A: 私は海外駐在をしたことがあるのですが、その際現地の方に日本のことを聞かれうまく答えられなかった歯がゆい経験があります。これが通訳ガイドを目指す動機となった次第で、良き通訳ガイドとなり外国人旅行者に日本の魅力を伝え、日本のファンとなってもらいたいと考えています。このことは国際社会における日本の存在感が相対的に低下していると思われる現在、日本の応援団を確保する上で是非とも必要なことと考えます。また日本経済の先行きが懸念されるなか、観光の振興はやり方次第で将来の成長産業となりうるわけで、それに何らかの寄与ができれば幸と思っています。なお私の元の会社の同期の親しい同僚が2年前の退職後にこの資格を得て都内で目下ガイドを行っており、彼から声を掛けてもらっていますので、取り敢えず彼からいろいろ教えてもらいながら一緒にガイドをしようと思っています。

J: これで終わりです。ご苦労様でした。

A: Thank you very much. (部屋を出るとき会釈して「ありがとうございました。」と述べた。)

試験を終えて

面接にたどりつくまでの時間が長く、緊張が高まりアドレナリンが出すぎたせいか面接では早口となり、一気にまくしたてる感じで話してしまい、終了後にこれを後悔することとなりました。事前のCELでの心構えの講義で最初の答えは15秒程度にとどめ、フォローの質問を待って答えなければならないと教えられ、これを承知してはいたものの、つい知っていることの殆どすべてを最初で答え、フォローの質問を受けたのは最後の「ニセコへ行ったことがあるか」との一つに終わってしまいました。
結果がどうなるかわかりませんが、この通訳案内士試験の勉強を通じて日本の地理・歴史・伝統文化等について改めて多くのことを学び、今後の生活を送る上での趣味の選択肢が大きく広がりました。CELの授業が大変楽しく、また大いに参考となったことに深く感謝します。

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