2021年度
通訳ガイド(全国通訳案内士)2次試験レポート

受講生1

(0) 集合時刻

9時00分~9時25分

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

外語大内ホールに全員集合。諸注意後、9時35分ごろに試験会場前に移動。(3分くらい歩く。遠くて寒い。)番号(1)-1で先頭だったので、試験室前の椅子にて待機。廊下は寒く、カイロを握りしめていた。偶然にも、試験官が各部屋に入室する場面を見ることができた。自分の部屋にどんな試験官がいるのかわかり、少し気がほぐれた。(総勢30名程度の試験官を目視。日本人は総じて女性、外国人は男女半々ぐらいか。)

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

日本人女性: 60前後、アメリカ人男性: 50前後

(3)自己紹介等のイントロのやり取り

名前、生年月日、住所を簡潔に述べる。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

犬山城、中秋の名月、もう一つは忘れました。

(5) ご自身の選択したトピック

中秋の名月

(6) ご自身のプレゼンテーションの再現

・中秋の名月は九月に見ることができる。
・月がとても大きく見えるのでこの日は日本人に大事にされている。(ハッタリでした。)
・昔の日本人は月に神々が住んでいると思っていた。
・月に健康や幸せを願う。(本来の主旨である「豊作祈願」とズレました。)
・ススキという雑草とお団子をお供えものにする。
・お団子は丸く、米で作られている。(小麦と迷いましたが、ギャンブルで米と言いました。)

その後、2分経過のストップウォッチが鳴り、Jに話を止められた。

(7) Q&Aのやり取りの再現

N: お団子について、もう少し教えてほしい。私は甘いものが大好きだ。
A: いいですね。まず、お団子は白いです。
N: そりゃ、コメから作られているからね。
(全員で 笑い、空気が和む)
A: あと、日本人は甘いタレをかけて食べます。また、普段は串に刺して食べます。
N: それから・・・
J: すみません、時間が限られているので、次に行かないと。
N: スミマセン・・・・

A: (心の声: 2分で切られるとは思わなかったが、これ以上追及されても困るから結果オーライ。Jはきっちりメモをとってこっちを見ていない。Nはメモを取らず私の様子を注目している。また、Jはキッチリコントールしようとしているが、Nはラフな感じで話しやすい。なんとなく、Nは私とフィーリングが合うようだ。これはいけるぞ!このままNを楽しませる気持ちでいこう!)

(8) 通訳の日本文

J: 日本の居酒屋には、お通しというものが出されます。これは、関西ではつきだしとも呼ばれています。お通しは、小さい小鉢に入っており、テーブルチャージの意味も持っています。外国人観光客の中には、不満を持つ方もいます。(概略)

(9) ご自身の英語訳の再現

A: Japanese pub, izakaya, has the Otoshi system. In some regions, it is called as Tsukidashi.
It is a small dish. It likes a table charge. it has a role of the service. Some foreign visitors are dissatisfied with it.(概略)

(10) situationの内容 

お通しに不満を持っている外国人への対処という内容。

(11) 試験官とのrole play応答内容の再現

N: なんで頼んでいないのに、料理が出ているんだ。
A: これはお通しというもので、居酒屋では皆さんに召し上がっていただいています。
N: そんなの事前に聞いていない。持っていってくれないか。
A : 日本では、テーブルチャージを支払うサービスとしてお通しを提供しています。これはサービスなのです。
N: 分かった。でもこれはいくらなのか?
A: 300円程度だったと思います。
N: でも私はこの料理は嫌いだ。要らない。
A: この野菜料理ですか?わかりました。肉料理は好きですか?チキンとか。
N: それなら食べられる。変えてくれるのか?
A: わかりました。ちょっとスタッフと相談してみますので、少々お待ちください。全力を尽くします。
N: ありがとう! 
(気まずそうに少し沈黙・・・。ストップウォッチを確認し、再度会話が始まる。)
N: 日本の居酒屋であなたはどんなお酒を飲むのか?
A: 私はビールが好きです。あなたは何が好きですか?
N: 私も大好きだ。
A: いいですね!それではビールを一緒に飲みましょう!
N: いいね!オススメの料理はあるか?
A: 焼き鳥がいいですね。
N: 焼き鳥はどんなもの?とても大きいのか?
A: そこまで大きくないです。通常、串に刺さって提供されます。先週も私は居酒屋で同僚と食べました。
N: その時何本食べたのか?
A: 10本くらい食べました。とてもおいしかったです。
N: 一本いくらぐらいなのか?
A: 100円前後です。リーズナブルです。
N: それはいいね。一緒に食べよう!
A: いいですね!食べましょう!

(12) 追加のQ&A(もしあれば)

なし。

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

「本日はあなたと話せてよかったです」と英語で伝え、去り際に「日本の居酒屋では日本酒も美味しいよね」とNに笑顔で言われ、笑顔でバイバイと言われる。

(14) 全体を通しての感想など

よかった点
・(1)−1というまさかのトップバッターで緊張したが、会場前で試験官の姿を事前に見ることができたのはとてもラッキーだった。数分間でもイメトレができたのはとても大きい。
・ロールプレイは試験前日にCELさんの模擬面接でやった内容と全く一緒で、戦慄した。
マスクの下で思わずニヤリとした。
・Nととても楽しく話ができた。Jもつられて吹き出していた。いい雰囲気を作ることができたと思う。(お米の話のあたりから。)
・通訳問題も、前日の模擬面接の内容とそう変わらなかったので、とてもラッキー。
・プレゼンは練習していなかったテーマだったので、ハッタリを含んでいたが、後々調べたら、内容的には大きく間違っていなかったので、これはとてもツイていた。

反省点
・発音ミス。dumplingをダンブリングと発音し、Nに直された他、confection も発音が良くなかったのか、言い直された。
・お月見の趣旨は誤った。(豊作祈願が出て来なかった)
・好きなお酒で、ビールではなく、日本酒や焼酎など、日本独自のものを選ぶべきだったか。
・文法も思い出せば、3人称単数などは粗かったかも。

総合
中秋の名月だけに、ツキが回ってきたなと思いました。想像以上の出来映えで、部屋を出た瞬間に思わずガッツポーズが出ました。(スタッフに見られて気まずかったです。)
ミスも多々していたので、100点満点ではないと思いますが、楽しい雰囲気を作ることができたので、合格基準である7割には届いているのではないかと手応えは感じています。

CELの皆さんのおかげでございます。本当にありがとうございました。2月の合格発表を楽しみにしながら、引き続き、英語の文法力向上に努めたいと思っています。

 

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