2021年度
通訳ガイド(全国通訳案内士)2次試験レポート

受講生5

(0) 集合時刻

9時から9:25受付
会場:東京外大、アゴラグローバル(建物名)集合

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

受付後、大きな会場の各指定席にて待機
9:30~注意事項説明(配布された資料通り)
その後、グループごとに試験会場に移動(いったん屋外に出ての移動で5分くらい要した。そこで、再び待機。部屋と試験時間ごとに数名呼ばれ、試験室前に移動

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人面接官:アメリカ人(と思われる)50歳前後
女性面接官:日本人50歳前後

(3)自己紹介等のイントロのやり取り

女性試験官から、生年月日、どこから来たかを一度に尋ねられた。
外国人面接官が、私の住んでいるところはいい街ですかといきなり質問されたので、にっこりといい街ですと答えた。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

・犬山城
・新国立競技場
・中秋の名月

(5) ご自身の選択したトピック

犬山城(後の2つはまとめるのに自信がなかった。犬山城は、実は行ったことがないが、日本の城の歴史で1分は説明できるので、少し膨らませれば、2分に収められると判断し、プレゼン開始)

(6) ご自身のプレゼンテーションの再現

・犬山城のロケーション
・日本お城の歴史(1分程度、実はここで時間を稼いだ)
戦国時代に各大名が防御のために自分の領地に城を建築
平和な江戸時代になって、幕府から各大名の新規城建築の禁止
明治維新ではほとんどの城は取り壊し
今現在、12のオリジナル状態の城が残っており、そのうち5つは、国宝に指定され、犬山城もその一つ。
・名古屋から1時間で行ける交通の便もいいので、ぜひ行って日本の古いお城の見学を楽しんでください。

(7) Q&Aのやり取りの再現

・いきなり、外国人試験官から、犬山とは文字通りにはどういう意味か。(いきなり、いじわる質問)→犬はdog、山はmountainです。
・dog mountainということは、犬がいっぱいいるのか→いいえ、そうではなく、その地域の地名から来ています。
(あともう一つ、似たような質問があったが、そつなく答えたかとの記憶。犬はいないが、近くに犬山モンキーセンターがあって、そこには猿がいっぱいいると答えればよかったと思ったが、遅かった。)

(8) 通訳の日本文

定番のお題(お通し)
日本には居酒屋ではお通しといって、注文する前に自動的に一品出てくる。関西では突き出しと呼ばれる。料金に加算される。中には、頼んでもいないのに勝手に出しておいて、料金を取ることに不満を持つ外国人観光客もいる。

(9) ご自身の英語訳の再現

In Japan some izakaya,(ここで、英訳中に外国人試験官がwhat is izakaya?→Japanese style restaurant for food and drink.)In Japan, some izakaya serve small plate of dish at first automatically. It is called Otoshi, in Kansai, West Japan, it is called Tukidasi. They are charged in the bill. Some travelers from overseas complain about it, because they don’t order them.

(10) situationの内容 

頼んでもいないのに、一皿の料理を出され、しかも料金が取られる。納得がいかない。いらない。と外国人観光客が言っています。どう対応しますか。

(11) 試験官とのrole play応答内容の再現

・I do understand how you feel.
・本当だよ、頼んでもいないのにしかも金を払わなきゃいけないなんて、いやだよ!(大袈裟に怒った態度を表現)
・まあ、日本の習慣でほとんどの居酒屋でそうしている。注文したビールはすぐ来るけど、オーダーした食べ物は調理に少し時間がかかるので、その間にちょっとつまんどいて。appetizer みたいなもの。それに、300円~400円くらいのリーズナブルな料金。
・3$か4$か。(納得した様子。日本人面接官も同様の表情)
・ところで、何かスペシャルな料理はない?
・季節の野菜料理はどう?
・野菜は、今は食べたくない。
・では、魚は?
・魚はいらない。肉が食べたい。
・なら、和牛はどう?日本のユニークな美味しいビーフですよ。
・いらない。チキンが欲しい(結構、わがまま感を演出してきた)
・じゃ、焼き鳥は?(ここで、日本人試験官のところから、ピッピッと音が聞こえたが、外国人試験官はstopする様子がないので続行)
・焼き鳥って。
・竹串に刺した鶏肉をgrill したもので、塩とスペシャルソース味がある。
・どんな鶏肉がある?
・いろんな部位の肉が使われている。メニューの写真をみて、好きなものを選んで、どれも、1本100円~300円のリーズナブル料金ですよ。
・どれどれ、いいねー!
・ここで、終わりって雰囲気だったが、ちょっと付け足してみた。
ここ犬山では(勝手に設定、名前はdog mountain だが、焼き鳥にはno dogです。と最初のプレゼン内容を切り返したら、2人の試験官とも笑ったので、OKかと。よく考えると、犬肉なんてありえないと、反発される可能性もあったので、ちょっと心配)

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

外に係官がいて、ちょっと大きな控室に誘導され、何人か集まったところで、試験が終わった受験生が集まる食堂みたいな部屋に誘導された。そこで、全員終了したところで、今後の手続きを案内書に沿って説明があり、解散。

(14) 全体を通しての感想など

前日、外大付近のビジネスホテル宿泊。事前に外大の集合場所確認。ついでに、外大内散策。(試験の際、試験室まで結構移動が外で時間もかかったが、前日の散策で様子がわかっていたのでよかった。当日は交通関係で何があるかわからないので、試験会場まで徒歩で行けるところに宿泊されることをお勧めします。また試験会場の係員は不慣れなせいもあろうが(学生らしき係官が多かった)すごく態度が固い(笑顔無し、ホスピタリティー無し、ここで受験生にこの態度が伝染すると、試験ではかなりまずいことになりかねない。意識してホスピタリティーと、念仏のように唱えて気持ちをホスピタリティーに向けさせた方がいい。

 

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